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兎の島 | エルビラ・ナバロ, 宮﨑真紀(翻訳)

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国書刊行会 2022年
ハードカバー 240ページ 函入
四六判


- 内容紹介 -
川の中洲で共食いを繰り返す異常繁殖した白兎たち、
耳から生えてきた肢に身体を乗っ取られた作家、
レストランで供される怪しい肉料理と太古の絶滅動物の目撃譚、
死んだ母親から届いたフェイスブックの友達申請……

今、世界の文芸シーンでブームの渦中にある〈スパニッシュ・ホラー〉の旗手による、11篇の鮮烈な迷宮的悪夢が本邦初上陸!!!

現実と地続きに現出する奇怪な歪み、底知れぬ不安と恐怖を、
生理的嫌悪感を催すような濃密で冷たい筆致で描き切った、
現代スペインホラー文芸の旗手による11篇の鮮烈な傑作怪奇幻想短編集!

*〈スパニッシュ・ホラー文芸〉とは*
マリアーナ・エンリケス、ピラール・キンタナ、サマンタ・シュウェブリン、フェルナンダ・メルチョール、グアダルーペ・ネッテル――今、スペイン語圏の女性作家が目覚ましい躍進を遂げている。作家によっては三十か国以上で翻訳され、世界中で好評を博すなど、現代文芸シーンにおける一大ブームとなっている。中でも、社会的なテーマを織り込みながら、現実と非現実の境界を揺るがす不安や恐怖を描いた作品群である〈スパニッシュ・ホラー文芸〉は、特に高く評価され、全米図書賞などの著名な賞の候補にも作品が上がるなど、今、最も注目すべき熱い文芸ジャンルの一つである。そして、このほど本書で初めて邦訳紹介するスペインの新進作家エルビラ・ナバロも、その代表的な書き手として数えられる。

作者エルビラ・ナバロは世界最大の文学誌Granta誌(英)のスペイン語圏ベスト若手作家にも選出された気鋭の作家。
本書の英訳版(2021)は、ニューヨーク・タイムズ紙、ロサンゼルス・タイムズ紙などの各紙誌でも絶賛され、同年の全米図書賞翻訳文学部門ロングリストにノミネートされた。

「この作家は生まれながらの文学的才能に恵まれている」エンリケ・ビラ=マタス
「不安を掻き立てる、カフカ風ですばらしい語り口」マヌエル・ジョレンテ

La isla de los conejos, 2019

【目 次】
ヘラルドの手紙
ストリキニーネ
兎の島
後戻り
パリ近郊
ミオトラグス
地獄様式建築に関する覚書
最上階の部屋
メモリアル
歯茎
占い師

謝辞
訳者あとがき


- 著者プロフィール -
エルビラ・ナバロ (エルビラナバロ) (著/文)
Elvira Navarro
作家。1978年スペイン南部アンダルシア州ウエルバ生まれ。マドリード・コンプルテンセ大学で哲学を修めた後、2004年にマドリード市若手作家コンテストで最優秀賞を獲得。2007年に長篇『冬の街』でデビュー。2009年に『幸福の街』で第25回ハエン文学賞、第4回トルメンタ賞最優秀新人作家賞を受賞。2010年には英国最大の文芸誌『グランタ』が選ぶ「35歳以下のスペイン語圏作家ベスト22」の一人に選出。2014年に『働く女』、2016年に『アデライダ・ガルシア゠モラレス最後の日々』を刊行。2019年に刊行した短篇集『兎の島』は、第26回アンダルシア批評家賞短篇賞を受賞。2021年に英訳が刊行され大きな話題を呼び、同年の全米図書賞翻訳小説部門のロングリストにも選出された。長篇はリアリスティックな作品が多い一方で、短篇では、日常の現実に、奇怪でシュールリアリスティックな非現実が侵食する不安と恐怖をおもに描く。


宮﨑真紀 (ミヤザキマキ) (翻訳)
スペイン語圏文学・英米文学翻訳家。東京外国語大学外国語学部スペイン語学科卒業。最近の訳書に、ポー、ラヴクラフト、ギルマン他『怖い家』(エクスナレッジ)、カルメン・モラ『花嫁殺し』(ハーパーコリンズ・ジャパン)、ジョルジャ・リープ『プロジェクト・ファザーフッド アメリカで最も狂暴な町で「父」になること』(晶文社)、スザンナ・キャハラン『なりすまし 正気と狂気を揺るがす、精神病院潜入実験』(亜紀書房)、ガブリ・ローデナス『おばあちゃん、青い自転車で世界に出逢う』(小学館)、ビクトル・デル・アルボル『終焉の日』(東京創元社)などがある。

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