
殺人者の記憶法 | キム・ヨンハ, 吉川 凪(訳)
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クオン 2017年 新しい韓国の文学シリーズ
ソフトカバー 168ページ
四六変形判 縦185mm 横130mm 厚さ12mm
- 内容紹介 -
田舎の獣医キム・ビョンスの裏の顔は、冷徹な殺人犯だった。現在は引退して古典や経典に親しみ詩を書きながら平穏な日々を送る彼には認知症の兆候が現れ始めている。そんな時、偶然出会った男が連続殺人犯だと直感し、次の狙いが愛娘のウニだと確信したビョンスは、混濁していく記憶力と格闘しながら人生最後の殺人を企てる―-。
虚と実のあわいをさまよう記憶に翻弄される人間を見事に描き、結末に向かって読み進める読者の記憶までをも翻弄する韓国長編ミステリー小説の傑作。
【映画化情報】
ソル・ギョング、キム・ナムギル、ソリョン(AOA)出演、映画『殺人者の記憶法』
2018年1月27日よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開決定!
- 目次 -
殺人者の記憶法
訳注
作家の言葉「これは私の小説だ」
訳者あとがき
前書きなど
記憶によって私は生まれ 記憶によって私は消される
人間存在の危うさとアイロニーを描いた傑作
- 著者プロフィール -
キム・ヨンハ (キム ヨンハ) (著)
1968年生まれ。延世大学経営学科修士課程修了。
1995年、季刊誌『レビュー』に「鏡についての瞑想」を発表し、作家としての活動を始めた。
長篇小説『お前の声が聞こえて』『クイズショー』『光の帝国』『黒い花』『阿娘はなぜ』『私は私を破壊する権利がある』、短編集『何があったのかは、誰も』『兄さんが帰って来た』『エレベーターに挟まったあの男はどうなった』『呼び出し』、エッセイ集三部作『見る』『語る』『読む』があり、スコット・フィッツジェラルドの『偉大なるギャツビー』の翻訳もある。
文学トンネ作家賞、黄順元文学賞、東仁文学賞、万海文学賞、現代文学賞、李箱文学賞、金裕貞文学賞など、主要な文学賞はすべて受賞しており、作品は現在、アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、トルコなどで盛んに翻訳、出版されている。
日本ではこれまでに『阿娘はなぜ』(白帝社、2008)、『光の帝国』(二見書房、2008)が刊行されている。
吉川 凪 (ヨシカワ ナギ) (訳)
大阪生まれ。新聞社勤務の後、韓国に留学。仁荷大学博士課程修了。文学博士。
著書に『朝鮮最初のモダニスト鄭芝溶』、『京城のダダ、東京のダダ』、訳書としてカン・ヨンスク『リナ』、『申庚林詩選集 ラクダに乗って』、パク・ソンウォン『都市は何によってできているのか』、谷川俊太郎・申庚林『酔うために飲むのではないからマッコリはゆっくり味わう』、チョン・セラン『アンダー、サンダー、テンダー』、朴景利『完全版 土地』1巻、3巻などがある。
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