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熊 人類との「共存」の歴史[新版]|べアント・ブルンナー(著), 伊達 淳(訳)
¥2,750
白水社 2026年 262ページ 四六判 - 内容紹介 - 駆除でもなく、保護でもない。 慈愛と畏敬を持って接すべき大切な隣人でありながら、人の生命を脅かす害獣としても扱われる。 二分法では永遠に解くことのできない熊と人間との深い関係性を、豊富な知見から徹底的に引き出した名著。 いま読まれるべき本だと、ぼくは思う。 石川直樹 有史以来、人間は熊と他の動物とは異なる特別な関係を結んできた。原初の人類にとって、熊は「狩る/狩られる」の関係にあり、自然崇拝の象徴でもあった。ところが、時代が下るにつれて家畜を襲う害獣として疎まれるようになっていく。ヨーロッパやアフリカのように絶滅に追いやられた地域もある。 他方、『三びきのくま』、『くまのプーさん』、『ジャングル・ブック』のように、熊ほど人間に愛され、その想像力に訴えかけてきた動物もいない。狩猟家として名を馳せたアメリカ大統領セオドア・ルーズヴェルトの愛称を冠した可愛らしいテディベアに象徴されるように、熊はなぜ人間にとってこれほど矛盾に満ちた存在なのだろうか。 本書では、熊と人が辿ってきた長い歴史を読み解きながら、熊という存在について16の切り口から考察する。幅広い文献を渉猟し、熊にまつわる伝説や言い伝え、さまざまな時代の証言や観察記録、(ときに奇抜な)学説が紹介され、時代ごとに人が熊をどのように見てきたかを概観することができる。 文化史と自然史の交わるところに焦点を当て、今後われわれは熊といかに関係を築いていくべきかを本書は問いかける。 - 目次 - 序文 第1章 熊の辿ってきた道 第2章 変異 第3章 ドウクツグマの謎 第4章 誤解 第5章 異国での発見 第6章 熊の個性 第7章 音、感覚、合図 第8章 ペットとしての熊 第9章 東シベリアでの観察者 第10章 対峙する 第11章 狩る者と狩られる者 第12章 イヌイットとホッキョクグマ 第13章 もっと、もっと近くに 第14章 熊のショー 第15章 熊の代役 第16章 熊恐怖症 エピローグ 謝辞/参考文献に関して 訳者あとがき 図版クレジット/参考文献/索引 - 著者プロフィール - べアント・ブルンナー (ベアント ブルンナー) (著) 1964年生まれ。ベルリン自由大学、ベルリン経済大学を卒業。フリーランスの文筆家、ノンフィション作品の編集者。歴史、文化、科学を横断するさまざまなテーマの著作多数。邦訳に『水族館の歴史』『月』(以上、白水社)がある。最新作はUnterwegs ins Morgenland. Was Pilger, Reisende und Abenteurer erwarteten, und was sie fanden(2024)。 伊達 淳 (ダテ ジュン) (訳) 1971年生まれ。和歌山県那智勝浦町出身。関西学院大学商学部、東京外国語大学欧米第一課程卒業。訳書に、B・オキャロル『マミー』、D・モリス『フクロウ その歴史・文化・生態』『サル その歴史・文化・生態』、T・エンジェル『フクロウの家』、A・エンライト『グリーン・ロード』(以上、白水社)、B・オキャロル『チズラーズ』『グラニー』(以上、恵光社)、B・クラウス『野生のオーケストラが聴こえる サウンドスケープ生態学と音楽の起源』(みすず書房)、D・モリス『アートにみる身ぶりとしぐさの文化史』(三省堂)がある。
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野山花花図譜|梨木 香歩, 波多野 光(絵)
¥2,860
淡交社 2026年 ハードカバー 168ページ A5判 - 内容紹介 - 〈「春は来る、必ず」――どんな世界でも、どんな環境でも、生を全うする野花たち。〉 〈可憐なようでいて、気高く、そして逞しく。四季折々、日本の野山に現れる36の花々を綴るエッセイ集。〉 日本の野山に咲く花々について綴る文章に、花の個性をあらわにするような美しい絵を添えたエッセイ集。植物に造詣の深い著者が、四季折々に現れる野花の生態を紹介。どんな状況にあっても逞しく根を張る植物たちは、「生きる場所を自ら決める」ことの尊さを、人間である私達にも訴えかけます。「ともすれば大人は、子どもにヒマワリのように生きることを目指してもらいたがる。そのほうが仲間も多いし世界はそういう人に有利にできているし、生きていくに選択肢も広がるからだ。別に画一的な世の中をよしとしているわけではなくとも、親心で少しでも楽なほうをと先導してしまう。そういう自分に葛藤を抱くときは、渓流の奥へ足を運び、そこで満足げに咲いているイワタバコを見るのがいいと思う。イワタバコはほんとうの幸せとは何かを教えてくれる。」(本文より)
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Foodscape フードスケープ 図解 食がつくる建築と風景|正田 智樹
¥3,300
学芸出版社 2023年 ソフトカバー 224ページ A5判 縦148mm 横210mm 厚さ20mm - 内容紹介 - 地形と気候に応じた食がつくる建築と風景の図解集。カレマ村のワイン、アマルフィのレモン、小豆島の醤油、多気町の日本酒等、日本とイタリア16の食の生産現場を読み解く。蓄熱する石積みの段々畑、風を呼込む櫓、光や湿気を採り入れる窓等、自然のリズムとともにある食生産と人の暮らしを取り戻す為の建築の問いと手がかり - 目次 - プロローグ 1 食の生産とフードスケープ 1-1 イタリアの食文化に学ぶ -スローフードの発祥 1-2 エコロジカルな転回 チェントロ・ストリコからテリトーリオへ 1-3 エコロジカルな治具とスローフード・アーキテクチャー 1-4 調査方法とドローイング 2 イタリアのフードスケープ 2-1 カレマ村のワイン 2-2 ボルミダ渓谷のワイン 2-3 トレントの貴腐ワイン 2-4 ムリアルド村のにんにく 2-5 ジベッロ村のクラテッロ 【生ハムコラム】パルマの生ハム・コロンナータ村のラード 2-6 モデナのバルサミコ酢 2-7 ヴェスヴィオ山のトマト 2-8 アマルフィのレモン 2-9 トラパニの塩 【チーズコラム】 【対談】藤原辰史 3 日本のフードスケープ 3-1 四郷の串柿 【干し柿コラム】宇治田原の柿、畑地区柿小屋 3-2 醤の郷 【醤油コラム】埼玉の弓削多醤油 【味噌コラム】石井味噌 3-3 てしま天日塩ファーム 【塩コラム】珠洲の塩 【塩コラム】赤穂の塩 3-4 多気町の日本酒 【日本酒コラム】灘五郷、知多半島酒造 3-5 八女茶 3-6 田野町の大根櫓 【大根コラム】大根コラム:山之村の寒干し大根 3-7 橘本のみかん 【対談】塚本由晴 エピローグ フードスケープの維持・更新 - 著者プロフィール - 正田 智樹 (ショウダ トモキ) (著) 1990年千葉県生まれ。東京工業大学大学院建築学専攻修了。2016-17年イタリアミラノ工科大学留学。現地ではSlow Foodに登録されるイタリアの伝統的な食品を建築の視点から調査。2018年-現在 大手設計事務所在籍。
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風土建築をつくる旅 自然・人・技術をめぐるフィールドワークと実践|小林 広英
¥3,300
学芸出版社 2026年 ソフトカバー 192ページ A5判 - 内容紹介 - 日本、アジア、南太平洋、アフリカにおける調査・再建・新作15プロジェクトのドキュメント。「地元の技術・材料・住民」という3つの地域資源にこだわる地域固有の建築は、無事に建ち上がり、使われ続けるか?近代化と伝統の間で揺れる集落の人々の姿は、グローバル化とローカリティの間で葛藤する都市住民にも示唆をくれる - 目次 - 事例を読み込むためのキーワード はじめに 1章 風土建築を伝統構法で再建する 1 30数年ぶりに建ち上がった伝統集会施設の行末 ベトナム・ホンハ社 カトゥ族の伝統集会施設グゥール 長老ナムさんの“拒否反応”から始まったグゥール再建 異なる民族が共存するホンハ社ならではの形態を探る 素材を森林から調達し、適材適所に使い分ける 長老から若者へと伝承される、経験がものを言う建設技術 設計図は長老衆の体に記憶されていた 伝統と現代との間で揺れ動く集落住民 2 伝統住居はサイクロン災害を乗り切れるか フィジー・CATD フィジーの伝統住居ブレ ボラさんの熱意が扉を開いた再建プロジェクト この村では漁師が伝統建築をつくる 海と山で使い分ける材料、変わる形 ユニークな装飾、バランバランとマキタ ザウタタ村にもあった身体尺 サイクロン災害に伝統技術で立ち向かう挑戦は続く 3 高床住居を再建し、観光振興を目論む人々 タイ・タップラー村 モクレン族の伝統住居オーマック インド洋津波災害で変わった、海洋少数民族の暮らし 集落長老サさんと伝統住居の模型を組み立てる 真夜中に始まる儀式、魔法のような加工技術 やはりタップラー村にもあった身体尺 観光振興に伝統住居を利用する住民とその顛末 4 伝統集会施設 vs 擬似伝統集会施設 ベトナム・アカ集落 カトゥ族の伝統集会施設グゥール 増えていくコンクリート製の集会施設 調査で訪れるたびに朽ちていく伝統集会施設 5年がかりで困難を乗り越え、住民全員で再建に取り組む 多彩な身体尺の設計技法を披露する長老の息子 伝統集会施設の継承にベトナムの大学と行政が取り組む 論考1 風土建築を成立させる3つの地域資源 2章 風土建築をフィールドワークする 5 半乾燥地域に受け継がれてきた泥の建築文化とその変容 ブルキナファソ・ラングェロ集落 農耕民カッセーナの伝統住居 カッセーナの集落での盛大な歓迎式? 50年で進んだ伝統的な集落構成の変容と崩壊 社会適応で増えるトタン建築、環境適応できるのは泥建築 泥建築に見る身体尺の適用法 現代の生活と乖離した伝統住居のあり方 6 100棟を超える伝統住居が徐々に失われていく集落 フィジー・ナバラ村 フィジーの伝統住居ブレ 集落が幸せになるためのチーフの教え ブレに暮らし、生きた伝統を守り継ぐナバラ村の人々 伝統住居ブレをめぐる、若者たちの葛藤 サイクロン災害を契機とする、伝統住居の減少と集落の未来 7 築100年の茅葺き民家が模索する新たな関係人口の形 福井県大飯郡おおい町名田庄 名田庄の茅葺き民家 無住集落で茅葺き民家を再生した移住者との出会い 集楽庵の建築的特徴を調査する 郷土史家に聞いた、“てんごり”による共同作業の詳細 茅葺き民家を“第二のふるさと”として継承する 8 古文書からわかった集落住民による共同建設の全容 富山県砺波市五郎丸地区 砺波散村の伝統住居アズマダチ 建設プロセスを建設当時の普請帳から読み解く 建設の手伝いに従事する多数の集落住民 イエの共同性から地域の景観を考える 論考2 風土建築の設計方法 ─知的資源としての身体尺 3章 新風土建築を試行する 9 セルフビルドの竹構造農業用ハウス 日本各地 バンブーグリーンハウス 10 里山と連環する建築プロジェクト 滋賀県近江八幡市 キャンディーファーム/たねや農藝 11 地域活動拠点を形成する空き家改修プロジェクト 和歌山県串本町古座 サテライト古座 12 足場用単管と竹材を利用した農舎づくり 滋賀県近江八幡市 百菜劇場農舎 13 古民家を“営み”としてつなぐ宿 新潟県妙高市西野谷 MAHORA西野谷 14 里山資源を活用した防災ベンチ 兵庫県南あわじ市 南あわじ防災ベンチ 15 在地資材でつくる持続可能な衛生環境 マラウイ・ムジンバ県 マラウイし尿分離型共同トイレ おわりに ─風土建築をめぐる活動の萌芽とこれから プロジェクトの枠組み/関連論文・記事等 著者の現場訪問日程と同行メンバー - 著者プロフィール - 小林 広英 (コバヤシ ヒロヒデ) (著) 1966年生まれ。大阪市出身。1990年京都大学工学部建築学科卒業。1992年京都大学大学院工学研究科建築学専攻修了。1992年マンチェスター大学奨学生。1993~2001年昭和設計勤務。2002~2009年京都大学大学院地球環境学堂(人間環境設計論分野)助手(2007年4月より助教)、2009~2018年同大学院准教授を経て、2018年より同大学院教授。博士(地球環境学)。2019年ベトナム・フエ大学名誉教授。地域に根ざす設計技術・地域に根ざす人間居住をテーマに研究・実践に取り組む。
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中世ネコのくらし 装飾写本でたどる|キャスリーン・ウォーカー゠ミークル (著), 堀口容子 (著)
¥2,640
美術出版社 2024年 ハードカバー 96ページ 19.7 x 15.8 x 1.4 cm - 内容紹介 - ネコは中世を通じて写本にしばしば描かれました。ネズミと共に大切なペットとして、時には寓話の賢いキャラクターや、悪魔の化身として…様々な姿で表現されてきました。 本書は中世ヨーロッパの装飾写本のなかから、ネコが描かれた美しいページとともに、中世のネコの生活の様子や物語のネコが登場する逸話をご紹介します。中世におけるネコのくらしや人間との関係性を魅力的に描き出した1冊です。 The British Libraryから刊行した、キャスリーン・ウォーカー=ミークル著『CATS in Medieval Manuscripts(中世装飾写本のネコたち)』の日本語翻訳版です。
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中世イヌのくらし 装飾写本でたどる|キャスリーン・ウォーカー゠ミークル (著), 堀口容子 (著)
¥2,640
美術出版社 2025年 ハードカバー 96ページ 19.7 x 15.8 x 1.4 cm - 内容紹介 - 愛すべき友であり、忠実な仲間、イヌ。その昔から人と共にくらし、友として、仕事のパートナーとして、現在に至るまで親密な関係を築いてきました。 そんなイヌたちは、美しい中世の装飾写本にも様々な姿で登場します。本書は大英図書館の装飾写本コレクションから、装飾写本に描かれた個性的なイヌの絵を集めました。拡大図を多く掲載し、ページの余白に小さく描かれたイヌであっても、じっくり眺めるとその表情の豊かさに驚かされます。 さらに中世の文献を紐解き、中世のイヌにまつわる逸話をご紹介します。飼い主を守り戦う勇敢な忠犬、貴族にかわいがられ贅沢にくらす愛玩犬、イヌに関する不思議な迷信など……中世の人々な豊かな文化と、イヌのくらしぶりに触れてみませんか? The British Libraryから刊行した、キャスリーン・ウォーカー=ミークル著『DOGS in Medieval Manuscripts』の日本語翻訳版。
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昆虫学事始 日本の昆虫研究を支えた人々 | 奥本大三郎
¥2,640
青土社 2025年 ソフトカバー 320ページ 四六判 - 内容紹介 - すべてはここから始まった!稀代のナチュラリストが描く異色の昆虫学史。 日本の昆虫学の先陣を切った松村松年から、『趣味の昆虫採集』を著し手塚治虫など当時の昆虫少年に夢を与えた加藤正世、ファーブル昆虫記を日本で初めて翻訳した大杉栄まで――。明治から昭和にかけて、捕虫網を片手に時代を駆け抜けた六人の虫屋たちの姿をいきいきと描く、苦労あり、笑いありの物語。
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うたい、おどり、建てる 蟻鱒鳶ル(ありますとんびる)のつくり方 | 木村 奈緒 編
¥3,740
青土社 2025年 ソフトカバー 380ページ A5判 - 内容紹介 - 蟻鱒鳶ル、ここにあり鱒! 東京都港区三田の再開発区域にぽつんと佇むコンクリート造の小さなビル、その名も「蟻鱒鳶ル(ありますとんびる)」。蟻鱒鳶ルは、あらかじめ細かな設計図を引かず、現場に身を置き、即興的につくることをめざしてきた。毎日ちがう人がやってきて思い思いに手を動かすその現場には、コンクリート打設に鉄の溶接、はたまた音楽や料理といったさまざまな音が響きわたっていた。本書は、再開発組合から提示された「曳家」直前の約3年間を記した日誌集である。うたい、おどり、そして建てること―― つくる悦びに満ちた、セルフビルドの記録に耳を澄ませよう。
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悲嘆の脳科学 最愛の人を失ったとき脳では何が起きているのか | マリー=フランシス・オコナー(著), 高橋洋(訳)
¥3,080
青土社 2026年 ソフトカバー 272ページ 四六判 - 内容紹介 - 離別や死別はなぜかくもつらいのか? 悲嘆(グリーフ)研究の第一人者である著者が、神経科学の最新の技術と知見から、大切な人の「不在」が脳に及ぼす影響を解き明かす。脳画像分析から臨床実験まで、あらゆる手法を駆使しながら、この耐えがたき経験のメカニズムに迫る。
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ホーム・スウィート・ホーム | 杉本 彩子(文・絵)
¥3,080
工作舎 2024年 ソフトカバー 248ページ B5変型判 - 内容紹介 - 「生き方の数だけ存在する住まいのかたちを見たい」と家を訪ねる。蝋人形と住む造形作家夫妻の2LDKや、陶芸家夫妻が蘇らせた築150年の京風町家など、16の「おうち」を俯瞰図と400点以上のオールカラーイラストで、考現学の視点から巡る! - 目次 - 序章──家を巡る旅に出る前に ヤドカリの渦紋の中から生まれるかたち 第一章 牙城を築く ・縦横斜めに線が遊ぶ 三角形の箱庭と小さきものの世界 ・螺旋のリズムを内に秘めた 富士塚の傍らのモノリス ・デカダンとまがい物の美学 私が私でいるために ホーム・スウィート・コラム1:家も主役の映画やドラマ その一 第二章 蒐集と向き合う ・造形作家夫妻が集める 蠟人形春子と愉快な仲間たち ・電音土蔵空間から放たれる音響は すべての境界を溶かしていく ・権力者の肖像画が壁を埋める プロパガンダグッズ・コレクターの家 ホーム・スウィート・コラム2:家も主役の映画やドラマ その二 第三章 受け継ぎ活かす ・陶芸家夫妻が蘇らせた 築一五〇年の京風町家 ・絶やさぬ囲炉裏の火のように 受け継がれてゆく小さな家族の物語 ホーム・スウィート・コラム3:住宅建築が観察できる施設案内 第四章 旅の途中でたたずむ ・遊牧民のゲルか、宇宙船地球号か 軽やかに人生を愉しむドームの基地 ・旅の途中のスナップショット 仮住まいのヴィラから眺める異国の街角 ・花から花へと舞い飛ぶ蝶の 生き抜く糧が詰まった小さな部屋で ホーム・スウィート・コラム4:本書の指針となった書籍たち 第五章 ともに生きる ・あざやかに織りなす糸のように 人と自然が交差する空中農園 ・米軍ハウスのバナナの葉蔭 文化の渦から生まれるグルーヴ ・小川のほとりの小さな納屋で 山と谷を蘇らせる守人の叙事詩 終章──記憶の中の家を俯瞰する 増築を重ねて迷宮化した、昭和初期の文化住宅 ・著者の生家 祖父の持ち家 - 著者プロフィール - 杉本 彩子 (スギモト サイコ) (文・絵) 1973年東京生まれ。武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業。デザイン事務所に勤務後、2001年からKucciのペンネームで、立体イラスト、平面イラスト、漫画、デザイン、執筆を手がける。雑誌の立体イラストや、TV報道番組の政治家人形など、造形物制作の他、建築、住宅関係誌、情報誌、絵本、教科書など、幅広い領域で独特なデフォルメを施した俯瞰イラストを制作。『名建築が生まれた現場 世界のトップ設計事務所』(日経BP、2016)に俯瞰イラストを寄稿、『ジャジューカ──モロッコの不思議な村とその魔術的音楽』(太田出版、2017)に、イラスト・文章を寄稿。
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深海の地図をつくる 五大洋の底をめぐる命がけの競争 | ローラ トレザウェイ, 尼丁 千津子(訳)
¥2,970
柏書房 2025年 ソフトカバー 439ページ 四六判 - 内容紹介 - 海は、探検と収奪に満ちている――! ★『サイエンス・ニュース』2023年ベストブック ★『グローブ・アンド・メール』2023年ベストノンフィクション ★「必読の書。[…]すべてが非常に読みやすく、そして深く不吉な内容だ。」 ――サイモン・ウィンチェスター、『世界を変えた地図』著者(『ニューヨーク・タイムズ・ブックレビュー』より) ★「魅惑的な海の物語。息をのむ冒険、ハイリスクの探検、政治的陰謀が詰まっている。トレザウェイは私たちを海の底へと導き、なぜそこがそれほど重要かを巧みに示している。」 ――ヘレン・スケールズ、『深海学』著者 【概要】 地球の表面積の約70%を覆っている海。その海底に目を向けると、2020年代初頭までに4分の1程度しかマッピングされておらず、ほとんどが海岸線近くの浅い海に偏っている。海底の4分の3は、未調査のままなのだ。 “一般的な世界地図は、この地球がすべてマッピングされているという印象を与えがちだ。私は子どものとき地球儀を見ながら、北アメリカのロッキー山脈やアジアのヒマラヤ山脈を表す出っ張りを指でなぞっていたのを覚えている。一方の海はというと、すべすべで何もない青色で示されていた。あの頃は、陸の激しい凹凸が海との境界で終わっていることに何の違和感もなかった。あの滑らかな面は水を表していると、当時の私は思っていたのだろうか? おそらく、何も考えていなかったのだろう。だが、陸の地形の隆起や沈降の激しさが海面下でも続いているはずだということは、今の私にははっきりとわかる。”(第一章 深海を目指す探検) そして現在、2030年までに「全世界を網羅する完全な海底地形図」を作成するという壮大なプロジェクトが進んでいる。 五大洋の最深部を目指す探検家、北極圏の空白を埋めるイヌイットの猟師、メキシコ湾で潜水する考古学者、大量の水上ドローン、地形の命名と領土問題、情報を秘匿する国家、企業の採掘に抗う活動家たち…… 本書は、欲望渦巻く現場に、受賞歴のある環境・海洋ジャーナリストが迫った一冊だ。 “私がノーチラス号でレナート・ケインの横に座っていたときに、はっきりとわかった真実が一つある。それは、地球の海底地形図は、完成させようと思えば今すぐにでも可能だということだ。それどころか、私たちは完成させるためのツールや技術を、すでに何十年も前に手に入れていた。では、なぜ完成していないのか?”(序章) 今、私たちの足元で起きていることすべてがわかる、壮大な海洋ノンフィクション! - 目次 - 序章 第一章 深海を目指す探検 第二章 船を探す 第三章 大西洋の最深部を目指して 第四章 マリー・サープ、そして世界を変えた地図の話 第五章 地球上で最も孤独な海 第六章 海底を命名して権利を主張するには 第七章 北極海の地図をクラウドソーシングする 第八章 海のロボット革命 第九章 埋もれた歴史 第一〇章 深海底を掘る 第一一章 深海底へ、そしてその先へ 終章 原注 推薦図書 - 著者プロフィール - ローラ トレザウェイ (ローラ トレザウェイ) (著) 受賞歴もある環境・海洋ジャーナリストで、著作にThe Imperiled Ocean: Human Stories from a Changing Sea(『危険にさらされている海洋――変化する海での人間の物語』)がある。2020年、カナダ・ライターズ・トラスト新人賞を受賞。これまで『ウォール・ストリート・ジャーナル』『スミソニアン』『クーリエ・アンテルナショナル』『ガーディアン』『ウォルラス』『アトランティック』『グローブ・アンド・メール』『ハカイマガジン』『カナディアン・ジオグラフィック』で特集記事などの掲載歴があり、全国のマスメディアから多くの依頼が寄せられている。また、カナダのバンクーバー水族館のライター兼編集者を務めていた経験もある。文芸創作(クリエイティブ・ライティング)の分野で、ブリティッシュコロンビア大学芸術修士号を取得。現在はオンタリオ州のシェリダン・カレッジで、クリエイティブ・ノンフィクションを教えている。 尼丁 千津子 (アマチョウ チヅコ) (訳) 英語翻訳者。神戸大学理学部数学科卒業。主な訳書に『「ユーザーフレンドリー」全史――世界と人間を変えてきた「使いやすいモノ」の法則』、『教養としてのAI講義 ビジネスパーソンも知っておくべき「人工知能」の基礎知識』、『馬のこころ――脳科学者が解説するコミュニケーションガイド』『マッキンゼー CEOエクセレンス――一流経営者の要件』、『限られた時間を超える方法』など。
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世界一クールな気候変動入門 情報を正しく判断するために | ジョン・クック(著), 加納 安彦(監修), 縣 秀彦(訳), 海部 健三(訳), 鴈野 重之(訳), 小西 一也(訳), 小林 玲子(訳)
¥3,190
河出書房新社 2024年 ソフトカバー 176ページ B5変型判 縦189mm 横189mm 厚さ16mm - 内容紹介 - 「地球温暖化は真っ赤なウソ!」を主張するクセ強めおじさんを相手に、気候変動の基本を学ぶユニークなビジュアル書。認知バイアス、擬似科学について知り、科学的思考力が養われる一冊。 - 著者プロフィール - ジョン・クック (クック,ジョン) (著) クイーンズランド大学地球変動研究所の気候コミュニケーション・フェロー。2013年Environmental Research Letters誌最優秀論文賞受賞。 加納 安彦 (カノウ ヤスヒコ) (監修) 名古屋大学環境医学研究所附属MIRAIC-未来の医学研究センター助教。名古屋大学理学部卒業、大阪大学大学院理学研究科博士課程中退。博士(医学)。専門は科学教育、健康教育。 縣 秀彦 (アガタ ヒデヒコ) (訳) 1961年生。国立天文台准教授、国際天文学連合(IAU)国際普及室所属、総合研究大学院大学准教授。東京学芸大大学院修了(教育学博士)。信濃大町観光大使。NHK高校講座「地学基礎」に出演。 海部 健三 (カイフ ケンゾウ) (訳) 1973年生。一橋大学社会学部を卒業後、社会人生活を経て東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。現在は中央大学法学部教授。生物学のほか、科学論、環境科学の講義を担当している。 鴈野 重之 (カリノ シゲユキ) (訳) 九州産業大学理工学部電気工学科准教授。東京都出身。国際基督教大学教養学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科修了。博士(学術) 。現在は九州産業大学理工学部准教授。専門は天文学、天文教育。 小西 一也 (コニシ カズヤ) (訳) 浅野中学・高等学校教諭。東京学芸大学大学院理科教育専攻物理学講座修了。「第11回『教職課程』懸賞論文」優秀賞受賞。「第5回読売論壇新人賞」佳作入選。ホームページ『基礎から論考する地球温暖化』公開中。 小林 玲子 (コバヤシ レイコ) (訳) 国際基督教大学教養学部卒業。早稲田大学大学院英文学修士。 訳書にティーゲソン『昆虫の惑星』、DK社編『博物館のバックヤードを探検しよう!』、 クック『子どもには聞かせられない動物のひみつ』など多数。
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「なぜ1+1=2なのか?」からはじめる非常識な数学教室 | ユージニア・チェン, 熊谷玲美(訳)
¥2,970
白揚社 2025年 ソフトカバー 432ページ 四六判 縦188mm 横130mm 厚さ27mm - 内容紹介 - ★年間ベストブック2冠達成!(ロサンゼルス・タイムズ紙、ニューサイエンティスト誌)★ ★ウォーターストーンズ(英国書店)・ベストブック受賞!★ 「マイナスにマイナスを掛けると、なぜプラスになるのか?」 「何かを1/10で割るとは、具体的にどういうことなのか?」 「本当に、4+2=2+4なのか?」 「なぜ、円は丸いのか?」 「ストローには、穴は何個あるか? 1つ? 2つ? 0?」 こんな一見シンプルな疑問が、数学の深い世界への扉を開く。 アメリカで大人気の数学者が、教科書的な計算や公式にとらわれない、自由な発想と独創的な思考のプロセスを鮮やかに語る。 学校数学が嫌いだった人こそ楽しめる〝非常識な〟授業のスタートです! ★フランシス・スー(ハーヴィー・マッド大学教授)称賛!★ ――数学を単なる正解探しではなく、創造的発見の営みとして描いた。 ★ジョーダン・エレンバーグ(ウィスコンシン大学教授)推薦!★ ――単なる答えより、『なんで?』を追求したい人のための豊かな数学の旅。 目次 第1章 数学の始まるところ どうして1+1が2になるのか? 数学の起源 抽象化とパズル 抽象的概念は実在するのか? 図形と図形をかけ合わせる 数式と対称性 1+1が2ではないとき 考えをパッケージにする 基本ブロックに分解する 1+1=2になる世界、他 第2章 数学のしくみ -(-1)=1になるのはなぜだろうか? 負の数という概念 0 数学者が不安になるとき 学生の質問の価値 二値vsニュアンス 正解ではなく説明 なぜ0でわれないのか? 0でわれる場合とわれない場合、他 第3章 数学をする理由 1が素数ではないのはなぜか? 意味のない数学 基本ブロックとしての素数 数学教育は何のため? 筆算を習うのはなぜか? 一般化 水たまりに飛び込み、山に登る 意外に有用な数学 プラトン立体の有用性 無限、他 第4章 よい数学 直感と論理 循環小数とは何なのか? 微積分学の始まり 数学トリックの隠れた価値 抽象的ジグソーパズル 複素数 数学と植民地主義 ラマヌジャンとハーディ、他 第5章 文字 関係を考える 2次元空間 数式で図形を描く方法 直線が直線に見えないとき 文字で表すことの威力、他 第6章 式 「暗記」と「内面化」の違い 観覧車と波 サインとコサイン 三角関数の公式の意味 円と四角 面積の概念 πとは何か? 円が円形に見えないとき ×÷+-の計算順に思うこと、他 第7章 図 2+4=4+2になるのはどうしてだろうか? 「すべての等式はうそ」 ブロックで数えることの奥深さ なぜグラフを描くのか? 特徴を「翻訳」する 数学者ナイチンゲール ニュアンスを含む可換性 数学的編み込み 抽象構造を視覚的にとらえる 私の人生のグラフ、他 第8章 物語 星形には角が何個あるか? 円には辺が何本あるか? ストローの穴は何個か?、他 エピローグ 数学はどこまで“リアル”? - 著者プロフィール - ユージニア・チェン (ユージニアチェン) (著) シカゴ美術館附属美術大学サイエンティスト・イン・レジデンス、ロンドン市立大学名誉フェロー。著書に『世界は圏論でできている』(森北出版)、『数学教室πの焼き方』(原書房)、『Beyond Infinity』『The Art of Logic』『x + y』(以上、未邦訳)など多数。アメリカ・イリノイ州シカゴ在住。 熊谷玲美 (クマガイレミ) (訳) 翻訳家。東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻修士課程修了。訳書にキース・サイファート『菌類の隠れた王国』(白揚社)、ハリー・クリフ『宇宙のアノマリーはどこまで判明したのか』『物質は何からできているのか』(以上、柏書房)、エマ・チャップマン『ファーストスター』(河出書房新社)、スティーブ・ニコルズ『虫・全史』(日経ナショナルジオグラフィック社)、デイビッド・バリー『動物たちのナビゲーションの謎を解く』(インターシフト)など多数。
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孤独の科学 なぜ寂しくなるのか なぜつながりを求めるのか | ジョン・T・カシオポ(著), ウィリアム・パトリック(著), 柴田 裕之(訳)
¥1,650
河出書房新社 2025年 ソフトカバー 464ページ 文庫判 縦149mm 横105mm 厚さ18mm - 内容紹介 - 人間とは「つながり」を求める動物である。脳と心のしくみから、進化のプロセス、病との関係、社会・経済的背景、対処法まで、現代人が知っておきたい孤独感のすべて。ロングセラーの新装版 - 著者プロフィール - ジョン・T・カシオポ (カシオポ,J T) (著) シカゴ大学ティファニー・アンド・マーガレット・ブレイク殊勲教授。科学的心理学会元会長。認知・社会神経科学センター所長。「社会神経科学」の創始者の一人。 ウィリアム・パトリック (パトリック,W) (著) ハーヴァード大学出版局などを経て著述・執筆協力専業となる。数々の著名人の作品を編集し、ベストセラーを世に送り出してきた。「ジャーナル・オブ・ライフ・サイエンス」誌の創刊者・編集人。 柴田 裕之 (シバタ ヤスシ) (訳) 翻訳家。早稲田大学、Earlham College卒業。訳書に、ハラリ『ホモ・デウス』、『21 Lessons』のほか、『孤独の科学』、『統合失調症の一族』、『「死」とは何か』など多数。
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植物のすごい繁殖戦略 花のしくみはこんなに違う! | 保谷 彰彦
¥2,090
河出書房新社 2025年 ソフトカバー 224ページ 四六判 - 内容紹介 - 花を咲かせない? 受粉しない? 種子をつくらない? 驚きと不思議に満ちた植物の生殖について、さまざまな植物を例に取り上げながら余すことなく紹介する、植物の奥深さを楽しめる一冊。 ・ 植物はこうして命をつないでいる! ・ 虫が来ないときに備える あえて咲かない 受粉しない 虫と風どっちも味方にする ・ 身近に生えている植物なのに驚きと発見の連続! 知られざる受粉のしくみと見事なまでの繁殖戦略! ・ ・ ■もくじ 【1】花の旅のはじまりに いろいろな花/花の誕生/花のつくりの基本/花が咲くのは何のため?/受粉から受精に至るプロセス/送粉のしくみ/送粉者/送粉者を誘い寄せる花/自家受粉と他家受粉/送粉シンドローム ・ 【2】ほかの花と結ばれるしくみ 自他を見分ける/タイミングをずらして交わらない/ 離れていれば交わらない/異なるタイプとつながる/ 花の左右が違う/究極の戦略は広がらない ・ 【3】虫いらずのしくみ 目立たなくていい/咲かずに実を結ぶ/来るものは拒まず、来なくても構わず/イネを知る/じつは二刀流も多い ・ 【4】クローンで殖えるしくみ クローンの種子で殖える/体の一部で殖える ・ 【5】花蜜をめぐるしくみ ただ甘いだけじゃない/花は送粉者だけのものではない/花蜜のありかへ導く/穴をあけて盗む/花蜜に毒を混ぜる ・ 【6】花蜜以外で誘うしくみ 胸部の筋肉がふるえる/植物だって熱をだす/子房を食べてもらう見返りに/あるある詐欺もいろいろ/大きくてよいこともある ・ 【7】まだある、見なれた花のしくみ 調和のとれた集まりで繁栄する/色の変化で知らせる/原始的ではない/この二刀流は古くて新しい - 著者プロフィール - 保谷 彰彦 (ホヤ アキヒコ) (著) 国立科学博物館植物研究部などを経たのち、「たんぽぽ工房」を立ち上げ、サイエンスライターに。著書に『タンポポハンドブック』(文一総合出版)、『ヤバすぎ!!!有毒植物・危険植物図鑑』(あかね書房)など。
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夜、寝る前に読みたい宇宙の話 | 野田 祥代
¥990
草思社 2026年 草思社文庫 ソフトカバー 296ページ 文庫判 - 内容紹介 - 空を見上げる余裕もない夜がある。 小さなことで疲れたり、つまずいたり、心が曇ってしまうこともある。 そんなとき、宇宙に思いを向けると、不思議と悩みが遠ざかる気がする。 本書は、宇宙の生い立ちや星の一生、宇宙の構造といった科学的事実をやさしくひもときながら、 人間の存在を宇宙のスケールで見つめ直す視点を提供する。 人間の存在は小さい。だが、その小ささにこそきっと意味がある。 宇宙を知ることは、私たち自身を知ること、その扉を開く一冊。 - 目次 - はじめに――夜、寝る前に心の宇宙旅行をしてみませんか 宇宙に出て大地を思う 宇宙へ――星空に出かけてみたら 水と空気と命のあたりまえ 1――水 水と空気と命のあたりまえ 2――空気と生命 地上の星空 夜空に描くイラスト――星座は深い世界の手前で輝く 太陽と月のある世界 地球のこと――年齢は、太陽のまわりを旅した回数 月のこと 1 ――月の意外な生い立ち 月のこと 2 ――月の満ち欠けと月食 太陽のこと――日の昇る惑星(ホシ) 宇宙の時間割 遠くを見て、過去を知る――猛ダッシュ編 遠くを見て、自分を知る――宇宙カレンダー編 空からのおくりもの 流れ星にねがいを――暗闇で自分と出会う時間 空から岩が落ちてくる 1 宇宙をただよう巨大岩―― 空から岩が落ちてくる 2 ――あなたにできること 人生はあなたが主人公の物語 宇宙から見た自分――科学がくれた俯瞰術 星のふしぎ 地球のふしぎ 命のふしぎ 星のさだめ――ほどよい太陽、ほどよい地球、本を読む私 地球と人のさだめ――地球と人の未来 星と人の往還――星は死んで人になる? 縦方向への旅 現実と空想の月旅行――誰とどんな旅をしましょうか 心の宇宙旅行 広い世界へ(前編)――太陽系の外への旅 広い世界へ(中編)――銀河系への旅 広い世界へ(後編)――未知への旅 それでもまわる地球の上で 星の下でつなぐ知恵と工夫――知恵のリレー ひとつ空の下で―― Under One Sky おわりに 本書に寄せて―― 和歌山大学教授 富田晃彦 謝辞/文庫版のあとがき/主な参考文献 - 著者プロフィール - 野田 祥代 (ノダ サチヨ) (著) 愛知県春日井市出身。名古屋大学理学部物理学科卒、同大学院修了、博士(理学)。国立天文台天文データセンター勤務後、2018年より「あいプラネット」代表。理系文系の垣根をゆるやかにつなぐ「体験型リベラルアーツ® “はてなアカデミー”」エグゼクティブ。親子グループ「やとっこ天文あそび」、宇宙と地球を楽しむ「うちゅう・かがくあそび」などのプロジェクトを手掛ける。「つたえよう 宇宙のふしぎ 星のふしぎ 地球のふしぎ 命のふしぎ」を合言葉に宇宙イベントを各地へ届けている。
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建築のブレークスルー | 西沢 立衛, 平田 晃久, 田根 剛, 小堀 哲夫, 中村 拓志, 畑 友洋, 武田 清明, 高野 洋平+森田 祥子
¥2,750
グラフィック社 2025年 ソフトカバー 208ページ B6判 縦182mm 横128mm 厚さ12mm - 内容紹介 - 建築が生まれる過程には 思わず人に伝えたくなるような 突破(ブレークスルー)の瞬間がある。 中古のアルファロメオ、田んぼに映る空、地図の空白、外堀公園の蓮池、イチョウの葉、組木のおもちゃ、石拾い、池に浮かぶ古墳…。 - 目次 - 西沢立衛 まちを疾走する中古のアルファロメオ ―箱型からの脱却 (House A) 逆境をイマジネーションに変える直感 (三島のオフィス) 平田晃久 生命のような建築をまちの人々と一緒につくる (太田市美術館・図書館) 隠田に浮かぶ空 ― ShimaとUmi (HARAKADO 田根剛 地図にあった「空白」の発見 (エストニア国立博物館) 「民家の教え」から建築の原点に気づく (Tane Garden House - Vitra Campus) 小堀哲夫 雪と蓮に刻まれた形 (有沢製作所イノベーションセンター) 敷地を歩き回り、語り合うことで見えた風景(東海国立大学機構 Common Nexus) 中村拓志 自由のための設計 ― 孤立した自律から、関係が育む自律へ (風突のケアハウス) ブレークスルーの反転 ― 居続ける歓びを編むために (上野東照宮神符授与所/静心所) 畑友洋 正面のない多方向的な組木アーチ(甲陽園の家) 屋外劇場と自然の丘を重ね合わせる (TOTTEI 緑の丘) 武田清明 路地裏園芸カルチャー×ホテル (SOIL NIHONBASHI HOTEL) 「石拾い」で空間をつくる (SANU NOWHERE) 高野洋平+森田祥子 ため池に古墳を置いてみる (松原市民松原図書館) 驚きの発見から設計案が一気にブレイクスルー (花重リノベーション) - 著者プロフィール - 西沢 立衛 (ニシザワ リュウエ) (著) 建築家。横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA教授。1966年東京都生まれ。 1990年横浜国立大学大学院修士課程修了、妹島和世建築設計事務所入所。 1995年妹島和世とともにSANAA 設立。1997年西沢立衛建築設計事務所設立。 平田 晃久 (ヒラタ アキヒサ) (著) 建築家。京都大学教授。1971年大阪府生まれ。1997年京都大学大学院工学研究科修了。 伊東豊雄建築設計事務所勤務を経て、2005年平田晃久建築設計事務所を設立。 現在、京都大学教授。2025年よりイエール大学客員教授。 田根 剛 (タネ ツヨシ) (著) 建築家。1979年東京生まれ。ATTA - Atelier Tsuyoshi Tane Architects代表。 フランス・パリを拠点に活動。 小堀 哲夫 (コボリ テツオ) (著) 建築家。法政大学教授。1971年岐阜県生まれ。 1997年法政大学大学院工学研究科建設工学専攻修士課程修了(陣内秀信研究室)。 同年より久米設計。2008年に小堀哲夫建築設計事務所を設立。 中村 拓志 (ナカムラ ヒロシ) (著) 建築家。明治大学理工学部特別招聘教授。1974年東京生まれ。鎌倉と金沢で少年時代を過ごす。 1999年明治大学大学院理工学研究科建築学専攻博士前期課程修了。 同年より隈研吾建築都市設計事務所に勤務。2002年に NAP建築設計事務所を設立。 畑 友洋 (ハタ トモヒロ) (著) 建築家。1978年兵庫県生まれ。2003年京都大学大学院工学研究科修了。 高松伸建築設計事務所勤務を経て、2005年畑友洋建築設計事務所設立。 武田 清明 (タケダ キヨアキ) (著) 建築家。1982年神奈川県生まれ。2007年イーストロンドン大学大学院修士課程修了。 2008年より隈研吾建築都市設計事務所に勤務。2019年に武田清明建築設計事務所を設立。 高野 洋平+森田 祥子 (タカノ ヨウヘイ モリタ サチコ) (著) (高野)建築家。千葉大学大学院准教授。1979年愛知県生まれ。2003年千葉大学大学院修了。 同年より佐藤総合計画に勤務。2013年よりMARU。architectureを共同主宰。 (森田)建築家。1982年茨城県生まれ。2008年早稲田大学大学院修了。2010年よりNASCAに勤務。 2010年にMARU。architecture設立。2013年よりMARU。architecture共同主宰。
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アリ先生、おしゃべりなアリの世界をのぞく | 村上 貴弘
¥1,650
扶桑社 2025年 ソフトカバー 240ページ 四六判 - 内容紹介 - アリの生態に魅せられた、“アリ先生”の研究の日々! ・7歳から「いきものがかり」 ・ランニング通勤中にエサ集め ・10時間ぶっ通しで観察(トイレは2分) ・アリ語で寝言を言う などなど、ユニークすぎるエピソードが満載。 知的好奇心を満たす、子どもから大人まで楽しめる科学エッセイです。 巻末には先生のイラストによるアリ図鑑も収録。 アリのおしゃべりが聞ける<特典音声>つき! ※本書は、扶桑社新書『アリ語で寝言を言いました』『働かないアリ 過労死するアリ~ヒト社会が幸せになるヒント』を再構成し、 大幅に加筆修正したものです。 【目次】 はじめに 地球はアリの惑星 Episode1 昆虫少年時代 いつも生き物がそばにいた/鳴いたオンドリと飛んだチャボ/昆虫図鑑に椋鳩十、そしてファーブル/昆虫少年がアクティビストに/「サラリーマンにはなれない」 Episode2 ムツゴロウさんが教えてくれたこと 人生不安に陥った小学生時代/ムツゴロウさんから受けた影響/夢の変遷とたどり着いた大学研究室/オオアリとムネボソアリを間違える/アリってすごくない!? Episode3 ハキリアリの高度な社会 楽園、バロ・コロラド島へ/キノコアリとの運命の出会い/複雑で洗練されたハキリアリの社会/ハキリアリと農業/ハキリアリと祖先的なキノコアリの違い/2:6:2の法則 Episode4 アリ研究者の日々 ランニング通勤と葉っぱ採り/ハキリアリを個人輸入/ハキリアリの飼育/ギアナ高地で職務質問/難しくなった海外調査 Episode5 フィールドワークの物語 フィールドワークの「7つ道具」/腕と脚には「ダニホイホイ」/熱帯雨林でヒンズースクワット/ハキリアリの巣掘り/ハキリアリの巣が滅びるとき Episode6 最終日には気をつけろ! 素の「昆虫好き」に戻るとき/ハキリアリのゴミ捨て場/グンタイアリの中心で/キジムナーのイタズラ/野宿したベンチで足に……/フィールドワークは臆病に Episode7 地味で楽しい行動観察 「ゾーン」に入る/アリの体に印をつける/基本、「楽しい」行動観察/デビュー作で小さな大発見/行動観察の最新事情/じつはスゴいアナログ手法 Episode8 遺伝解析への挑戦 動かない「カドフシアリ」/カドフシアリの脳を解剖する/世界に先駆けた「遺伝解析」/DNA解析法の黎明期/不便だけれどチャンスがあった Episode9 アリは何をしゃべっているのか アリはしゃべる/アリの化学コミュニケーション/きっかけとなった「ある論文」/初めてハキリアリの声を聞いた夜/動物は会話をしているのか?/小型高性能録音装置、2万円也/キノコアリ5種500分の声を録音/難しいプレイバック実験/キュキュキュ、キョ、ギギギ/女王アリの一言/アリは何をしゃべってる? Episode10 アリとコミュニケーションと進化 アリのおしゃべりを求めて/音のコミュニケーションとアリの社会進化/コミュニケーションが必要な仕事/無口なオスアリ/アリの「口」と「耳」/フェロモンより音/アリと腹を割って話してみたい Episode11 人間がアリ社会から学べること 寝ないアリの寿命は短い/不眠不休で育児をするアリ/アリは果たして勤勉か?/「パラサイト夫婦」の生涯/フリーライダー、許せませんか? アリ図鑑 ヨコヅナアリ/ナベブタアリ/ミツツボアリ/ハキリアリ/グンタイアリ/アギトアリ/ウロコアリ/サムライアリ/パラポネラ/ヒアリ/トゲアリ/ウミトゲアリ/サハラギンアリ/アカツキアリ/カクレウロコアリ/骸骨を集めるアリ/ヤドリウメマツアリ/ヤマトムカシアリ/クロヤマアリ/イエヒメアリ おわりに ずっと「見ていたい」 - 著者プロフィール - 村上貴弘 (ミラカミタカヒロ) (著) 岡山理科大学理学部動物学科 教授 1971年、神奈川県生まれ。茨城大学理学部卒、北海道大学大学院地球環境科学研究科博士課程修了。博士(地球環境科学)。研究テーマは菌食アリの行動生態、社会性生物の社会進化など。NHK Eテレ『又吉直樹のヘウレーカ! 』ほかヒアリの生態についてなどメディア出演も多い。著書に『働かないアリ 過労死するアリ』『アリ語で寝言を言いました』(ともに扶桑社新書)、共著『アリの社会 小さな虫の大きな知恵』(東海大学出版部)など。
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BAUをめぐる冒険 | 坂口 恭平, 石塚元太良(写真)
¥2,860
左右社 2025年 ソフトカバー 272ページ A5判 - 内容紹介 - 「僕はずっと建築家として生きている」 他人の家を建てるのではなく、生活の喜びを与える芸術、自分が生きるための空間をつくりだしてきた。 建てない建築家、坂口恭平の原点にして初の建築探訪記。 インド、ヨーロッパ、アメリカ。6ヶ国の旅、14組の建築家。 ◆「問い」を生み出すことでナチスに抵抗したバウハウス ◆ガウディの影に隠れながら、バルセロナの街に生涯を捧げた建築家ジュゼップ・マリア・ジュジョール ◆フンダートヴァッサーの「生きのびるための技術」 ◆不遇の時代を乗り越えて創作を続けたフランク・ロイド・ライト ◆周辺の環境や家具までも取り込んだ生活空間を考えた、ロサンゼルスのモダニズム運動 ◆個人の独創の産物「石の家」 ◆実験か、道楽か。フィリップ・ジョンソンとグラスハウス ◆公害で退廃した街を建築によって再生したフランク・O・ゲーリー ◆穏やかな暮らしに希望を見出したル・コルビュジエの晩年 ほか 書名にもなっている「BAU」とはもちろんドイツで生まれた世界初のモダンデザインの学校「BAUHAUS(バウハウス)」から借りたのですが、BAUのドイツ語の意味は辞書によると「家、建築、構造、動物の巣穴、ねぐら」とあります。僕はそれこそ自分なりのBAU=巣穴、ねぐらを表そうとしていると考えるとしっくりきます。小学生の頃、僕がつくったのは自分のためのBAU(巣穴)だったのですね。 家を建てるだけでなく、そこで暮らす人が使う物、生活に喜びを与える芸術、それこそ死にたいということを口にできる安心まで自作するような建築家。 僕はそんな建築家として生きているつもりです。 (「はじめに」より) - 目次 - はじめに バウハウスという生命体 インドと融合するコルビュジエ バルセロナ・モデルニスモという土壌 都市の治療としての建築 死ぬまでライトは格闘を続ける ロサンゼルスで「家」について考えた ポルトの街、二人の建築家、石の家 「まがいもの」の建築家 建築で蘇生した街、ビルバオ コルビュジエの建築を求めて、フランス縦断の旅 コラム ・原点 ・僕の家
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すべては量子力学のせい 「世界一成功した理論」についての傍若無人なガイド | ジェレミー・ハリス, 広林 茂(訳)
¥2,970
草思社 2025年 ソフトカバー 288ページ 四六判 - 内容紹介 - あなたの人生に、量子力学はどういう意味を持っているか? 自由意志から死や意識、社会制度の基盤まで、 実はあらゆることに関係するはずの量子力学の 「意味」に関する大論争を解説! 宗教のように、量子力学には論争が付き物だ。量子力学はすごく大きな成功を収めた理論だけど、宇宙の仕組みを量子力学が厳密にはどう言っているかについて、物理学者たちが文字どおり怒鳴り合いをしているのを僕は見たことがある。量子力学が無限個の並行宇宙を表していると言う人もいれば、“意識”が物理法則の中で特別な役割を果たすと言う人もいる。さらには、将来があらかじめ決まっている宇宙、つまり、僕らの運命がビッグバンの瞬間から封印されていて変えられない宇宙を表していると言う人もいる。――本文より ◆正しいのに意味不明な理論? 量子力学が正しいことはわかっている。 でも、それが何を意味しているのかについて、 物理学者の意見はまったく一致していない。例えば…… ◎私たちの住む宇宙が無限とも思える並行宇宙でできているという説 ◎起こることがすべて――私たちが何を考え、何をするかも含めて――あらかじめ決められているという説 ◎私たちの意識が量子力学的過程に影響を与えているという説 これらの相容れない主張がそれぞれ存在しているといった具合。 実は、これらの説のどれが(あるいは別の説が)正しいか次第で、 「私たちに自由意志はあるか」といった問いへの答えも変わり ひいては法律などの社会制度の根底をなす世界観も覆りかねない――。 難しい数式は一切ナシで、量子力学の奇妙さ、面白さを伝え、 私たちがこの世界について考える際に量子力学が なぜ重要なのかをわかりやすく教える一冊。 <目次より> はじめに 第1章 量子力学には穴がある 第2章 意識による収束と霊魂の物理学 第3章 宇宙と一体化した意識? 第4章 意識による宇宙創造? 第5章 意識が関わらない収束理論 第6章 量子マルチバース 第7章 マルチバース的歴史観 第8章 量子力学は法を崩壊させる 第9章 隠れた変数と政治的圧力 第10章 ボームの量子力学 第11章 意識の未来 謝辞 - 著者プロフィール - ジェレミー・ハリス (ジェレミー ハリス) (著) 物理学者から転じて、シリコンバレーのAI関連の起業家となる。量子力学に関する研究は多くの物理学専門誌に掲載され、最初に設立したSharpestMinds(シャーペストマインズ)社はAIに関する技術指導において世界最大の取引規模を誇り、学生たちにその分野の職を得るまで無償で学びを提供している。また、その後、AIの安全性に関するサービスを提供するGladstone AI(グラッドストーン AI)社を共同で設立した。今も、カナダ、米国、英国の閣僚及び安全保障関連官僚にAIのリスク関連の問題に関して情報提供を行い、また、『Toward Data Science(データサイエンスに向かって)』という公式ポッドキャストを主宰するなど、多方面で活躍している。ポッドキャストで配信されるAI、機械学習、人類の未来に焦点を当てた番組は月間2000万回以上再生されている。 広林 茂 (ヒロバヤシ シゲル) (訳) 東京大学大学院理学系研究科修了。博士(理学)。米国ブルックヘブン国立研究所研究員として高エネルギー重イオン衝突反応について研究。帰国後、転じて会社員となり、現在はIT系企業の役員を務めるかたわら、翻訳にも取り組む。技術系の実務翻訳を主としてきたが、最近は幅広い分野に活動の場を広げている。訳書に『FBI WAY 世界最強の仕事術』(2022年、あさ出版)、『みのまわりの ありとあらゆるしくみ図解』(共訳、2024年、東京書籍)がある。
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大地と人の物語 地質学でよみとく日本の伝承 | 日本地質学会(編)
¥2,860
創元社 2025年 ソフトカバー 168ページ A5判 縦210mm 横148mm 厚さ13mm - 内容紹介 - 神様が引っぱってきた土地、人が変身した岩、火山を噴火させた鬼、地震を起こすナマズ……。 日本各地に残る大地にまつわる神話や伝説を、地質学の観点で考察する文化×地質学の入門書! 一見、荒唐無稽なファンタジーに思われる神話や伝承は、成立した当時の人々なりの見方・考え方に基づいて、物事の由緒や現象を説明し、現代に伝えてきたものである。 人間の想像力を最大限に発揮した物語もあれば、なかには当時の知識では知りえなかったはずの事実が驚くほどうまくフィクションに落とし込まれている場合もある。 本書は、神話・伝承を非科学的だと否定し解体するものではなく、それらのストーリーが現代科学においてはどのように説明される(しうる)現象であるかを考察することで、地球科学のおもしろさと、神話・伝承をつくった人々の思考の豊かさとを味わうものである。 ■おもな目次 刊行によせて 〈第1部 総論〉 第1章 大地から生まれる物語――地球神話への誘い(野村律夫) 第2章 地球をよみとくストーリー――ジオパークの歴史と活動(山﨑由貴子) コラム1 ジオパークことはじめ(矢島道子) 〈第2部 各論〉 第1章 アイヌ民族の伝承とジオパーク――神々【カムイ】と人間【アイヌ】の交わる世界(大野徹人) 第2章 磐梯山の岩なだれが造りだした地形・奇岩――「宝の山」に伝わる伝説と昔話(竹谷陽二郞) 第3章 関東地方の大地震と鯰伝説――地震を起こした鯰の正体は?(天野一男) コラム2 災害教訓を伝える自然災害伝承碑(大塚孝泰) 第4章 大男が射抜いた穴 星穴伝説――奇岩の山・妙義山にまつわる伝説(関谷友彦) 第5章 浅間山と鬼伝説――火山の噴火は鬼のしわざ?(古川広樹) コラム3“さざれ石”と“たもと石”(先山徹) 第6章 糸魚川ジオパークの景観――奴奈川姫と大国主命の伝説からたどる(竹之内耕) 第7章 熊野の神話と火成岩――古事記・日本書紀からみる(此松昌彦) 第8章 豊岡盆地の成り立ちとアマノヒボコ伝説――日本海形成と玄武洞(松原典孝) コラム4 身近にもある? 化け物と化石の接点(荻野慎諧) 第9章 わら蛇の祭と伝説――大蛇が語りかける(先山徹) 第10章 「こし」のヤマタノオロチ 火山説の再考――洪水か、火山噴火か(荻野慎諧) 第11章 国引き神話と島根半島――神が土地を引っ張ってきた!(野村律夫) 第12章 阿蘇カルデラの歴史と神話――地形・地質の特徴からひもとく地震・地球の動き(永田紘樹) コラム5 自然災害と天然記念物(柴田伊廣) おわりに 用語集
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虫を描く女(ひと) 「昆虫学の先駆」マリア・メーリアンの生涯 | 中野 京子
¥1,320
NHK出版 2025年 NHK出版新書 ソフトカバー 256ページ 新書判 - 内容紹介 その画家はなぜ、強烈に「知」を求めたのか──? 近代の夜明け前、フンボルトやリンネ、ダーウィンよりはるか昔に、昆虫学という学問が存在しないなか独学で研究を行い、メタモルフォーゼ(変態)の概念を絵によって表現、さらに大西洋を渡って南米を調査旅行し、昆虫や植物の姿を生き生きと描写した破格の女性が17 世紀にいた。小さな虫の中に「神」を見たその女性、マリア・シビラ・メーリアンとは何者だったのか──。科学と芸術が混じり合った豊かな時代の輝かしい偉業を、中野京子が生き生きと蘇らせる。2002 年刊の幻の名著、『情熱の女流「昆虫画家」──メーリアン波乱万丈の生涯』が満を持して復刊! 第一章 フランクフルト時代(~18歳)──小さき虫に神が宿る 第二章 ニュルンベルク時代(~38歳)──科学と芸術の幸福な融合 第三章 オランダ時代(~51歳)──繭の中で変化は起こる 第四章 スリナム時代(~54歳)──悦びの出帆 第五章 アムステルダムでの晩年(~69歳)──不屈の魂は何度も蘇る - 著者プロフィール - 中野 京子 (ナカノ キョウコ) (著) 作家、独文学者。北海道生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。著書に『「怖い絵」で人間を読む』『印象派で「近代」を読む』『「絶筆」で人間を読む』『異形のものたち』(NHK出版新書)、『怖い絵』シリーズ(KADOKAWA)、『名画の謎』シリーズ(文藝春秋)、『美貌のひと』(PHP新書)、『西洋絵画のお約束』(中公新書ラクレ)など多数。
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雪豹の大地 スピティ、冬に生きる | 山本 高樹
¥2,420
雷鳥社 2025年 ソフトカバー 256ページ A5変形判 縦188mm 横148mm 厚さ17mm - 内容紹介 - 巡り巡る命を、見つめ続けた日々。 ヒマラヤの山奥深くに棲まう幻の獣、雪豹。全世界での推定生息数は8000頭に満たず、険しい高山地帯に生息しているため、野生下では目撃することすら困難とされている動物だ。そんな雪豹たちのあるがままの姿を見届けるため、写真家はインド北部のチベット文化圏、スピティに旅立った。 標高4200メートルの極寒の高地。狩る者と狩られる者の命のやりとり。自然の摂理の中で儚い生を生きる、雪豹、狼、狐、アイベックスなどの動物たち。その傍で、大いなる存在への畏れと祈りとともに暮らす人々。ひと冬の間、彼らとともに過ごした日々の中で、写真家が巡り会ったのは……。 『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』で第6回「斎藤茂太賞」を受賞した気鋭の著者による、待望の書き下ろし長編紀行。雪豹や野生動物たちの躍動感のある姿、スピティの祭礼や高地の村の様子など、貴重な写真の数々も収録。 - 目次 - 夏の終わり 雪のない冬 母と子 村での日々 双子の兄妹 雪の到来 狩る者、狩られる者 矢と酒の祭 巡り巡る命 彼らの歌 - 版元から一言 - 雪豹の姿を捉える。その難しさは、様々な書籍や映画などで語られている通り。本書は、『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』で第6回「斎藤茂太賞」を受賞した山本高樹さんが、雪豹に会いに行った旅を記した全編書き下ろしの長編紀行です。 しかし、雪豹を撮影した、という一過性の話にとどまらず、雪豹と他の野生動物や現地に住む人々との関係を深く掘り下げた物語こそが、本書の魅力であり、真価だと思います。臨場感溢れる旅の記録を、ぜひお読みいただけると嬉しいです。 - 著者プロフィール - 山本高樹 (ヤマモトタカキ) (文・写真) 著述家・編集者・写真家。2007年から約1年半の間、インド北部のラダックを中心としたチベット文化圏に長期滞在して取材を敢行。以来、この地域での取材をライフワークとしながら、世界各地を飛び回る日々を送っている。本書のほか、主な著書に『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』『ラダック旅遊大全』(雷鳥社)、『インドの奥のヒマラヤへ ラダックを旅した十年間』『旅は旨くて、時々苦い』(産業編集センター)など。『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』(雷鳥社)で第6回「斎藤茂太賞」を受賞。
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花の辞典 | 新井 光史
¥1,650
雷鳥社 2017年 ハードカバー 282ページ A6変形判 縦120mm - 内容紹介 - 大人気「辞典」シリーズ第5弾! さあ、お気に入りの花を見つけましょう! 五感を通して私たちを癒してくれる花は、生活必需品ではないけれども、日常を豊かにしてくれる大切な存在です。 本書では、春、夏、秋、冬と季節ごとに分類した206種類の花を美しい写真とともに掲載し、 さらにはすべての花に花言葉を添えています。 また、花をより知っていただくために巻末コラムを設け、花の買い方から飾り方、長持ちさせる方法、 簡単な花飾り・アレンジのコツなど幅広く網羅。素敵なイラスト入りなので楽しく学べます。 辞典として読むことはもちろん、ハウツー&ビジュアルブックとしても読み応え十分。 デザイン、そして紙質にもこだわりぬいた一冊です。
