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「日本美術」とジェンダー 希望を身体化する|千野 香織, 池田 忍
¥1,925
岩波書店 2026年 岩波現代文庫 ソフトカバー 402ページ 文庫判 縦148mm 横105mm 厚さ17mm - 内容紹介 - 中世日本美術から現代アート、ミュージアム展示までをフェミニズム、ポストコロニアル批評を導入して論じ、「主体」が「客体」に向ける欲望に満ちた視線を分析するとともに、作品に宿る他者の痛みや希望を引き受け、この社会を問い続ける。美術史研究の新地平を拓いた著者の重要論文を選りすぐり文庫化。(解説=吉良智子) - 目次 - はじめに(池田 忍) Ⅰ 日本美術の研究実践 1 嘲笑する絵画――「男衾三郎絵巻」にみるジェンダーとクラス 2 醜い女はなぜ描かれたか――中世の絵巻を読み解く「行為体」とジェンダー 3 天皇の母のための絵画――南禅寺大方丈の障壁画をめぐって 4 土地が描かれることの意味――滋賀県立近代美術館蔵「近江名所図屛風」再考 5 『伊勢物語』の絵画――伝統と文化を呼び寄せる装置 Ⅱ 現代へのまなざし 6 日本美術史とフェミニズム 7 女を装う男――森村泰昌「女優」論 8 支配的、権力的な「視線」の意味を問い、美術史のパラダイム・チェンジをはかる 9 美術とジェンダー 10 アジアの現代美術――ユン・ソクナム作 《光の美しさ、生命の尊さ》 11 あなたへのプレゼント――出光真子さんの作品 12 戦争のイメージ Ⅲ 歴史と展示をめぐって 13 戦争と植民地の展示――ミュージアムの中の「日本」 14 台北の故宮博物院を訪ねて――「美術」と「政治」の関係、鮮明に 15 見る者・見せる者の立場を問う展覧会 ――「インサイド・ストーリー 同時代のアフリカ美術」展に寄せて 16 視覚的に歴史の隠蔽をはかる 17 希望を身体化する――韓国のミュージアムにみる植民地の記憶と現代美術 解説(吉良智子) - 著者プロフィール - 千野 香織 (チノ カオリ) (著) 1952-2001年.元学習院大学教授.美術史研究.東京国立博物館研究員を経て,学習院大学に転出後,ハーヴァード大学客員研究員として渡米.著書に『10-13世紀の美術 王朝美の世界』(岩波書店),『フィクションとしての絵画』(共編著,ぺりかん社),『女?日本?美?』(共編著,慶應義塾大学出版会)ほか. 池田 忍 (イケダ シノブ) (著) 1958年生.千葉大学名誉教授.日本美術史,視覚文化.著書に『日本絵画の女性像』(筑摩書房),『手仕事の帝国日本』(岩波書店),『源氏物語と美術の世界』(編著,おうふう),『視覚表象と音楽』(共編著,明石書店),『問いかけるアイヌ・アート』(編著,岩波書店)ほか.
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プロパガンダ入門|ネイサン・クリック, 渡会 圭子(翻訳)
¥1,540
筑摩書房 2026年 ちくま学芸文庫 ソフトカバー 336ページ 文庫判 - 内容紹介 - 「プロパガンダのメカニズムに対するネイサン・クリックのアプローチは、この議論に新風を吹き込んだ。私たちが日々さらされている、途方に暮れるようなプロパガンダの訴えかけを批判的に分析する術を学ぶうえで、本書は間違いなく有用だろう。」 ――ジェームズ・J・キンブル(シートン・ホール大学) 「〈プロパガンダ〉という言葉は、1世紀以上にわたり、好ましくない不当な情報を攻撃する弾劾の言葉として使われてきた。だが、本書が示すように、プロパガンダには明確な意味、歴史、そして大衆説得に関わる実践が存在する。止むことのない大衆説得の時代において、本書はこれまで以上に必要とされている。」 ――ライアン・スキネル(サンノゼ州立大学) 「本書はその名の通り、マスメディアの現在形であるプロパガンダの基礎を掘り下げ、より批判的な受容者、そして公共メッセージのより生産的な発信者たらんとする市民のために、この用語を再評価する。クリックは、今日の民主主義社会に蔓延する危険性を深く自覚しつつもなお、倫理的かつ効果的な政治的言論のためのツールキットと論拠を提供している。」 ――ロバート・ハリマン(ノースウェスタン大学) プロパガンダといえば、扇情的な演説や集会、制服、ポスターなどを通じて大衆を操作するメディア戦術を想起しがちだ。だが、それはごく一面的な見方に過ぎない。本書では、プロパガンダがいかにして様々な出来事をつくり出し、人々のアイデンティティを刺激し、アイデアを単純化して欲望・恐怖・罪悪感・怒りといった感情を喚起していくかを具体的に解説していく。そこから見えてくるのは、プロパガンダそれ自体は悪ではなく、人々に何かを伝え、社会を動かしていくうえで不可欠のツールだということだ。そのメカニズムを知り、批判的に活用する術を学ぶ現代の必読書。本邦初訳。解説:横路佳幸 目次 第1章 プロパガンダとは何か プロパガンダを定義する(プロパガンダは近代的な技法の組み合わせ/反射的な行動を生み出し、組織化し、方向づける/大衆としての個人/出来事をつくり上げる/アイデンティティをつくり出す/アイデアを単純化する/激情をかき立てる) なぜプロパガンダから抜け出せないのか 第2章 動機の形成 周辺的ルートと中心的ルート 反射 神話 補償的代替物 認知的不協和(変更/否認/ボルスタリング/書き換え/差異化/超越) なぜ誰もおとなしいヒツジではないのか 第3章 出来事をつくり出す 疑似環境 プロパガンダのカテゴリー(隠れたプロパガンダと明白なプロパガンダ/垂直的プロパガンダと水平的プロパガンダ/政治的プロパガンダと社会学的プロパガンダ/扇動のプロパガンダと統合のプロパガンダ/合理的プロパガンダと非合理的プロパガンダ) ニュースになる なぜプロパガンダには依存性があるのか ちくま学芸文庫巻次:ク-40-1 プロパガンダ入門 文庫 ネイサン・クリック(著)渡会 圭子(翻訳) 発行:筑摩書房 文庫判 336ページ 定価 1,400 円+税 1,540 円(税込) ISBN978-4-480-51378-6 COPY ISBN 13 9784480513786 COPY ISBN 10h 4-480-51378-7 COPY ISBN 10 4480513787 COPY 出版者記号 480 COPY CコードC0136 0:一般 1:文庫 36:社会 出版社在庫情報在庫あり 初版年月日2026年5月8日 書店発売日 2026年5月11日登録日2026年3月14日最終更新日2026年5月15日 紹介 「プロパガンダのメカニズムに対するネイサン・クリックのアプローチは、この議論に新風を吹き込んだ。私たちが日々さらされている、途方に暮れるようなプロパガンダの訴えかけを批判的に分析する術を学ぶうえで、本書は間違いなく有用だろう。」 ――ジェームズ・J・キンブル(シートン・ホール大学) 「〈プロパガンダ〉という言葉は、1世紀以上にわたり、好ましくない不当な情報を攻撃する弾劾の言葉として使われてきた。だが、本書が示すように、プロパガンダには明確な意味、歴史、そして大衆説得に関わる実践が存在する。止むことのない大衆説得の時代において、本書はこれまで以上に必要とされている。」 ――ライアン・スキネル(サンノゼ州立大学) 「本書はその名の通り、マスメディアの現在形であるプロパガンダの基礎を掘り下げ、より批判的な受容者、そして公共メッセージのより生産的な発信者たらんとする市民のために、この用語を再評価する。クリックは、今日の民主主義社会に蔓延する危険性を深く自覚しつつもなお、倫理的かつ効果的な政治的言論のためのツールキットと論拠を提供している。」 ――ロバート・ハリマン(ノースウェスタン大学) プロパガンダといえば、扇情的な演説や集会、制服、ポスターなどを通じて大衆を操作するメディア戦術を想起しがちだ。だが、それはごく一面的な見方に過ぎない。本書では、プロパガンダがいかにして様々な出来事をつくり出し、人々のアイデンティティを刺激し、アイデアを単純化して欲望・恐怖・罪悪感・怒りといった感情を喚起していくかを具体的に解説していく。そこから見えてくるのは、プロパガンダそれ自体は悪ではなく、人々に何かを伝え、社会を動かしていくうえで不可欠のツールだということだ。そのメカニズムを知り、批判的に活用する術を学ぶ現代の必読書。本邦初訳。解説:横路佳幸 目次 第1章 プロパガンダとは何か プロパガンダを定義する(プロパガンダは近代的な技法の組み合わせ/反射的な行動を生み出し、組織化し、方向づける/大衆としての個人/出来事をつくり上げる/アイデンティティをつくり出す/アイデアを単純化する/激情をかき立てる) なぜプロパガンダから抜け出せないのか 第2章 動機の形成 周辺的ルートと中心的ルート 反射 神話 補償的代替物 認知的不協和(変更/否認/ボルスタリング/書き換え/差異化/超越) なぜ誰もおとなしいヒツジではないのか 第3章 出来事をつくり出す 疑似環境 プロパガンダのカテゴリー(隠れたプロパガンダと明白なプロパガンダ/垂直的プロパガンダと水平的プロパガンダ/政治的プロパガンダと社会学的プロパガンダ/扇動のプロパガンダと統合のプロパガンダ/合理的プロパガンダと非合理的プロパガンダ) ニュースになる なぜプロパガンダには依存性があるのか 第4章 アイデンティティをつくり上げる 同一化 グランファルーン 権威 オーセンティック・パーソナリティ(聞こえのよい美辞麗句/気前のよさ/メディア・イベント/スポークスパーソン/オーバーヒアリング/自己犠牲/分断) なぜ見た目が重要なのか 第5章 アイデアを単純化する 推論上の飛躍 パッケージング クリシェ 生々しさのアピール アンカリング(カードスタッキング/質疑応答/おとり/アナロジー/ファクトイド/丸め込み) なぜ民主主義に単純化が必要なのか 第6章 激情をかき立てる 気分、情動、感情 欲望 恐怖 罪悪感 怒り なぜ感情は合理的なのか 第7章 プロパガンダは私たちを救うのか、破滅させるのか 読書案内/用語集解説(横路佳幸)/原注/参考文献/索引 - 著者プロフィール - ネイサン・クリック (クリック ネイサン) (著) テキサスA&M大学コミュニケーション学部教授。マサチューセッツ大学アマースト校でジャーナリズムと環境科学を学び、ジャーナリストとして活動したのち、ピッツバーグ大学でPh.D.を取得。コミュニケーション論やレトリック論を専門とし、芸術、科学、ジャーナリズムにおけるレトリックの役割などを研究している。未邦訳の著書に、The Way to HellやDewey for a New Age of Fascismなどがある。 渡会 圭子 (ワタライ ケイコ) (翻訳) 1963年生まれ。翻訳家。上智大学文学部卒業。おもな訳書に、ヴェロニカ・オキーン『記憶は実在するか』、エーリッヒ・フロム『悪について』などがある。
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仕事と日本人 新版|武田 晴人
¥1,210
筑摩書房 2026年 ソフトカバー 352ページ 文庫判 - 内容紹介 - 「働かざる者喰うべからず」。日本では、働こうとしない怠惰は、罪深いものと考えられている。しかし、こうした仕事観が常識となったのは、それほど昔ではない。私たちの御先祖様は仕事を勝手に休んでいた。「仕事の主人」たりえたのだ。それに比べて現代の労働のなんと「不自由」なことか─―。仕事のあり方をたどり、近代的な労働観を超える道を探る「仕事」の日本史二百年。 解説 松沢裕作 目次 第1章 豊かな国の今、問われる選択 1 仕事の入り口の戸惑い 2 若年者の不安定就業―フリーターとスラッカー 第2章 「労働」という言葉 1 「怠惰な」日本人 2 「労働」という言葉の意味と由来 3 「働」という漢字 4 輸入学問・経済学のなかの「労働」 5 忌避される対象としての労働 第3章 「仕事」の世界、「はたらき」の世界 1 イギリスの経験 2 速水融の勤勉革命論 3 勤勉革命の背景 4 「はたらき」は際限のない長時間労働だったのか 5 労働集約的な農家経営と手工業生産 第4章 「労働」観念の成立 1 工場の成立 2 職人の転身 3 職人たちの転落 4 都市の下層社会 5 工女たちの世界 第5章 時間の規律 1 近代における時間の観念 2 労働時間の制限 3 作業時間の標準化 4 定年制 第6章 残業の意味 1 残業の誕生 2 残業の捉え方 3 「義務としての残業」と「責任としての残業」 4 増収の手段としての「残業」 5 残業手当とサービス残業 第7章 賃金と仕事の評価 1 賃金の成立 2 賃金の長期的な変動 3 学歴と俸給 4 「労働」の評価と「仕事」の評価 第8章 近代的な労働観の超克 1 西欧近代のゆがみとしての「労働」観 2 労働の現在 3 再び「仕事」の主人となること あとがき 文庫版へのあとがき 引用・参照文献目録 解説 ポスト・バブル期の「経済学批判」 松沢裕作 - 著者プロフィール - 武田 晴人 (タケダ ハルヒト) (著) 1949年生まれ。経済学博士。専攻は日本経済史。東京大学名誉教授。現在、公益財団法人三井文庫 常務理事・文庫長。近世から現代までの経済現象をさまざまな視角から研究している。主な著書に『日本産銅業史』(東京大学出版会)、『日本の歴史19 帝国主義と民本主義』(集英社)、『高度成長』(岩波新書)、『日本人の経済観念』(岩波現代文庫)、『日本経済史』(有斐閣)がある。
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バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学|朱 喜哲
¥1,023
NHK出版 2026年 NHK出版新書 ソフトカバー 224ページ 新書判 - 内容紹介 - わかり合えない他者を、敵にしないために。 分断が極まり、「正しさ」がSNSでぶつかり合う社会で、私たちは他者といかに語り合えるか。アメリカの哲学者リチャード・ローティは、共通の基盤なき世界でそれでも人が共に生きる可能性を問い続けた。その哲学から、分極化の時代を生きるための知的作法を鮮やかに引き出す。大好評だった『100分de名著 リチャード・ローティ『偶然性・アイロニー・連帯』』テキストを大幅改稿。死後に注目された「予言」や主著以外の発言にも光を当て、その思想の先進性をいま問いなおす。著者初の新書! - 著者プロフィール - 朱 喜哲 (チュ ヒチョル) (著) 哲学者、大阪大学招聘准教授。1985年大阪生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程修了。専門はプラグマティズム言語哲学とその思想史。また研究活動と並行して、企業においてさまざまな行動データを活用したビジネス開発に従事し、ビジネスと哲学・倫理学・社会科学分野の架橋や共同研究の推進にも携わっている。著書に『人類の会話のための哲学』(よはく舎)、『〈公正(フェアネス)〉を乗りこなす』(太郎次郎社エディタス)、『バザールとクラブ』(よはく舎)、『ネガティヴ・ケイパビリティで生きる』(共著、さくら舎)、『世界最先端の研究が教える すごい哲学』(共編著、総合法令出版)、『在野研究ビギナーズ』(共著、明石書店)、『信頼を考える』(共著、勁草書房)、共訳書に『プラグマティズムはどこから来て、どこへ行くのか』(ロバート・ブランダム著、勁草書房)などがある。
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民主主義の非西洋起源について 「あいだ」の空間の民主主義|デヴィッド・グレーバー, 片岡 大右(訳)
¥1,870
平凡社 2026年 平凡社ライブラリー ソフトカバー 216ページ B6変型判 - 内容紹介 - 私たちが「西洋」と呼んできたものは、いつ、どのようにしてかたちづくられたのか――。国家による統治の外に広がる空間に民主主義の萌芽を見いだし、多種多様な人びとの衝突と対話から立ち上がるもうひとつの世界史を描き出す。「啓蒙の脱植民地化」の出発点にして、最良のグレーバー入門。 《民主主義は、生身の人間がぶつかり合い、泥臭く生きている空間で立ち上がってきた。必ず読んでおくべき、これからの政治を考えるための1冊》――ブレイディみかこ推薦!! ☆★片岡大右「訳者あとがき」(じんぶん堂)★☆ https://book.asahi.com/jinbun/article/16458861 ☆★宇野重規「書評 民の自己統治 ギリシャ外でも」(じんぶん堂)★☆ https://book.asahi.com/article/13414357 ☆★ブレイディみかこ「常識破りの問いを立て民主主義を考えつくす」(『週刊エコノミスト』)★☆ https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20200616/se1/00m/020/013000c *** ☆★片岡大右「コロナ下に死んだ人類学者が残したもの デヴィッド・グレーバーの死後の生」上・下(岩波書店編集部note「コロナの時代の想像力」)★☆ https://note.com/iwanaminote/n/n5c07d2eb495a https://note.com/iwanaminote/n/n1856cd0effdf ☆★片岡大右「人類学者デヴィッド・グレーバーさんを悼む 人間の本性、対立超えると信じた」(好書好日)★☆ https://book.asahi.com/article/13735729 --- 【目次】 序論 第一章 「西洋的伝統」という概念の一貫性のなさについて 補足的覚え書き──西洋的眼差しの欺瞞性について 世界システム論を再構成する 第二章 民主主義はアテネで発明されたのではない 第三章 「民主主義的理想」の発生について 第四章 相互になされる回収 「影響論争」──アメリカ民主主義とイロコイ諸族 終わりなき再創設の営みとしての伝統 アフリカのフェティシズムと社会契約の理念 中国とヨーロッパ国民国家 結論 国家の危機 民主主義と国家の不可能な結合 原注 訳注 フランス語版のためのまえがき アラン・カイエ 【付録】惜しみなく与えよ──新しいモース派の台頭 D・グレーバー 「あいだ」の空間と水平性──以文社版訳者あとがき(二〇二〇年) 六年後の春に──平凡社ライブラリー版に寄せて 書誌
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機械カニバリズム 人間なきあとの人類学へ|久保 明教
¥1,815
講談社 2026年 講談社選書メチエ ソフトカバー 224ページ 四六判 - 内容紹介 - 「シンギュラリティ」「IoTで豊かな未来」「鉄腕アトム」「ターミネーター」……私たちは、機械を愛し、憎んでいる。では機械のほうから「私たち」を見たらどうなる? テクノロジーと深く結びつく人間は、あらたな存在に生まれ変わっているのかもしれない。 人類学者カストロは、アマゾンにおける食人=カニバリズムを、「他者の視点から自らを捉え、自己を他者としてつくりあげるための営為」として描き出した。「機械カニバリズム」は、テクノロジーによって私たちが変容ゆくことを捉える試みである。将棋ソフトによってプロ棋士と将棋が、SNSによってコミュニケーションと社会が、いままさに変容しているなか、「人間」観そのものが刷新されていくべきなのだ。気鋭の人類学者が、「現在のなかにある未来」を探る、痛快かつ真摯な思考! 川上量生氏コメント―― わたしたちはAIが人間の能力を凌駕しつつある歴史的過程の中にいます。AIと人間とどちらが優れているのか、そういう問いが日常的に飛び交う世の中で過ごすのも、この時代に生を受けた運命としてはやむを得ないことでしょう。 しかしながら実際にはこの問いは、そもそも正しくなかったことが明らかになってきました。いったい「優れている」とはなにか? AIとはなにか? そしてなによりも人間とはなにか? という、より大きな疑問が頭をもたげてきたからです。人間とはそもそも優れているのか、機械とは、そしてAIとはなにが違うというのか。そして真実が明るみになったときに、人類ははたして結果を受け入れることができるのでしょうか。 いささか大袈裟ではありますが、人間社会がAIの時代を受け入れるための礎石にならん、という決意で始めた将棋電王戦を、本書はAI時代における社会的な役割から解き明かしてくれました。また、より大きな視点で、ニコニコ動画を含めたネット社会についても、人間と技術の関わりから、どう捉えるべきかを示してくれています。 こういう議論はまだまだ始まったばかりで、21世紀の人類の最大の哲学的テーマであると思う次第です。 【本書の内容】 現在のなかの未来 ソフトという他者 探索から評価へ 知性と情動 強さとは何か 記号の離床 監視からモニタリングへ 生きている機械 - 著者プロフィール - 久保 明教 (クボ アキノリ) (著) 1978年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科単位取得退学。博士(人間科学)。現在、一橋大学大学院社会学研究科准教授。科学技術と社会の関係について文化/社会人類学の観点から研究を行う。著作に『ロボットの人類学―20世紀日本の機械と人間』(世界思想社)、『現実批判の人類学--新世代のエスノグラフィへ』(世界思想社、共著)、「知能機械の人類学―アクターネットワーク論の限界を超えて」(『現代思想』2015年12月号、青土社)などがある。
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昭和のくらしはこんなだった|小泉 和子
¥2,750
平凡社 2026年 ソフトカバー 240ページ 四六判 - 内容紹介 - 昭和も遠くなりにけり。「家でお産をした」「洗い張りをした」「女中部屋があった」など、菊池寛賞受賞の生活史研究の第一人者が実体験と豊富な資料写真とともに著した珠玉の生活誌。 - 著者プロフィール - 小泉 和子 (コイズミ カズコ) (著) 昭和のくらし博物館館長
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ぼそぼそ声のフェミニズム 増補新版|栗田 隆子
¥2,420
作品社 2026年 ソフトカバー 256ページ 四六判 - 内容紹介 - 「カッコ悪いフェミニストがここにいる」 「弱さ」と共にある、これからの思想のかたちを描き話題を呼んだ名著に、書き下ろし「新しい「ぼそぼそ」たちへ」を加えた、私たちのためのフェミニズム宣言書。 就活・婚活、非正規雇用、貧困、ハラスメント、#MeToo…… 現在の社会が見ないようにしてきた問題を、さらには、それと闘うはずのフェミニズム理論や社会運動からすらこぼれ落ちてきたものを拾い集めて、つぶやき続ける――〈私〉が、そして〈あなた〉が「なかったこと」にされないために。 「弱さ」と共にある、これからのフェミニズムのかたち。 【目次】 はじめに ぼそぼそ声のフェミニズム ●Ⅰ 〈私〉から出発し、女性の貧困を見据えること 1 ないものとされてきた女性たち 2 教える/教わる「女性の問題」 3 シューカツを巡る〈大人〉の欲望のまなざし 4 取り散らかった「私の部屋」から出発する ●Ⅱ 女性を分かつもの 5 労働の「他女」/アカデミックなフェミニズムの「他女」として叫ぶこと 6 〝偽装〟婚活迷走レポート 7 「愚かさ」「弱さ」の尊重 ●Ⅲ 新しい「運動」へ 8 「自立」に風穴を開けるために 9 「気持ち悪い」男・「気持ち悪い」出来事 10 真空地帯としての社会運動 11 「私も」(MeToo)を支えるもの ●Ⅳ 新しい「ぼそぼそ」たちへ 12 「ぼそぼそ声」と「フェミニズム」 あとがき 増補新版へのあとがき - 著者プロフィール - 栗田 隆子 (クリタ リュウコ) (著) (くりた・りゅうこ) 文筆家。1973年生まれ。大阪大学大学院で哲学を学び、シモーヌ・ヴェイユを研究。その後、非常勤職や派遣社員などのかたわら女性の貧困問題や労働問題を中心に新聞・雑誌などで執筆。著書に『「働けない」をとことん考えてみた。』(平凡社)、『〈シリーズ「あいだで考える」〉ハマれないまま、生きてます――こどもとおとなのあいだ』(創元社)、『呻きから始まる――祈りと行動に関する24の手紙』(新教出版社)、共著に『高学歴女子の貧困――女子は学歴で「幸せ」になれるか?』(光文社新書)、『フェミニズムはだれのもの?――フリーターズフリー対談集』(人文書院)、『1995年――未了の問題圏』(大月書店)など。
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「わたし」が死ぬということの哲学|兼本 浩祐
¥1,034
筑摩書房 2026年 ちくまプリマー新書 ソフトカバー 256ページ 新書判 - 内容紹介 - 体、こころ、そして「自分」がなくなるとはどういうことか──「死」とは一体どのような事態なのか? 死ぬのは怖い──しかし、「体」が死ぬことと「こころ」が死ぬことは重なり合っていないのならいったい「死」とはどのような事態なのだろうか? 今ここにいて物事を感じている「自分」とは何か。生物学、意識科学、哲学を横断し、根源的な問いに迫る。生きていることの根源に迫り、人間観が刷新される。 目次 はじめに 第一章 体が死ぬということ 1 生物の「死」の科学 2 体のあいまいな境界 3 関係の連なりとしての体 第二章 こころが死ぬということ 1 動物意識──起きていること 2 他動詞的意識──体験し、知覚する 3 通時的意識──一続きの「自分」 第三章 自分が死ぬということ 1 計ることのできる「快」と「死」 2 何が「私」を一続きにするのか 3 社会的死──ホモ・サケルであること 第四章 死への処方箋 1 尊厳療法と辞世の句 2 やってくるものと正岡子規 3 平気で死ぬことと平気で生きること おわりに 文献一覧 - 著者プロフィール - 兼本 浩祐 (カネモト コウスケ) (著) 957年生まれ。すずかけクリニック医師。中部PNESリサーチセンター所長。愛知医科大学名教授。京都大学医学部卒業。専門は精神病理学、臨床てんかん学。著書に『脳を通って私が生まれるとき』(日本評論社)、『心はどこまで脳なのだろうか』『てんかん学ハンドブック』(医学書院)、『専門外の医師のための大人のてんかん入門』(中外医学社)、『なぜ私は一続きの私であるのか』(講談社選書メチエ)、『普通という異常』(講談社現代新書)。詩集に『世界はもう終わるときが来たというので』『深海魚のように心気症を病みたい』『ママちゃりで僕はウルムチに』(東京図書出版)など。
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死ってなんだろう。死はすべての終わりなの?|フランソワーズ・ダステュール, アンネ・ヘムステッヘ(絵), 伏見 操(訳)
¥1,430
岩崎書店 2016年 ソフトカバー 72ページ 四六判 - 内容紹介 - どうして死ぬの?死んだらどうなるの?じっくり「死」について考えてみましょう。「死」のさまざまな側面が見えてきます。
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コメと日本人|稲垣 栄洋
¥880
筑摩書房 2026年 ちくま文庫 ソフトカバー 208ページ 文庫判 - 内容紹介 - 植物としてはすこし変わった特性をもつコメやイネを、植物学の見地から、あるいは人との関わりから掘り起こし、それを鏡に人間社会を考える。コムギやトウモロコシと並んで世界三大穀物の一つに数えられるイネ。世界にはたくさんの植物があるのに、なぜ日本人の祖先は数ある植物の中からイネを選び、コメは日本人にとって特別な食べ物になったのか。植物としては奇妙な特徴をもつイネやコメが、田んぼという日本の原風景を作り、経済作物にもなった。植物学を足掛かりに人間文化との深い結びつきをひも解く。 解説 小泉武夫 カバーデザイン 神田昇和 カバーイラスト 日本植物画倶楽部会員 北 博子 - 目次 - 第一章 米って何だ? お米はイネの種子/米は芽を出すか?/イネの芽生え/白米の炭水化物/「せんべい」と「あられ」の違い/もち米という不思議な米/「粳」と「糯」の違い/もち米が呼ぶ幸せ/生米は食べられない/もち米の調理方法/おいしいお米を求めて/人間が守ってきた特別な米/花粉が米に影響する/植物の特殊な受精/もう一つの白い米/日本酒の作り方/さらに日本酒が姿を変える/白米が白い理由/赤飯への思い/皮が重要だ 第二章 イネという植物 第一話 イネとはどんな植物だろう イネの仲間の植物/イネ科の誕生/花びらを捨てたイネ科植物/イネの花の構造/姿を変えたイネ科植物の工夫/大切な部分を守る/ある工夫された工作/そしてイネ科は株になる/素早く成し遂げる/鮮やかな節間伸長/草食動物の生き残り戦略/草食動物の進化/魅力的なイネ科植物の種子/イネ科の種子が人類を救った/そして人は人となった/農業の生まれる場所/農業のはじまり/「糖」の魅力/イネの祖先/湿地に適応したイネ科植物 第二話 日本の米と世界の米 二種類のイネ/リンネのアイデア/山田家の太郎くん/ゴリラ・ゴリラの謎/日本の米と世界の米/ジャポニカを選んだ日本人/米が作った食文化 第三章 田んぼというシステム 水浸しの平野/田んぼに水を張る理由/田んぼの進化/田んぼの開発ブーム/そして平野が開発された/田んぼの面積が二倍になった/田んぼが水をコントロールする/水田は砂漠化しない/農業による環境破壊/田んぼの底力/連作が可能な田んぼ/ごちゃごちゃした日本の風景/生産性の高いイネ/過密な人口を支えるイネ/手をかける農業/世界がうらやむ農業 第四章 米で読み解く日本の歴史 日本の米がやってきた/東日本にイネが広がらなかった理由/稲作と富/時代を大きく変えたもの/その頃、中国大陸では……/鉄の発見/弥生時代からの技術/巨大なクニの出現/大和政権は米が大好き/北限の稲作地帯/肉食の禁止/米が支えた肉食の禁止/田んぼを拡大したい/新しい村々の誕生/お米で決めた単位/米はお金の代わりだった?/どうして米が大切なのか/米が貨幣になった理由/昔の精米技術/江戸患いの謎/米作りへの執念/北の大地の挑戦/産地の北進 第五章 米と日本人 苗字はイネの苗/ひな祭りもこどもの日も田んぼの行事だった/「さの神様」がやってくる/サクラは神様の依代/お月見のススキの意味/国技の相撲と田んぼの関係/稲荷神社にキツネが祭られる理由/水を守るヘビ/田んぼの神様がやってくる/神様を感じる/「米」という神聖なもの/日本人は田植えのリズム/日本人のアイデンティティ/災害を乗り越えて/世界に誇るべきもの 解説:イネを愛する至高の一冊 小泉武夫 - 著者プロフィール - 稲垣 栄洋 (イナガキ ヒデヒロ) (著) 1968年静岡市生まれ。岡山大学大学院農学研究科修了。農学博士。専攻は雑草生態学。農林水産省、静岡県農林技術研究所等を経て、静岡大学大学院教授。農業研究に携わる傍ら、雑草や昆虫など身近な生き物に関する記述や講演を行っている。著書に、『身近な雑草の愉快な生きかた』『身近な野菜のなるほど観察録』『身近な虫たちの華麗な生きかた』『身近な野の草 日本のこころ』『身近な植物の賢い生きかた』(ちくま文庫)、『植物はなぜ動かないのか』『雑草はなぜそこに生えているのか』『はずれ者が進化をつくる』『ナマケモノは、なぜ怠けるのか?』(ちくまプリマー新書)など多数。
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もうひとつの戦後80年 「終わりと始まり」の1995年から考える|高橋 哲哉, 三牧 聖子, 須藤 輝彦, 伊達 聖伸
¥693
岩波書店 2026年 岩波ブックレット ソフトカバー 72ページ A5判 縦210mm 横148mm 厚さ5mm - 内容紹介 - 「失われた30年」の長い停滞が始まった頃――。1995年に文芸評論家・加藤典洋の「敗戦後論」が提起した論争を入り口に、戦後80年を経た今も未完の戦後責任問題、対米従属から抜け出せない「日本の袋小路」、「戦後」を論じる批評世界の「切断と接続」をめぐって言葉を交わす。混迷を深める諸問題に向き合うための真摯な対話。 目次 はじめに……………伊達聖伸 来たるべき「戦後」について……………高橋哲哉 戦後秩序を否定するアメリカ――日本の選択……………三牧聖子 距離の問題――あるいは戦争と批評……………須藤輝彦 クロストーク あとがき 戦後八〇年も節目の年となるか……………伊達聖伸 Nil desperandum……………高橋哲哉 岐路に立つ日本の選択とは……………三牧聖子 文学の回路……………須藤輝彦 - 著者プロフィール - 高橋 哲哉 (タカハシ テツヤ) (著) 東京大学名誉教授.1956年生まれ.哲学,現代思想.『記憶のエチカ 戦争・哲学・アウシュヴィッツ』(岩波書店),『戦後責任論』(講談社→講談社学術文庫)など 三牧 聖子 (ミマキ セイコ) (著) 同志社大学教授.1981年生まれ.アメリカ政治・外交,国際関係論,平和研究.『Z世代のアメリカ』(NHK出版新書),『アメリカの未解決問題』(共著,集英社新書)など. 須藤 輝彦 (スドウ テルヒコ) (著) 東京大学文学部助教.1988年生まれ.チェコと中央ヨーロッパおよび啓蒙期の文学・思想研究.『たまたま,この世界に生まれて――ミラン・クンデラと運命』(晶文社)など.『群像』で「運命の文学史――終わりから始まる物語」連載中. 伊達 聖伸 (ダテ キヨノブ) (著) 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻教授.1975年生まれ.宗教学,フランス語圏地域研究.『ライシテから読む現代フランス――政治と宗教のいま』(岩波新書),『もうひとつのライシテ――ケベックにおける間文化主義と宗教的なものの行方』(岩波書店)など.
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斜め論 空間の病理学|松本 卓也
¥2,420
筑摩書房 2025年 ソフトカバー 320ページ 四六判 - 内容紹介 - ケアは、どうひらかれたのか? 「生き延び」と「当事者」の時代へと至る「心」の議論の変遷を跡付ける。 垂直から水平、そして斜めへ。時代を画する、著者の新たな代表作! === 「現代は、ケア論の隆盛に代表されるように、人と人との水平的なつながりの重要性をいうことがスタンダードになった時代である。けれども、単に水平的であればよいわけではない。 水平方向は、人々を水平(よこならび)にしてしまう平準化を導いてしまうからだ。けれども、水平方向には日常を捉え直し、そこからちょっとした垂直方向の突出を可能にする契機もまた伏在している。ゆえに、垂直方向の特権化を批判しつつ、しかし現代的な水平方向の重視に完全に乗るわけでもなく、「斜め」を目指すこと……。 そのような弁証法的な思考を、精神科臨床、心理臨床、当事者研究、制度論的精神療法、ハイデガー、オープンダイアローグ、依存症といったテーマに即して展開したのが本書のすべてである。」 (あとがきより抜粋) === 自己実現や乗り越えること、あるいは精神分析による自己の掘り下げを特徴とする「垂直」方向と、自助グループや居場所型デイケアなど、隣人とかかわっていくことを重視する「水平」方向。 20世紀が「垂直」の世紀だとすれば、今世紀は「水平」、そしてそこに「ちょっとした垂直性」を加えた「斜め」へと、パラダイムがシフトしていく時代と言える。 本書は、ビンスワンガー、中井久夫、上野千鶴子、信田さよ子、当事者研究、ガタリ、ウリ、ラカン、ハイデガーらの議論をもとに、精神病理学とそれにかかわる人間観の変遷を跡付け、「斜め」の理論をひらいていこうとする試みである。 著者は、2015年のデビュー作『人はみな妄想する』でラカン像を刷新し、國分功一郎、千葉雅也の両氏に絶賛された気鋭の精神医学者。デビューから10年、新たな代表作がここに誕生する。 目次 第一章 水平方向の精神病理学に向けて──ビンスワンガーについて 第二章 臨床の臨界期、政治の臨界期──中井久夫について 第三章 「生き延び」の誕生──上野千鶴子と信田さよ子 第四章 当事者研究の政治 第五章 「自治」する病院──ガタリ、ウリ、そしてラカン 第六章 ハイデガーを水平化する──『存在と時間』における「依存忘却」について 補論1 精神分析とオープンダイアローグ 補論2 依存症臨床の空間──平準化に抗するために - 著者プロフィール - 松本 卓也 (マツモト タクヤ) (著) 松本 卓也(まつもと・たくや):1983 年、高知県生まれ。2008 年3 月、高知大学医学部医学科卒。2015 年3 月、自治医科大学大学院医学研究科修了、博士(医学)。2016 年4 月より、京都大学大学院人間・環境学研究科総合人間学部准教授。研究分野は、精神病理学、精神分析学、精神医学史、病跡学、フランス現代思想。著作に『人はみな妄想する』(青土社)、『心の病気ってなんだろう?』(平凡社)、『創造と狂気の歴史――プラトンからドゥルーズまで』(講談社)、『享楽社会論――現代ラカン派の展開』(人文書院)、翻訳に『現実界に向かって――ジャック=アラン・ミレール入門』(人文書院)、共訳にダリアン・リーダー『ハンズーー手の精神史』(左右社)、ヤニス・スタヴラカキス『ラカニアン・レフト―ラカン派精神分析と政治理論』(岩波書店)、共編著に『コモンの「自治」論』(集英社)など。
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絶望しかけた女子のための世界史|ティチュー・ルコック, 鳥取 絹子(訳)
¥2,530
大和書房 2026年 ソフトカバー 320ページ 四六判 縦188mm 横130mm 厚さ21mm - 内容紹介 - 歴史に存在していた無数の女性たちを最新研究で可視化。絶望の先にある希望をひらく新しい歴史本 目次 イントロダクション 女性たちは決して黙っていなかった Ⅰ 先史時代 1 先史時代、女性は存在していたの? 先史時代の人=洞窟にいる大男/ 教科書はウソをついていた? / 先史時代の時間スケールはとてつもなく長い/ 「女性は狩りをしなかった」と信じている人へ/ 歴史はわかりやすくは語れない/ 「おばあさん」社会的有用説/母親は家にいるもの―それはたった200年前の幻想 2 ヴィーナス小像と女性の地位 洞窟壁画という最後の手がかり/ アボリジニの証言/ アートが示すもう一つの問い/ ヴィーナスは「ポルノ」だった? / 「お守り」だったのかもしれない/ 性器はいつから恥ずかしくなったのだろう/ なぜ「男性が上で、女性が下」となったのか/ 最新技術を使うのは男性で、単純な道具は女性? /「血の理論」から家父長制へ 3「仕事」が生まれ、女性差別がはじまる 弱肉強食ではない社会/ 平等社会の終わり? 「定住」がもたらした暗い影/ 墓が語る真実――富と身分、そして暴力のはじまり/ 女性が〝生命の中心〞ではなくなる/ 人類が「仕事」するようになった理由/ 剣の誕生、そして「戦争」の誕生/ 「最初にわかった文字の書き手は女性」という事実/ フェミニストたちのシンボル Ⅱ 古 代 4 古代の女性戦士と女性市民 通過儀礼、熊になり裸でランニングする女の子/ 誰も知らない女狩人「アタランテの物語」/ こんなに強い女の子、大好き/DNAが暴いた女性戦士/女性の墓の四分の一は女性戦士のもの/ 馬中心の男女平等な生活/ 「進歩主義」を疑え! / 「女性は男性の失敗作」とされていく/ 「女性は気分や子宮に従う」という論理 Ⅲ 中 世 5 中世では、女王や女騎士が権力を行使していた 中世を支配した女、ブルンヒルド女王/ 「姉殺し」からすべては始まる/ 警察組織を制度化/ 影響力を持った女性たち/ 武装した女性は中世にもいた/ ジャンヌ・ダルクの立ち位置 6 女性たちは大聖堂を建設していた 妻を殴る権利/ 音楽家の一三パーセントは女性だった/ トップレベルの写本絵師から医師、スパイまで/ 中世版ひきこもり? 独居房での一生/ 九平方メートルの「祈り」/ 死ぬまでひとりの四六年間 7 大監禁 女は、大学へは行かせない/ 知識人がしかけた女性差別/ 生来激しい性欲の持ち主――中世が描いた女性像/ ルネサンスの陰――女性排除の始まり/ 女王はいらない――悪名高き?サリカ法の誕生/ 身分より性別! 8 「 魔女狩り 」から逃れる ベストセラー『魔女に与える鉄槌』が女性差別を煽る/ 母も隣人も魔女? /「可愛い娘さん」の価値は若さ、美しさ/ 「女性にはルネサンスがありましたか?」/ 研究されていない彼女たち 9 女性作家、忘れられた名詞と職業 「男性名詞」を先に置け/ 言葉の戦場――男性化されたフランス語/ 「知性=男性」のために消された女性たち/ 『ブルータス』は誰の作品? / シェイクスピアに才能ある妹がいたら? / 「抹消」は、いまも続いている/ この男を殺したい―強姦魔の顔を描いた画家/ クオーター制の「真実」 Ⅳ 近現代 10 啓蒙時代の「 女学者 」たち モリエール『女学者』で、女を笑うことを笑おう/ ルソーは言う「女性は男性に気に入られ、役に立ち、愛してもらう」もの/ 「性別二元論」の誕生/ 人は男か女、それ以外はモンスター/ 人種差別は、なにかと「便利」だった/本当にあったメス豚(被告人)の裁判/ 理想の女「聖母マリア」という幻想 11 消された女性革命家たち 「パンをよこせ! 」と言ったのは誰? / 彼女たちは「平等」を書き、貼り、叫んだ/ 革命は、女性を「市民」にしなかった/ 狂った女? シャルロット・コルデー/ 「女は家にいるものだ」/ 夫は、不倫した妻と間男を殺してもいい 12 一九世紀は、ドレスと処女と「 女の人形 」 「新しい男らしさ」がもたらしたもの/ 着飾りだした女性たちの背景/ 従順で処女で信心深い「若い女性」/ 人形遊びは「母親ごっこ」/ 永遠の病人/男性の職業、女性の職業/ 「いなかったこと」にされた女性作家/ デパートの登場――管理された自由/ 外で働きながら、いい母親でいるべきだ? 13 一九世紀の男性階級への抵抗 笑いものにされ、消され、それでも闘った/ 「名もなき家事」に気づいてしまった/ 投票所へ――見える存在になろうとした/ 女子教育の拡大と限界/バカロレアを取得した初の女性/ ブルジョワとプロレタリアの垣根を越えた結びつき/ セクハラ工場長への告発/ 名もなき女性闘士たち/ 窓ガラスを割るという政治――右派女性の転向/ 「フェミニスト」という言葉が世に出たとき 14 銃声の中に? それとも台所に? ―― 女たちの二〇世紀のはじまり バルテレミー事件――赤ん坊を殺した娘に拍手が送られた日/ 戦争は、女性を解放したのか? / 拒み続けた女性参政権/ 「よき妻、よき母」を国家がつくる/ 家事は科学? 「家庭術」がひらいた新しい道/ 五〇〇グラムのジャガイモの皮をむく時間は? / 華美な家具が憎まれはじめる/ コルセットを脱いだ理由 15 戦争は男だけのものではなかった ―― 第二次世界大戦 八〇万人の女性兵士が消された/ ナチスが分類―産む女か、産まない女か/ 母子が最初に殺された理由/ すごい女性、エミリエンヌについて/ 沈黙させられた多くのレイプ/ 丸坊主にされた女性たち/ 終わらない性暴力の物語と、人種差別/ 「どうしたら、あなたたちを許せるのか」 16 戦後、女性は市民になった――はずだった 条件つきの市民権/ 不幸な〝主婦〞たち―大卒女子を追った社会調査/ 人工中絶は権利ではなかった/ 三四三人のマニフェスト/ ボビニー裁判――レイプされた少女が裁かれるということ/ 人工中絶が合法化へ! / 彼女たちを忘れてはいけない 17 さて、女性差別は終わった? 「アルファ男性」という神話/ 「男は支配する側として生まれている」のウソ/ 「卵子と精子のストーリー」のウソ/ 男性の暴力性は「自然」ではない 結 章 忘れないために新しい歴史を知る
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コンバヒーリバー・コレクティヴ宣言|キアンガ=ヤマッタ・テイラー(編), Political Feelings Collective(訳)
¥3,520
花伝社 2025年 ソフトカバー 376ページ 四六判 - 内容紹介 - 「黒人女性が自由であるならば、他のすべての人が自由であることを意味する。なぜなら、私たちが自由であるためには、すべての抑圧システムの破壊が必要だからだ――」 60~70年代の革命的ブラックフェミニスト集団「コンバヒーリバー・コレクティヴ」。「インターセクショナリティ」という言葉が生まれるはるか前に、性や人種の連動(インターロッキング)する抑圧を捉えようとした彼女たちの記念碑的ステートメント全文が、ついに本邦初邦訳! - 著者プロフィール - キアンガ=ヤマッタ・テイラー (キアンガヤマッタテイラー) (編) ノースウェスタン大学でアフリカ系アメリカ人研究の博士号を取得し、プリンストン大学助教授を歴任。著書に『#BlackLivesMatterから黒人解放へ』など。『ソウルズ――黒人の政治、文化、社会についての批評誌』、『ガーディアン』、『ロサンゼルス・タイムズ』、『ボストン・レビュー』、『ニュー・リパブリック』、『アルジャジーラ・アメリカ』、『ジャコビン』、『イン・ディーズ・タイムズ』、『ニュー・ポリティクス』、『国際社会主義レビュー』などへ寄稿。2016年にはラナン財団から「文化的自由・特に注目すべき書籍」賞を受賞。 Political Feelings Collective (ポリティカルフィーリングスコレクティヴ) (訳) 関東圏を中心に活動する翻訳出版集団。2020年、上映団体ノーマルスクリーンによる映画『タンズ アンタイド』の上映の際、字幕翻訳に関わったメンバーが、この映画の中で引用されている詩人、オードリ・ロードの読書会を開催。コロナ禍においてオンラインで1年以上にわたって続けられたこの読書会は、ブラックフェミニズム関連の翻訳や研究を行う翻訳出版集団へと展開する。2021年にはオードリ・ロード著作集と本書『コンバヒーリバー・コレクティヴ宣言』の2冊の刊行を目指しクラウドファンディングを実施。「政治的感情」を探究するという理念のもと、翻訳とあわせZINEなどの制作を通じて、執筆活動も行う。
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エトセトラ VOL.13 | 水上 文(特集編集)
¥1,540
エトセトラブックス 2025年 ソフトカバー 128ぺージ A5判 縦210mm 横148mm 厚さ7mm - 内容紹介 - 特集:クィア・女性・コミュニティ 「わたしたち」の場づくり、コミュニティ、言葉をアーカイブする。 ウーマンリブから生まれたレズビアン・コミュニティ、伝説のレズビアン&バイセクシュアル雑誌、そして、Xジェンダーの語りや、様々なセクシュアルマイノリティの集まれる場所……フェミマガジン13号目は、「LGBTQ」から消されてしまいがちな女性やノンバイナリー/Xジェンダーの人々による、場所づくりや運動を記録する特集号。多数のインタビュー、寄稿、読者投稿「自分の存在を消されたと感じたことはありますか?」など。 - 目次 - 特集:クィア・女性・コミュニティ 特集のはじめに 【寄稿】 杉浦郁子 「女の解放」から「レズビアンの解放」へ ――1970年代半ばから80年代の首都圏におけるレズビアン運動の変容―― 赤枝香奈子 「レズビアン」の連続性と非連続性――清岡純子のレズビアニズム 萩原まみ 「『フリーネ』と『アニース』~バイセクシュアルのわたしが読みたかった雑誌」 岡田実穂 クィア・コミュニティにおける性暴力を可視化する 森あい あるクイアの、阿蘇での10年 ティーヌ 自分と出会うための読書 しゃおはー 『おばあちゃんのガールフレンド』が開いた私の物語 【インタビュー】 若林苗子「ウーマンリブからつながった、レズビアン・フェミニズム」 原ミナ汰「失敗や挫折の積み重ねから生まれた、Xジェンダー/ノンバイナリーの大事な場所」 大江千束「属性だけで一般化せず、対話していくことから始める」 長村さと子「セクシュアリティや年齢、国籍を気にすることなく、誰でも来られる場所をつくる」 パフスクール山賀沙耶・安田恵実「レズビアンの歴史をつなぎながら、コミュニティを広げていく」 【座談会】 あきら✕さときん✕にしむら「私たちの『レズビアン・コミュニティ』 そして、ターリさん」 【読者投稿】 自分の存在を消されたと感じたことはありますか? 特集のおわりに ******************** 寄稿 前野久美子 〈地方の〉本屋のアクションの〈つらなり〉 牧野雅子 医大生による強制性交等事件の無罪判決から考える 小川たまか No信仰、YESシスターフッド BBD騒動から考えた構造の中の私たち 鈴木裕子 【書評】『帝国主義と闘った14人の朝鮮フェミニスト 独立運動を描きなおす』 朝鮮人女性独立運動家の群像が生き生きと描きだされる 漫画 とれたてクラブ ムダ毛人権奥義フェミミーミ・ミーミミ フェミ・レポート 黒田理沙 だれのフェミニズム? 活動を記録する 第一回私のからだデモ 連載 編集長フェミ日記 2025年2月~3月 76 北京会議の前と後~SRHR30年の足跡を探して~ 最終回:北京会議30周年! 第69回CSW69/北京+30に行ってきた! 福田和子 寝た子を起こして、仲良くごはん 第三回 「同和」という言葉をたどる 川﨑那恵 アーティストのフリースペース no.003 super-KIKI 私のフェミアイテム 13 金明和 NOW THIS ACTIVIST vol.12 uhi[鄭優希] etcbookshop通信 - 著者プロフィール - 水上 文 (ミズカミ アヤ) (特集編集) 1992年生まれ。文筆家・批評家。書評・文芸批評等の執筆に加え、ジェンダー・セクシュアリティに関連したエッセイも執筆。「文藝」で文芸季評、丸善雄松堂「學鐙」で文芸季評、「朝日新聞」で「水上文の文化をクィアする」を連載中。また「SFマガジン」で「BL的想像力をめぐって」を瀬戸夏子と共同連載中。単著に『クィアのカナダ旅行記』(柏書房)、企画・編著に『われらはすでに共にある 反トランス差別ブックレット』(現代書館)。
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エトセトラ VOL.12 | エトセトラブックス(編集)
¥1,540
エトセトラブックス 2024年 ソフトカバー 144ページ A5判 縦210mm 横148mm 厚さ8mm - 内容紹介 - 特集:戦争をやめる 「止(と)めようとしたのに」と、あとから言いたくない。 いま、ここで戦争を拒むフェミニストたちの意思表示号。 パレスチナへのジェノサイドはいまだ終わらず、日本も戦争に加担、あるいは戦争準備中としか感じられない昨今。フェミマガジン12号目は、これまで戦争に抗いつづけてきたフェミニストたちの経験と、反戦の意思を集める。戦争と女性史、軍事化にとりこまれるジェンダー問題、アートや詩で戦う表現者たち、各地で反戦活動するアクティビストたちの連帯の可能性などーー戦争と地続きでしかないこの日常において、ともに知り、次に動くための特集。論考、エッセイ、インタビュー、読者投稿ほか。 目次 特集:戦争をやめる 【寄稿】 本山央子「新しい戦争の時代における軍事主義とフェミニズム」 小山田浩子「すいか、クフィーヤ」 ゆか「パレスチナ連帯キャンプ日記」 申知瑛(シン・ジヨン)小山内園子訳「『不在』としてのみ与えられた存在の場所から: フェミニズム作家ヨンミの〈済州島4・3事件とハルマンたちのことば〉」 清末愛砂「力による支配を否定する――平和的生存権・9条・24条のトライアングル平和憲法論」 伊藤春奈(花束書房)「学び直し(アンラーン)の出版運動」 女性史研究者・鈴木裕子の仕事が伝える「女性と戦争」 伊藤春奈(花束書房)「戦争責任から目を逸らさない」 鈴木裕子さんに訊く/鈴木裕子さん自薦・主要編著作 阿部小涼「主権から人権のほうへ」 【インタビュー】 森部聰子「福岡の女たちは、火曜日に街頭で戦争に反対する」 佐藤瑞枝「福岡で女たちの戦後を記録する」 【対談】 いちむらみさこ×ヴァル・リー「東アジアの島に住むアーティストたちは、暴力に抵抗するため想像する」 【詩】 小原麗子「鏡台に関する一章/野菊」 (解説)柳原恵「戦争と家父長制に抗う女(おなご)たち」 ロシア語詩 三編(高柳聡子選・訳) ダリア・セレンコ「死んで蒼ざめたロシアの花婿たち」 ガリーナ・ルインブ「無題」 リュドミーラ・ヘルソンスカヤ「無題」 (解説)高柳聡子「詩はわたしのトラウマである」 【版画】 魔女版画「戦争に抗う女たち」 【漫画】 小林エリカ「『女の子たち風船爆弾をつくる』新聞」 【レポート】 山本瑞穂「原爆、キリシタン、部落の歴史が刻まれた浦上を歩く」 【傍聴記】 小川たまか「エトセトラだから書ける傍聴記@那覇地裁」 【読者投稿】 あなたが最近不安に感じたこと ***************** 【読書会】 水上文・桜庭一樹・高井ゆと里・山崎ナオコーラ・松尾亜紀子「李琴峰『言霊の幸う国で』読書会」 【インタビュー】 クイミー・タンバコに聞く、エクアドルのフェミニズム――苦しんでいる女性がいるなら、なんのための闘いなのか(聞き手・まとめ 岩間香純) 【フェミレポート】 エリフ・エルドアン「トルコのフェミニストたちのフェミサイドとの闘い」 【寄稿】 中上曜子(フランクに書店)「踊る伊藤野枝とわたし」 岩崎眞美子「『不妊手術を選ぶ権利』になぜ私たちは動揺するのか」 石田郁子「何者かになる前に、私は私でしかないし、それで十分過ぎる。」 【連載】 「祖母の話」/#4 河原千春「時代を超えてつなぐ襷(たすき)」 「寝た子を起こして、仲良くごはん」川﨑那恵/第二回「結婚差別」言説を問う 川﨑那恵 「アート・アクティビズム」北原恵/〈100〉「終わらない戦争――キム・キョンファのアトリエを訪ねて(釜山)」 「北京会議の前と後~SRHR30年の足跡を探して~」福田和子/第三回:北京会議のあと、ジェンダー政策で失われたもの アーティストのフリースペース:堅田尚 私のフェミアイテム:碓井ゆい NOW THIS ACTIVIST:山本蓮 etcbookshop通信
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エトセトラ VOL.8|鈴木みのり(特集編集), 和田彩花(特集編集)
¥1,430
エトセトラブックス 2022年 ソフトカバー 144ページ A5判 縦210mm 横148mm 厚さ8mm - 内容紹介 - 「アイドル」を含めたいろいろな人たちが、心身ともに健やかでいられるには-- 「アイドル」の表象、労働、消費について考える、これまでなかったことにされてきた必要で切実で多様な声を集めた特集号 フェミニズムを身近なテーマから考えるマガジン「エトセトラ」8号目の特集は、「アイドル」。自身がアイドルの和田彩花、アイドル文化を含めた表象について執筆を重ねてきた鈴木みのりを特集の編集に迎え、労働、心身の健康、ボディイメージやライフスタイルの消費、SNSを巡る諸問題に向き合い、そしてアイドルから得られる希望や喜びとは何かを探る。1408もの声が集まった「アイドルの未来のためのアンケート」も! 特集外も、ジュディス・バトラーへのロングインタビュー、「オープンレター 女性差別的な文化を脱するために」原文掲載など、残しておきたい記録に満ちた一冊。 目次 特集:アイドル、労働、リップ 特集のはじめに 鈴木みのり・和田彩花 【エッセイ】 菅野つかさ「少女時代を通して出会った世界」 野中モモ「『街いちばんのナイス・キッドたち』によせて」 藤野可織「私はいかにしてアイドルの恋愛に一喜一憂するようになったか」 犬山紙子「ファンと消費」 【創作】 岩川ありさ「わたしはこぶしを握りしめる」 【論考】 ハン・トンヒョン「矛盾に満ちた『推される人』たちにかかる負荷が少しでも減ることをいつも願っている」 上岡磨奈「アイドルとあなたとは何も変わらない、同じ人間である」 田中東子「アイドルたちは何を開示しているのか?」 【写真】 藤岡亜弥「熱狂の広島、オバマがヒロシマに来た日」 【インタビュー】 竹内亜矢子「〈自分の身体と折り合いをつける〉ために試してみたいエクササイズとストレッチ」 寺嶋由芙「好きなことを好きでいるために、アイドルの問題を話していきたい」 内藤忍「働くすべての人の『労働』が、守られるために知りたいこと」 【アンケート】 わたしの“アイドル” イ・ラン/宇垣美里/エミリー/太田莉菜/温又柔/カナイフユキ/近藤銀河/佐久間裕美子/佐野亜裕美/柴崎友香/周司あきら/岨手由貴子/仲西森奈 /羽佐田瑶子/valknee/潘逸舟/丸山美佳/宮越里子/森栄喜/WAIFU 1408の声が集まった 「アイドルの未来のためのアンケート」 特集のおわりに 鈴木みのり・和田彩花 ************************************************************ 【インタビュー】 ジュディス・バトラー「反ジェンダー、反多様性にフェミニズムは抵抗する」 (聞き手:清水晶子/ 翻訳:西山敦子(C.I.P. Books)/ 企画・写真:間部百合) 【アーカイブ】 「オープンレター 女性差別的な文化を脱するために」を記録する 【寄稿】 北原恵「イトー・ターリが遺したもの――追悼展示会報告記」 【フェミリポート】 下郷さとみ「ブラジルの政治を、先住民族の女性・マイノリティの手に」 【連載】 「編集長フェミ日記」(2022年8月~10月)鈴木みのり・和田彩花 「ふぇみで大丈夫」ナガノハル/vol.4:ちゃんみな大好き 「ここは女を入れない国」伊藤春奈(花束書房)/第6回:炭鉱と女人禁制 「Who is she?」大橋由香子/第5回:日雇いで働くニコヨンの彼女 「LAST TIME WE MET 彼女たちが見ていた風景」宇壽山貴久子 私のフェミアイテム:須藤はる奈 NOW THIS ACTIVIST :門田亜里砂 etc. bookshop通信 【訂正とお詫び】 鈴木みのりさんの「はじめに」冒頭で、時系列に間違いがありました。「この内容は、ジョンヒョンさんと、同じ事務所所属で同じく自死した、IUの友人だった元f(x)のソルリのことも念頭にあったのでしょう。」の一文は、2つ目の段落の最後に入るものでした。ここに訂正とお詫び申し上げます。 前書きなど 特集のはじめに 鈴木みのり 今年の十二月、韓国のアイドルというかKポップのボーイズグループ、SHINeeのメンバー、ジョンヒョンさんの五周忌が訪れます。命日の翌月、二〇一八年の一月、韓国のグラミー賞といわれるゴールデンディスク賞で大賞を受賞した際、ソロアイドル的な立場でデビューした、卓越したシンガーソングライターであるIUがスピーチでこう述べました。〈アーティストは皆誰かを慰める仕事をしています。でも、人間として自分のことを先に考えて慰めてほしいです。表に出してはいけないと思って、逆に病気になったりつらい思いを絶対にしたりしないで欲しい〉(1)と。 その後二〇一九年十一月にIUがリリースした、傑作EPの表題曲『Love poem』の歌詞はきっと、スピーチを昇華した内容だとわたしは思いました。例えば、〈嬉しい時には喜んで悲しい時には泣く、自然なことが自然に表現できて、受け入れられてほしい〉というスピーチに対して、自然体でいるのは難しい、言葉にできない/ならない声なき声の代わりに歌は響きます。またEPで、この曲の前に置かれた『자장가』(Lullaby)は、件のスピーチの際の受賞曲『밤편지』(夜の手紙)と共に、夜を巡り、眠れない孤独に向けられていると感じられます。この内容は、ジョンヒョンさんと、同じ事務所所属で同じく自死した、IUの友人だった元f(x)のソルリのことも念頭にあったのではないでしょうか。 SHINeeのキーくんが、今年八月に出したアルバム収録の、みずから作詞したダンスポップ「I Can’t Sleep」をわたしはどう聴いたらいいのか戸惑います。かつてその時刻のキーくんのインスタライブをわたしも見たことがあったように、外が明るくなる朝四時になっても眠れないという、その歌。屋根のある部屋があること、不安なく布団にくるまれること、朝を迎えられること。そうした安全を誰もが求めているはずと思ってきたけど。 この企画でアイドルと呼ばれる存在は、歌ったり踊ったりするいわゆる「アイドル」だけでなく、特に日本や韓国のテレビ番組、音楽、映画などメディアを通して、ファンや視聴者からイメージを偶像化され、消費される、芸能産業で働く人々をわたしは想定しています。ただ、共同で特集を編集してくれた和田彩花さん、それからエトセトラブックスの松尾亜紀子さんとの協働を通して、その範囲を定めようとは考えませんでした。 エッセイ、論考、散文のような創作のような内容、健康のためのエクササイズ、労働者としての法的な権利、それぞれにとっての「アイドル」、そしてアイドルである/だった人たち、その周囲で働く人たち、活動を応援したりその表現を楽しんだりしてきたファンの人たちの声を集めたアンケート。アイドルと見なされる人々を含めたいろんな人々が、心身ともにできるだけ健やかでいられる状況が目指されるために、必要と考えられるいろんな声を集めたつもりです。読者のみなさんが考えたり休んだり、出入りしたりしやすい内容を目指したので、ささやかでも、きっかけになるとうれしいです。 (1)Kstyle「SHINee ジョンヒョンさんへの想い…IUのメッセージに涙が溢れた「第32回ゴールデンディスクアワード」」 https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2085549 ************************************************************* 特集のはじめに 和田彩花 10歳からアイドルの研修生をはじめ、16歳から25歳までアイドルグループで活動した。 アイドルになりたいという気持ちはそれほど強くなかったため、特に研修期間は習い事の延長線上で楽しんでいた。 15歳でアイドルグループとしてデビューしてから、駅やコンビニの雑誌で自分たちを見かけるようになった。メンバーが卒業すると、大人の(当時10代半ばだった私から見て大人だった)ファンの方が目の前で泣いていた。そういった出来事から社会に出たこと、影響力というものを知った。 その後、グループはどん底といわれる時期が続いた。日本中のライブハウスを回った。お客さんが集まらず、ファンの方が会場を楽しそうに走り回っていた姿を思い出す。 それまで大きな会場でコンサートをしたいと夢を語ったけれど、ライブハウスを巡ってからは数とか大きさでは決められない価値を知った。それから、初めて自分の心がおかしくなってしまう気がしたけど、幼い頃から聞かされていた「何があってもステージに立つ」という根性論で乗り越えた。 20歳前後、どうしたら大人になれるかを考えていた。前髪を伸ばした。周囲は、当たり前のように理想の恋愛や結婚観を語り始めたけど、私は当たり前のように恋愛や結婚に興味がなかった。そして、なぜ恋愛の歌(それも多くは異性に向けられた)を歌わなければいけないのかわからなかった。 グループ名が変わった。人も入れ替わった。ここまで結構頑張ったと思っていたけれど、あるとき私の根性論が間違っていると言われた。10代から周囲に言われるまま根性論を叩き込んできたのに、私が責められた。よくわからなくなってしまって、もう一つの居場所であった美術の世界とアイドルの世界を見比べてみた。ああ、いろいろ間違っていた。 最初はうまく言葉にできなかったので、与謝野晶子さんの『「女らしさ」とは何か』をスタッフの方に送って心のモヤモヤを代弁してもらった。そうこうしているうちに心が壊れて、人の痛みを知った。そうなってもなお、根性論から抜け出せず助けを求められなかったので自分の首を締め続けるしかなかった。 アイドルグループを卒業して、行きすぎてしまった思考をリセットした。ときどき、消化できなかった出来事を書き出しながら、痛みに向き合っていくようにもなった。 ここまでの出来事は、ファンを敵に回すためでも、何かの団体の広告塔になっているわけでもない私の悩みの全てであり、避けられなかった現実だ。 今回、アイドルが抱える問題について様々な立場から関心を持ち続けてくれた皆さまの力をお借りしながら、アイドルという職業について考える場をいただいた。 アイドルについて考え始めると、いくつもの偏見や差別が重なること、はっきりと答えを出せない場面にも直面し、秩序を保ったステージで輝くアイドルの姿との対比に何度かくらくらした。 まずは、これまで考えることとされてこなかったアイドルにまつわる様々な出来事を知ってほしい。それらを踏まえた上で、もしよかったら一緒にアイドルの未来に向けて一歩を踏み出してくれたら嬉しい。 - 著者プロフィール - 鈴木みのり (スズキ ミノリ) (特集編集) 1982年高知県生まれ。ジェンダーやセクシュアリティの視点、フェミニズム、クィア理論への関心から小説、映画、芸術などについて「i-D Japan」「キネマ旬報」「現代思想」「新潮」「すばる」などで執筆。2018 年、範宙遊泳『# 禁じられたた遊び』に出演。近刊に『「テレビは見ない」というけれど』(共著/青弓社)。『早稲田文学増刊号 「家族」』(筑摩書房)に短編小説を寄稿。 和田彩花 (ワダ アヤカ) (特集編集) 1994年群馬県生まれ。アイドル。2009年アイドルグループ「スマイレージ」(後に「アンジュルム」に改名)の初期メンバーに選出。リーダーに就任。10年「夢見る15歳」でメジャーデビューを果たし、同年「第52回日本レコード大賞」最優秀新人賞を受賞。19年アンジュルム、およびHello! Projectを卒業し、アイドル活動を続ける傍ら、大学院でも学んだ美術にも強い関心を寄せる。特技は美術について話すこと。特に好きな画家は、エドゥアール・マネ。好きな作品は《菫の花束をつけたベルト・モリゾ》。特に好きな(得意な)美術の分野は、西洋近代絵画、現代美術、仏像。
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エトセトラ VOL.5|小山内園子(責任編集), すんみ(責任編集)
¥1,430
エトセトラブックス 2021年 ソフトカバー 128ページ A5判 縦210mm 横148mm 厚さ6mm - 内容紹介 - フェミニストが韓国ドラマを語り、 フェミニズムで韓国ドラマを知る 韓国ドラマは一体なぜこんなにも私たちを熱くするのか? 数々の名ドラマが生まれてきた背景を探り、文化をアップデートしてきた女性たちのことばを聴く。進みつづける韓国ドラマに、私たちも続けるはず。 目次 特集:私たちは韓国ドラマで強くなれる はじめに 小山内園子 【韓国ドラマの今】 オ・スギョン「#MeToo運動後に韓国ドラマで描かれた女性の物語」(承賢珠訳) ファン・ギュンミン「進化するヒロインたち:韓国ドラマにおける女性像の変遷」 【読者アンケート】 あなたがフェミニズムを感じるドラマ 【韓国ドラマを知る】 韓国ドラマと韓国社会・女性史年表(作成:山下英愛) 金香清「韓国ドラマと言論弾圧の歴史ーー『砂時計』が週4放送だった理由」 成川彩「視聴者の声に敏感な韓国のドラマ作り」 木下美絵「飾らない、飾る必要もない、女性たちの結婚・出産ストーリー」 韓国の女性たちが選ぶ〈両性平等メディア賞〉とは 韓国ドラマの「企画意図」を読む 【インタビュー】 チョン・セラン「ドラマ『保健教師アン・ウニョン』について一問一答」 山下英愛「韓国フェミニズム研究者が語る、ドラマと女性たちの結びつき」 イ・ラン「固定観念をひっくり返してみたくて私はドラマをつくってきた」 【私が好きなドラマと台詞】 松田青子✕『ハイエナ』 小林エリカ✕『愛の不時着』 今井亜子✕『椿の花咲く頃』 アンティル✕『宮廷女官チャングムの誓い』 温又柔✕『愛の不時着』 金承福✕『美しき人生』 【コラム】 河野真理江「『メロ』と『悪女』――韓国宮廷時代劇についての覚書」 西森路代「韓国ドラマのビジュアルは、なぜ日本でラブコメ風になってしまうのか」 【対談】 田房永子✕柚木麻子「私たちは日本のドラマでも強くなれる?」 【編集部座談会】 変化し続ける韓国ドラマにこれからもついていきます! おわりに すんみ 【連載】 編集長フェミ日記 2020年11月~2021年4月 小山内園子・すんみ (新連載!)ふぇみで大丈夫 ナガノハル/vol.1:女は経済的自立で自由になるか? ここは女を入れない国 伊藤春奈(花束書房)/第3回:甲子園と女人禁制 Who is she? 大橋由香子/第3回:乳を売る彼女 LAST TIME WE MET彼女たちが見ていた風景 宇壽山貴久子 私のフェミアイテム 森本優芽 NOW THIS ACTIVIST 津賀めぐみ etcbookshop通信 【寄稿】 いちむらみさこ「感動ビジネスと家父長制組織のオリンピック・パラリンピック」 岩川ありさ「呼びかけと応答――フェミニズム文学批評という革命」 - 著者プロフィール - 小山内園子 (オサナイ ソノコ) (責任編集) 1969年生まれ。東北大学教育学部卒業。NHK報道局ディレクターを経て、延世大学などで韓国語を学ぶ。訳書に、姜仁淑『韓国の自然主義文学』(クオン)、キム・シンフェ『ぼのぼのみたいに生きられたらいいのに』(竹書房)、チョン・ソンテ『遠足』(クオン)、ク・ビョンモ『四隣人の食卓』(書肆侃侃房)、キム・ホンビ『女の答えはピッチにある 女子サッカーが私に教えてくれたこと』(白水社)、イ・ミンギョン『私たちにはことばが必要だ』『失われた賃金を求めて』(すんみとの共訳・タバブックス)、チョ・ナムジュ『彼女の名前は』(すんみとの共訳・筑摩書房)、カン・ファギル『別の人』(エトセトラブックス)がある。 すんみ (スンミ) (責任編集) 翻訳家・ライター。早稲田大学大学院文学研究科修了。訳書にキム・グミ『あまりにも真昼の恋愛』(晶文社)、チョン・セラン『屋上で会いましょ う』(亜紀書房)、共訳書にリュ・ジョンフン他『北朝鮮 おどろきの大転換』(河出書房新社)、イ・ミンギョン『私たちにはことばが必要だ フェ ミニストは黙らない』『失われた賃金を求めて』(タバブックス)、チョ・ナムジュ『彼女の名前は』(筑摩書房)などがある。
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エトセトラ VOL.4|石川優実(責任編集)
¥1,430
エトセトラブックス 2020年 ソフトカバー 128ページ A5判 縦210mm 横148mm 厚さ6mm - 内容紹介 - フェミマガジン4号目のテーマは「女性運動とバックラッシュ」! #KuToo運動の石川優実とともに、女性の運動を知る特集号。 70年代ウーマンリブ以降日本で運動してきた女性たちの話に耳を傾け、エッセイや漫画で女性運動史を学び、そして女性が声をあげる度に毎度起きてきた「バックラッシュ」とは一体何か考える論考も充実。600人の読者が参加した「あなたの#MeTooと怒りをきかせてください」アンケートをはじめ、ハイヒール着用について大手企業25社へのアンケート、漫画表現について出版各社へも質問しています。 声をあげ立ち上がってきた女性たちと連帯し、運動を実践する一冊です! 目次 特集:女性運動とバックラッシュ 声をあげ立ち上がった女たちの年表(作成:大橋由香子) 【インタビュー:運動の女性たちにきく】 米津知子 山田満枝 高木澄子 福島みずほ 正井禮子 【写真・エッセイ】 松本路子 【コラム:女たちの運動史】 佐藤繭香/サフラジェット 大島史子/女性参政権運動 柚木麻子/青鞜 伊藤春奈(花束書房)/炭鉱女社会 大橋由香子/中ピ連 斉藤正美/メディアの中の差別を考える会 小川たまか/性暴力を許さない女の会 【論考:運動とバックラッシュ】 斉藤正美・山口智美 三浦まり 飯野由里子 北原みのり 【#MeTooアンケート】 600人が答えた「あなたの#MeTooと『怒り』についてのアンケート」 【#KuTooアンケート】 職場でのヒール着用について企業25社にアンケート 【対談】 伊藤詩織✕石川優実 【鼎談】 飯田光穂✕遠藤まめた✕石川優実 【表現とジェンダーバイアスを考える】 論考:楠本まき「言葉/思考/記録/行動」 出版社アンケート 【アンケート】 疲れないで運動をつづけていく方法 【連載】 編集長フェミ日記 石川優実 ここは女を入れない国 伊藤春奈(花束書房)/第2回:歌舞伎と女人禁制 Who is she? 大橋由香子/第2回:捕まってしまった彼女 LAST TIME WE MET彼女たちが見ていた風景 宇壽山貴久子 私のフェミアイテム nichinichi NOW THIS ACTIVIST 女たちの戦争と平和資料館(wam) etcbookshop通信 Feminist Report 塚原久美「アフターコロナの世界の中絶」 【詩】 モジャ・カーフ/相川千尋訳 「ヒジャブ・シーン#7」「食器を洗ってくれる男が好きだ」 前書きなど はじめに 石川優実 「バックラッシュ」という言葉を私が知ったのは、#KuTooという運動を始めた頃だろうか。 「フェミニズムが盛り上がった後には必ずと言っていいほど揺り戻しがある、それが私は怖い」 そう言っている女性がいて、私はその日初めてバックラッシュというものの存在を認識した。2019年6月、まさに私はそのバックラッシュ真っ最中だったように思う。 「#KuTooは女性差別に対する運動です」そう明言して以降、私や#KuTooにはずっとバックラッシュが起こっている。デマをばらまく、孤立させようとする、嫌がらせリプライを毎日送る、運動が失敗したということにする(厚労省のパンフに掲載され、企業も運動の影響を受けフラットシューズもありにした、という報道があったにもかかわらず……!)、私の性格が悪いから賛同者が増えないということにする(署名は3万集まったにもかかわらず……!)、「死ね」という言葉を投げつける……。 でも、なんだろう。これってあんまり、「初めての経験」という感じがしない。これまでにもこんなようなことは薄っすらと、しかしずっと経験してきたような気がする。 女だという理由で嫌がらせをされたり、セクハラを受けたり、噓をついていると決めつけられたり、男に性的に見られたいに決まっていると思われたり、仕事の能力がないということにされたり。思い返せば、生きてきた33年間ずっとバックラッシュ的なものに苦しめられていたような気がしてならない。 さて、ではそのバックラッシュにはどんな効果(?)があるのだろうか? 私がフェミニズムに出会い、性差別への反対活動を始めた頃、応援してくれる知人にこう言われたことがある。 「これからは自分自身との戦いになると思う。いつでも自分自身を信じて頑張って」と。 今になってとてもその言葉の意味を痛感する。バックラッシュには、自分を信じさせなくなる効果があると思う。自分は間違っているんじゃないかと思わせる効果があると思う。自分のことを大嫌いにさせる効果があると思う。そして、もしその効果通りに私自身がなったとしたならば、私は女性運動の全てをやめるだろう。私自身をもやめてしまうかもしれない。 でも、もう一度よくよく考えてみよう。フェミニズムに出会うまでの約30年間、私はずっと自分を信じられなかったし、自分は間違っているんじゃないかと思ってきたし、自分のことが大嫌いだった。ずっとずっと、女性差別というバックラッシュを受け、まんまとその効果通りの自分で生きてきたのだった。 でも、フェミニズムと出会った今はもう違う。 #KuTooで受けたバックラッシュとずっと受けてきた性差別がほぼ重なるように、これらは奴らの「いつものやり口」なのだ。 女性を自分たちの都合の良い存在でいさせるため、自信を無くさせ、主体性を無くさせるためのいつものやり口。 ウーマンリブの田中美津さんは著書の中で、「リブは『男は敵だ』と煽っているとよく報じられました。そんなこと一度だって言ったことないのに」と書いていた。ほら、ここでもおんなじ、「いつものやり口」が使われている。#KuTooだって、一度も男が悪いと言ったことはないのに石川優実は男性差別主義者だ、とか言われている。 「なんだよ、こいつら誰が何やっても女性運動にはおんなじこと言ってんじゃん」と知った私は、とても心が楽になった。むしろ、これは付き物だ。私が正しいことをしている証拠のようにも思えた。 これって、#MeTooをした時の「私も同じように自分を責めていました」と同じ現象なのではないか。その事実を知ることによって、みんな同じなんだということを知ることによって、これは私側の問題じゃないんだということに気がつくことができた。 問題はいつでも、嫌がらせやハラスメント、性暴力や性差別をする側にある。 私のせいでバックラッシュや性差別は行われているのではない。それに気がついた時の安心感、心強さ。それをもうすでに#MeTooをはじめとする様々な連帯で体験していたではないか。 ということで、そんな例を、たくさん集めてみようと思う。これまでの女性運動にはどんなことがあって、どんなバックラッシュがあったのか。知識は勇気になる。知識は優しさになる。知識は自分を助けてくれる。知識は他の誰かのことを助けることができる。 フェミニストは過激だから賛同が得られない? 日本のフェミニズムは本質からずれている? そんな攻撃的な言葉遣いじゃ誰も聞いてくれない? 認めてもらうには配慮を? これまで言われてきたことは、本当にそうなのだろうか。 歴史と事実をぜひ、知りたい。それを知ることによって、私は、私たちは自分自身を信じることをやめずに、時に楽しく、時に激しく、女性運動をし続けていくことができるのではないかと思う。 - 著者プロフィール - 石川優実 (イシカワ ユミ) (責任編集) 1987年生まれ、愛知県出身。俳優、アクティビスト。18歳から芸能活動を開始。2017年、グラビアアイドル時代に受けた性被害を告発し、#MeTooムーブメントの中で話題となる。2019年、職場で女性のみにヒールやパンプスを義務付けることは性差別であるとして#KuToo運動を展開、厚生労働省へ署名を提出した。この運動は世界中のニュースで取り上げられ、同年10月英BBCにより世界の人々に影響を与えた「100 Women」に選出された。著書に『#KuToo : 靴から考える本気のフェミニズム』(現代書館)。
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エトセトラ VOL.2 | 山内 マリコ(責任編集), 柚木 麻子(責任編集)
¥1,320
エトセトラブックス 2019年 ソフトカバー 112ページ A4判 縦21mm 横148mm 厚さ7mm 重さ 146g - 内容紹介 - 特集:We Love 田嶋陽子! “日本でいちばん有名なフェミニスト”田嶋陽子を大特集! 世代を超えて集結した執筆陣によるエッセイ・書評や、一般投稿「田嶋陽子さんへの手紙」、そして、田嶋陽子本人へのロングインタビューなどで構成。現代のフェミ作家たち=山内マリコ&柚木麻子責任編集による、最強のフェミ・アイコン田嶋陽子へのリスペクトに満ちた一冊。あの頃、テレビで田嶋先生を観ていた、すべての少女たちへ捧げます! - 目次 - 特集:We Love 田嶋陽子! 【寄稿】 津村記久子/扉の存在を知らせる人 石川優実/田嶋さんの「自分の足を取り戻す」と#KuTooのこと 荒木美也子/前略、田嶋陽子さま 【書評】書く女~田嶋陽子を読む 王谷晶/ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ジャパニーズ・カルチャー 斎藤美奈子/空気を読まない彼女の直球ド真ん中な「愛情」論 北村紗衣/田嶋陽子を取り戻す カナイフユキ/恋愛は親離れの始まり?家族という足枷をはずして…… 若竹千佐子/ 女の人生はいつだって面白い 北原みのり/田嶋陽子が教えてくれた優しいフェミニズム 伊藤春奈(花束書房)/どん詰まりの国に突き刺さる女たちの言葉 堀越英美/やんちゃでかわいい「僕」たちの世界で 田嶋陽子出演映像全レビュー(柚木麻子) 田嶋陽子ロングインタビュー〈私〉が生きるためのフェミニズム 【マンガ】 松崎りえこ 知りたい!田嶋陽子さんの“Her"ストーリー 【座談会】 斉藤正美✕山口智美✕山内マリコ✕柚木麻子「私たちが田嶋陽子を好き」な理由 【インタビュー】 板本洋子「花婿学校」とはなんだったのか 【TVと田嶋陽子】 武田砂鉄/キレさせていたのは誰で、何を言っていたのか 柚木麻子 /12歳が出合ったフェミニズム 山内マリコ/ 『そこまで言って委員会NP』観覧記 投稿コーナー「田嶋陽子さんへの手紙」 連載 編集長フェミ日記 2019年7~8月 LAST TIME WE MET 彼女たちが見ていた風景/宇壽山貴久子 私のフェミアイテム/河村敏栄 etc.bookshop通信 エッセイ ユン・イヒョン「女性について書くこと――多すぎる質問と少しの答え」(すんみ 訳) - 著者プロフィール - 山内 マリコ (ヤマウチ マリコ) (責任編集) 1980年富山県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。2008年「16歳はセックスの齢」で「女による女のためのR‐18文学賞読者賞」を受賞。2012年、同作を含む初の単行本『ここは退屈迎えに来て』を刊行、地方に生きる若い女性のリアルを描いた。小説『アズミ・ハルコは行方不明』『かわいい結婚』『あのこは貴族』『選んだ孤独はよい孤独』、エッセイ『皿洗いするの、どっち? 目指せ、家庭内男女平等』、短篇&エッセイ『あたしたちよくやってる』など著書多数。 柚木 麻子 (ユズキ アサコ) (責任編集) 1981年東京都生まれ。立教大学文学部フランス文学科卒業。2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞、同作を含む連作短篇集『終点のあの子』でデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を数多く発表。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞受賞。同作は、高校生直木賞も受賞した。他の著書に「ランチのアッコちゃん」シリーズ、『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』『デートクレンジング』『マジカルグランマ』など多数。
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エトセトラ VOL.3|長田 杏奈(責任編集)
¥1,430
エトセトラブックス 2020年 ソフトカバー 132ページ A5判 縦210mm 横148mm 厚さ6mm - 内容紹介 - フェミマガジン3号目のテーマは「身体」! 責任編集は、美容ライターとして活躍、初の著書『美容は自尊心の筋トレ』で多くの女性の心をときほぐした長田杏奈がつとめます。 1300人もの回答が集まった、身体にまつわるアンケート企画「エトセトラ・リポート2020」をはじめ、漫画や短歌、写真、女子プロレスラーへの熱いインタビュー、「身体」の視野を広げるエッセイ、そして、性教育からリプロダクティブ・ヘルス/ライツの問題意識マップまで、多様な書き手が集結! MY BODY MY CHOICE MY VOICE 私のカラダを私が決めるため、いまみんなで「身体」とフェミニズムを語ろう。 目次 特集:私の 私による 私のための身体 1334人が答えたエトセトラ・リポート2020~わたしが語る、わたしの身体~ 【マンガ】はらだ有彩「謎の生物ウネウネ いい感じの気持ちよさを探す旅に出るの巻」 【エッセイ】松田青子「生理! 生理! 生理!」 【写真】コムラマイ「近づくほどに遠ざかる/身体」 【短歌】佐藤弓生「スカートになりたい」 【Re:ボディ】 ハヤカワ五味✕吉野なお「布一枚から始める身体革命」 北原みのり「私の私による私のためのプレジャー」 磯野真穂「髪は生やして、手足は脱毛?――けむくじゃらの人類学」 綾屋紗月「ジェンダー化されにくい私の身体」 鈴木みのり「引き裂かれた身体を表象する」 アンティル「癒えない乳房」 規範を超えて躍動する女子プロレスラーの身体 インタビュー:里村明衣子/橋本千紘/愛海/朱崇花 「誰でも女子プロレス体験記」渋谷チカ 【カラダと権利】 アクロストン「子どもたちが自分の頭で考える・対話するための性教育」 早乙女智子「産婦人科医が語るマイボディ・マイチョイス」 福田和子「避妊の権利なんでないの」 牧野雅子「性暴力被害者のリアルと、法の中のファンタジー」 塚原久美「妊娠するからだとガラパゴス中絶」 齋藤有紀子「堕胎罪と母体保護法」 【連載】 編集長フェミ日記 長田杏奈 (新連載)ここは女を入れない国 伊藤春奈(花束書房)/第1回:大相撲と女人禁制 (新連載)Who is she? 大橋由香子/第1回:中絶の罪に問われた彼女 LAST TIME WE MET彼女たちが見ていた風景 宇壽山貴久子 私のフェミアイテム 亀石みゆき NOW THIS ACTIVIST 後藤稚菜 etcbookshop通信 (Feminist Report) コロナ禍は新しいフェミニズムを生むか(ドイツの女性たちから)山口侑紀 【特別寄稿】 すんみ「より良いところに、ずっと遠くまで――ユン・イヒョンの『作家活動中止』をめぐって」 - 著者プロフィール - 長田 杏奈 (オサダ アンナ) (責任編集) 1977年神奈川県生まれ。ライター。女性誌やWEBで美容の記事やインタビューを手がける。2019年フェミニズム視点で、多様な美しさを提案した初の著書『美容は自尊心の筋トレ』(Pヴァイン)が話題となり、版を重ねている。「儚さと祝福」をコンセプトに、生花を使ったアクセサリーを製作する「花鳥風月lab」の活動も行う。近刊に『あなたは美しい。その証拠を今からぼくたちが見せよう。』(大和書房)。
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エトセトラVOL.1|田房永子(責任編集)
¥1,100
エトセトラブックス 2019年 ソフトカバー 96ページ A5判 縦210mm 横148mm 厚さ6mm - 内容紹介 - 毎号、新しい編集長がいちばん伝えたいテーマを特集するフェミマガジン創刊! 大手コンビニチェーンが、2019年8月末日までに「成人向け雑誌」の販売を中止する方針を決定。私たちの生活に欠かせないコンビニという場所に「エロ本」があったこと/なくなることについて、田房永子が編集長となって、二度とないタイミングで60人のリアルな声を集めました。 エッセイ=瀧波ユカリ、北原みのり、小川たまか、少年アヤ、武田砂鉄など、作家や漫画家、書店店長、成人誌の作り手からの寄稿他、一般投稿による40人の賛否激論フォーラム、各社コンビニへのアンケート、もちろん田房永子のエッセイ漫画も! 身近なテーマからフェミニズムを考える、新しい雑誌の誕生です。 目次 (目次) 特集/コンビニからエロ本がなくなる日 寄稿 小川たまか/北原みのり/伊野尾宏之 デジスタ小保方/ドルショック竹下/武田砂鉄 瀧波ユカリ/水谷さるころ/少年アヤ 安達茉莉子/高橋フミコ/清田隆之 一般投稿40人による賛否激論・投稿フォーラム 漫画 かつてコンビニにはエロ本があった コンビニに抗議できなかった話 田房永子 アンケート 「コンビニからエロ本がなくなること」について、コンビニ各社へお尋ねしました。 連載 編集長フェミ日記 2019年1~2月 LAST TIME WE MET 彼女たちが見ていた風景 宇壽山貴久子 私のフェミアイテム 長田杏奈 NOW THIS ACTIVIST 福田和子 etc.bookshop通信 - 著者プロフィール - 田房永子 (タブサ エイコ) (責任編集) 1978年東京都生まれ。漫画家、ライター。2001年第3回アックスマンガ新人賞佳作受賞。2005年より男性向けエロ本、実話系雑誌、スポーツ新聞の風俗欄で連載を持つ。10年より「ラブピースクラブ」などの女性向けWEBサイトで連載を持ち、意識が完全にフェミニズムへシフトする。母からの過干渉の苦しみと葛藤を描いたコミックエッセイ『母がしんどい』(KADOKAWA/中経出版)を12年に刊行、ベストセラーに。他の著書に、男性中心社会における女性の苦しみにピントを当てた『ママだって、人間』(河出書房新社)、『他人のセックスを見ながら考えた』(ちくま文庫)など多数。
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熊 人類との「共存」の歴史[新版]|べアント・ブルンナー(著), 伊達 淳(訳)
¥2,750
白水社 2026年 262ページ 四六判 - 内容紹介 - 駆除でもなく、保護でもない。 慈愛と畏敬を持って接すべき大切な隣人でありながら、人の生命を脅かす害獣としても扱われる。 二分法では永遠に解くことのできない熊と人間との深い関係性を、豊富な知見から徹底的に引き出した名著。 いま読まれるべき本だと、ぼくは思う。 石川直樹 有史以来、人間は熊と他の動物とは異なる特別な関係を結んできた。原初の人類にとって、熊は「狩る/狩られる」の関係にあり、自然崇拝の象徴でもあった。ところが、時代が下るにつれて家畜を襲う害獣として疎まれるようになっていく。ヨーロッパやアフリカのように絶滅に追いやられた地域もある。 他方、『三びきのくま』、『くまのプーさん』、『ジャングル・ブック』のように、熊ほど人間に愛され、その想像力に訴えかけてきた動物もいない。狩猟家として名を馳せたアメリカ大統領セオドア・ルーズヴェルトの愛称を冠した可愛らしいテディベアに象徴されるように、熊はなぜ人間にとってこれほど矛盾に満ちた存在なのだろうか。 本書では、熊と人が辿ってきた長い歴史を読み解きながら、熊という存在について16の切り口から考察する。幅広い文献を渉猟し、熊にまつわる伝説や言い伝え、さまざまな時代の証言や観察記録、(ときに奇抜な)学説が紹介され、時代ごとに人が熊をどのように見てきたかを概観することができる。 文化史と自然史の交わるところに焦点を当て、今後われわれは熊といかに関係を築いていくべきかを本書は問いかける。 - 目次 - 序文 第1章 熊の辿ってきた道 第2章 変異 第3章 ドウクツグマの謎 第4章 誤解 第5章 異国での発見 第6章 熊の個性 第7章 音、感覚、合図 第8章 ペットとしての熊 第9章 東シベリアでの観察者 第10章 対峙する 第11章 狩る者と狩られる者 第12章 イヌイットとホッキョクグマ 第13章 もっと、もっと近くに 第14章 熊のショー 第15章 熊の代役 第16章 熊恐怖症 エピローグ 謝辞/参考文献に関して 訳者あとがき 図版クレジット/参考文献/索引 - 著者プロフィール - べアント・ブルンナー (ベアント ブルンナー) (著) 1964年生まれ。ベルリン自由大学、ベルリン経済大学を卒業。フリーランスの文筆家、ノンフィション作品の編集者。歴史、文化、科学を横断するさまざまなテーマの著作多数。邦訳に『水族館の歴史』『月』(以上、白水社)がある。最新作はUnterwegs ins Morgenland. Was Pilger, Reisende und Abenteurer erwarteten, und was sie fanden(2024)。 伊達 淳 (ダテ ジュン) (訳) 1971年生まれ。和歌山県那智勝浦町出身。関西学院大学商学部、東京外国語大学欧米第一課程卒業。訳書に、B・オキャロル『マミー』、D・モリス『フクロウ その歴史・文化・生態』『サル その歴史・文化・生態』、T・エンジェル『フクロウの家』、A・エンライト『グリーン・ロード』(以上、白水社)、B・オキャロル『チズラーズ』『グラニー』(以上、恵光社)、B・クラウス『野生のオーケストラが聴こえる サウンドスケープ生態学と音楽の起源』(みすず書房)、D・モリス『アートにみる身ぶりとしぐさの文化史』(三省堂)がある。
