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キャラメル工場から 佐多稲子傑作短篇集 | 佐多 稲子, 佐久間 文子(編集)
¥968
筑摩書房 2024年 ちくま文庫 ソフトカバー 288ページ 文庫判 - 内容紹介 - 少女工員の労働の日々を描く第一作「キャラメル工場から」をはじめ、労働、地下活動、戦争の経験などを描き昭和を駆け抜けた作家、最良の短篇選集。 - 著者プロフィール - 佐多 稲子 (サタ イネコ) (本文) 小説家。1904年、長崎県生まれ。1915年、一家をあげて上京。その後、キャラメル工場の工員、料理屋の女中、日本橋丸善の店員などになる。28年、最初の作品「キャラメル工場から」を発表し、作家として出発する。著書に『私の東京地図』『樹影』(野間文芸賞)、『時に佇つ』(川端康成文学賞)、『夏の栞』(毎日芸術賞)〔以上、すべて講談社文芸文庫〕などがある。1998年没。 佐久間 文子 (サクマ アヤコ) (編集) 1964年、大阪府生まれ。86年、朝日新聞社に入社。文化部、「AERA」、「週刊朝日」などで文芸や出版についての記事を執筆。2009年から11年まで書評欄の編集長を務める。11年に退社しフリーに。著書に『「文藝」戦後文学史』(河出書房新社)、『ツボちゃんの話』(新潮社)がある。「美しい人 佐多稲子の昭和」を藝術新聞社ウェブサイトにて連載。
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百年と一日 | 柴崎 友香
¥792
筑摩書房 2024年 ちくま文庫 ソフトカバー 240ページ 文庫判 - 内容紹介 - 映画館、喫茶店、地下街の噴水広場、島、空港……様々な場所の人間と時間の不思議を描き話題となった新感覚の物語集。一篇を増補。解説 深緑野分 - 著者プロフィール - 柴崎 友香 (シバサキ トモカ) (本文) 1973年大阪生まれ。2000年に第一作『きょうのできごと』を上梓(2004年に映画化)。2007年に『その街の今は』で藝術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞大賞、咲くやこの花賞、2010年に『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞(2018年に映画化)、2014年『春の庭』で芥川賞を受賞。他の小説作品に『続きと始まり』『待ち遠しい』『千の扉』『パノララ』『わたしがいなかった街で』『ビリジアン』『虹色と幸運』、エッセイに『大阪』(岸政彦との共著)『よう知らんけど日記』など著書多数。
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撤退学宣言 ホモ・サピエンスよ、その名に値するまであと一歩だ | 堀田 新五郎
¥1,980
晶文社 2024年 犀の教室 ソフトカバー 260ページ 四六判 - 内容紹介 - 資本主義をさらに暴走させようとする加速主義の時代だからこそ、「ゲームの外側へと降り立つ手順」「世界外への離脱」を探求する撤退的知性が求められている。その鮮やかな実践。 ──内田樹 行き過ぎた市場原理主義、環境破壊による地球温暖化、経済格差の拡大、出口の見えない戦争……多くの矛盾や暴力を生みつつも、疾走を続ける近代システム(民主主義+資本主義+テクノロジーの三位一体)。その先に待ち受けるカタストロフィーを回避するためには、撤退する知性が必要だ。人々の思考を「持続」へと方向づけるメカニズムを解明し、適切な局面で適切に撤退できることこそが知性であると説くマニフェスト。「近代の学問」と、仏道・茶道・華道などの「道」の知見を接合する、壮大な哲学的思索と問題提起の書。 "いま考えるべきは、次の処方箋や、個々の処方箋が効かない理由ではない。「惰性」それ自体である。これまでのやり方を停止し、撤退すべき場面にもかかわらず、次の処方箋、次の処方箋へと人々を押し流す「惰性・慣性」のメカニズムを解明し、撤退の条件を探ること、これがいま知性に求められる課題ではなかろうか。カタストロフィー前の方向転換、これが「撤退学」の目標にほかならない。"(本書より) 【目次】 序 ■I部 撤退学宣言──ホモ・サピエンスよ、その名に値するまであと一歩だ はじめに 1章 撤退学宣言 問題編──近代システムとはなにか? 1 近代システムとはなにか? 2 システムの暴走と「近代の超克」 3 「惰性・慣性の力」からは脱出不可能? 4 【問題】 2章 撤退学宣言 解決編──なぜ生物は3つ以上の眼を持たなかったのか? 1 撤退の困難、あるいは生物が3つ以上の眼をもたないわけ 2 人間の知的特性 3 【解答】 3章 撤退学宣言 展望編──テクノロジーは加速し、人類は愚行を繰り返す 1 テクノロジーは加速し、人類は愚行を繰り返す─よって主権者の顕現? 2 世界の彼方、存在の側へ──鬼退治 3 【展望1】 宗教と政治との新たな連関 4 【展望2】 学と道との新たな連関 ■II部 補論 撤退の知性──イエスとソクラテスから 4章 補論1 イエス論──奇天烈の倫理 イエス論1 倫理とイエス イエス論2 政治と文学、あるいはマキァヴェッリとイエス 5章 補論2 知性と反知性──ソクラテスを起点に 1 はじめに 2 知性の祖型:ソクラテスの無敵 3 反知性の典型:反ユダヤ主義者 4 問題提起:知性は自らを維持したまま、propertyの不条理な肯定が可能か? 5 回答:決断主義を超えて 完全性の反復 おわりに - 著者プロフィール - 堀田新五郎 (ホッタシンゴロウ) (著/文) 神戸大学大学院法学研究科中退。現在、奈良県立大学教授(もうすぐ中退)。専門は政治思想史。『講義 政治思想と文学』(共編著、ナカニシヤ出版)、『撤退論』(分担執筆、晶文社)、『山岳新校、ひらきました──山中でこれからを生きる「知」を養う』(分担執筆、H.A.B)など。世のしがらみと組織の力学とやむにやまれぬ思いから、撤退学を始める。
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鳥が人類を変えた ――世界の歴史をつくった10種類 | スティーヴン・モス, 宇丹 貴代実(翻訳)
¥3,190
河出書房新社 2024年 ハードカバー 340ページ 四六変型判 縦192mm 横132mm 厚さ24mm - 内容紹介 - 神話に最初に登場する鳥、世界一高価な鳥、大戦の流れを変えた鳥、科学の常識を覆した鳥……。身近な種から絶滅した種まで、世界の見方がまったく変わる鳥たちの物語。 創造神話で活躍し、 大戦の流れを決め、 科学の常識を覆す――。 身近な種から、もう会えない種まで、 彼らがいなければ世界は まったく違うものになっていた。 ●本文より 「わたしが選んだ一〇の鳥はどれも、人類の根元的な要素――神話、情報伝達、食べ物と家庭、絶滅、進化、農業、環境保全、政治活動、権力のおごり、気候非常事態――とかかわりを持つ。これらの要素はすべて、わたしたち人間と鳥との、絶えず変化しながら連綿と続く密接な関係と絡みあっているのだ」 ●原題 TEN BIRDS THAT CHANGED THE WORLD(2023年刊) 【目次】 序 第1章 ワタリガラス 神話に登場する最初の鳥 種としての途方もない繁栄 オーディンの神話 世界創造の象徴でありトリックスター 深遠なる知性 文学とワタリガラスの声 千変万化で複雑な性質 迫害からの復活 ロンドン塔の守護者 第2章 ハト 一万年前からの家畜化 なぜ家畜となったのか 大プリニウスからピカソまで 戦時中の伝令として シェール・アミの物語 第二次大戦の流れを変える ハヤブサ駆除部隊 二一世紀もハトは現役 列車に乗るハト 都市の対ハト全面戦争 青い背景に白い鳥 第3章 シチメンチョウ 北アメリカでの繁栄 先住民との歴史 ヨーロッパへの到来 なぜ“ターキー”と呼ばれるのか 愚かで攻撃的? シチメンチョウは食べるな 野生のシチメンチョウを救え 第4章 ドードー ドードーはわずかな事実しか知られていない いつ姿を消したか、その後何が起こったか ドードーは二度失われた 絶滅のイコン 絶滅の最速記録 危機への反撃 同じ道をたどらずにすんだ鳥たち 今日のドードー 絶滅から何も学んでいない 第5章 ダーウィンフィンチ類 流動的で変化しやすい種 フィンチ神話の起源 ダーウィンの理論を証明する実例 偽りの物語 目の前で生じた進化 進化の実例はフィンチだけではない 分類体系をひっくり返す 欧米の先入観を葬り去る フィンチたちの運命 第6章 グアナイウ 世界一高価な鳥 鳥の糞が生んだ富 グアノと先住民 完璧な解決策 グアノ景気の終わり 中国人労働者の悲惨な境遇 海鳥が直面する脅威 農業の劇的な変化 ほんとうの遺産 第7章 ユキコサギ プルーム狩り マリー・アントワネットとダチョウの羽根 あるハンターの改心 女性グループによる戦い 流行の変化 婦人参政権運動とプルーム貿易反対運動 保護運動の世紀 殉死のあとで 環境保全の成功物語 第8章 ハクトウワシ 北アメリカ最大の猛禽 アメリカの象徴 古代帝国の象徴 神聖ローマ帝国の象徴 第三帝国の象徴 右向きのワシ ワシとドナルド・トランプ 第9章 スズメ スズメ撲滅運動の証人 北京のスズメ虐殺 反対の声をあげた科学者たち 史上最大の人災 傲慢さと無知がもたらした戦い オーストラリアの砂漠での戦い “エミュー大戦争”の敗北 世界全体でスズメが減少している 飢饉は自然災害ではない 自然を征服できるという毛沢東の妄想 同じ悲劇がすでに起きている 第10章 コウテイペンギン 厳冬期の南極で子育てをする 気候変動による“準絶滅” 世界最悪の旅 渡り鳥も気候変動の犠牲者に 留まるべきか、去るべきか 気候危機の影響をうける鳥はほかにもいる 土地利用の変化 よい報せと悪い報せ 謝辞 訳者あとがき 注釈 索引
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作家とけもの | 野村 麻里
¥2,200
平凡社 2024年 240ページ 四六判 - 内容紹介 - 人と動物の間で重ねられてきた愛憎相半ばする魂の交歓や、剥き出しの命との対決を、作家の視線から物語った随想アンソロジー。
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きょうの おやつは かがみのえほん | 渡邉 千夏
¥1,650
福音館書店 2014年 20ページ 縦186mm 横156mm 厚さ14mm - 内容紹介 - 鏡のように反射するピカピカの紙でつくられた絵本です。絵本を開くと、両側のページの絵が互いに映りこみ、驚くほど立体的に見えます。卵をわって、小麦粉、砂糖、牛乳を入れて…さあ、なにをつくるんでしょう。ページに自分の姿も映りこむので、その場にいるような気持ちになります。ともかく百聞は一見に如かず。ぜひページを開いてみて下さい。未だかつてない新鮮な視覚体験と、おやつづくりの気分が満喫できますよ。 - 著者プロフィール - 渡邉千夏 (ワタナベチナツ) (著/文 | イラスト) 筑波大学芸術専門学群卒業。グラフィックデザイナーとして家庭用品メーカーに勤務の後、現在は愛知県立芸術大学大学院に在籍している。「しかけの視覚伝達デザイン」をテーマに、作品を製作している。
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女の子のからだえほん | マティルド・ボディ(著/文 | イラスト), ティフェーヌ・ディユームガール(著/文), 艮香織(監修), 河野彩(翻訳)
¥1,870
パイインターナショナル 2022年 ハードカバー 56ページ B5変形 縦215mm 横186mm - 内容紹介 - 国際標準の性教育を日本の子どもたち、そしておとなたちへ 本書は、フランスで女の子を持つ2人の母親がクラウドファンディングで制作した性教育のえほんです。からだの構造から、思春期、性自認、性的指向、性的同意、愛などの人権教育に及ぶテーマまで扱った良書で、その公益性が認められ、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の認定マークを獲得しています。日本人が苦手とする性教育のテーマをタブーなく正しく語り、尊厳の本質を明確に教えてくれる本は、やがて社会に出ていく子どもたちが、これからの時代を自由に生きていく力になります。本国で発売後すぐにベストセラーとなった良書を日本の子どもたちそして大人たちにも手にとってもらいたく、日本語版を刊行いたします。 - 著者プロフィール - マティルド・ボディ (マティルドボディ) (著/文 | イラスト) 7歳と4歳の2人の娘の母。小さい頃から絵を描くことが大好きで、アニメーションに関する仕事に就いた後、装飾美術の教師の道を目指した。長女を出産してから、世界をよりよく変えることの必要性に意識を向け、自分なりの方法で女性の権利とエコロジーのための活動を行なっている。 ティフェーヌ・ディユームガール (ティフェーヌディユームガール) (著/文) 7歳、6歳、4歳の3人の娘の母。助産師になって13年。助産師になろうと決意した18歳の時には、その道を選んだ先に何が待っているかはっきりとは分かっていなかった。女性が生きやすい社会のビジョンを作ることが、女性を助けてきた助産師として、そして幼い娘達の母としての役目だと考えている。 艮香織 (ウシトラカオリ) (監修) 宇都宮大学教員。専門は性教育と人権教育。 “人間と性” 教育研究協議会幹事、同「乳幼児の性と性教育サークル」運営委員。著書に『教科書に見る世界の性教育』(共著、かもがわ出版)、『性教育はどうして必要なんだろう?』(共編著、大月書店)、訳書に『改訂版国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(共訳、明石書店)などがある。 河野彩 (コウノアヤ) (翻訳) フランス語翻訳者。学習院大学フランス語圏文化学科卒、一橋大学大学院言語社会研究科博士前期課程修了。絵本の訳書に『目に見えない微生物の世界』(河出書房新書)、『MONUMENTAL 世界のすごいたてもの』(ポプラ社)、その他の訳書に『人生を変えるレッスン』(サンマーク出版)、『世界中で愛されるフランスの子ども服』シリーズ(大和書房)などがある。
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男の子のからだえほん | マティルド・ボディ(著/文 | イラスト), ティフェーヌ・ディユームガール(著/文), 艮香織(監修), 河野彩(翻訳)
¥1,870
パイインターナショナル 2023年 ハードカバー 56ページ B5変形 縦215mm 横186mm - 内容紹介 - 子どもたちを性暴力の被害者にも加害者にもしないために 本書は、フランスで女の子を持つ2人の母親がクラウドファンディングで制作した性教育のえほんです。からだの構造から、思春期、性自認、性的指向、性的同意、愛などの人権教育に及ぶテーマまで扱った良書で、その公益性が認められ、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の認定マークを獲得しています。日本人が苦手とする性教育のテーマをタブーなく正しく語り、尊厳の本質を明確に教えてくれる本は、やがて社会に出ていく子どもたちが、これからの時代を自由に生きていく力になります。本国で発売後すぐにベストセラーとなった良書を日本の子どもたちそして大人たちにも手にとってもらいたく、日本語版を刊行いたします。※2022年4月に発売した『女の子のからだえほん』に続くシリーズ2作目です。 - 著者プロフィール - マティルド・ボディ (マティルドボディ) (著/文 | イラスト) 7歳と4歳の2人の娘の母。小さい頃から絵を描くことが大好きで、アニメーションに関する仕事に就いた後、装飾美術の教師の道を目指した。長女を出産してから、世界をよりよく変えることの必要性に意識を向け、自分なりの方法で女性の権利とエコロジーのための活動を行なっている。 ティフェーヌ・ディユームガール (ティフェーヌディユームガール) (著/文) 7歳、6歳、4歳の3人の娘の母。助産師になって13年。助産師になろうと決意した18歳の時には、その道を選んだ先に何が待っているかはっきりとは分かっていなかった。女性が生きやすい社会のビジョンを作ることが、女性を助けてきた助産師として、そして幼い娘達の母としての役目だと考えている。 艮香織 (ウシトラカオリ) (監修) 宇都宮大学教員。専門は性教育と人権教育。 “人間と性” 教育研究協議会幹事、同「乳幼児の性と性教育サークル」運営委員。著書に『教科書に見る世界の性教育』(共著、かもがわ出版)、『性教育はどうして必要なんだろう?』(共編著、大月書店)、訳書に『改訂版国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(共訳、明石書店)などがある。 河野彩 (コウノアヤ) (翻訳) フランス語翻訳者。学習院大学フランス語圏文化学科卒、一橋大学大学院言語社会研究科博士前期課程修了。絵本の訳書に『目に見えない微生物の世界』(河出書房新社)、『MONUMENTAL 世界のすごいたてもの』(ポプラ社)、その他の訳書に『人生を変えるレッスン』(サンマーク出版)、『世界中で愛されるフランスの子ども服』シリーズ(大和書房)などがある。
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精選女性随筆集 幸田文 | 幸田 文, 川上 弘美(編集)
¥1,100
SOLD OUT
文藝春秋 2023年 文春文庫 ソフトカバー 272ページ 文庫判 - 内容紹介 - 女性が選んだ女性の名随筆シリーズ、全巻文庫化スタート! 父・露伴の亡き後に花開いた文才。 稀代の名文家の多面的な魅力が ぎゅっと一冊に! 幸田露伴の娘として生まれ、 父親に『論語』素読から家事全般まで 全てを教わった幸田文。 結婚出産離婚、父の看取りを経て、 文章を発表し始めたのは40歳を過ぎてからだった。 老境に入るまで書かれ続けた、 質量ともに抜きんでた随筆を、 川上弘美が読み込み編み上げた 極上の一冊。 むかしから、日本の女はクールだった! 解説・由里幸子 - 目次 - ぶっ飛んだかっこよさ 川上弘美 第一部:幼き日々から、父の死まで 啐啄 金魚 あしおと あとみよそわか 水 このよがくもん ふじ 春の翳 申し子 平ったい期間 終焉 堅固なるひと はにかみ すがの 第二部:くさぐさのこと むしん おふゆさんの鯖 風の記憶 金魚 午後 知らない顔 二月の味 捨てた男のよさ いのち 午前二時 次女 吹きながし 類人猿 二番手 杉 第三部:週間日記ほか 週間日記 「なやんでいます」の答え 解説 由里幸子 略年譜
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沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う | 山舩 晃太郎
¥649
新潮社 2024年 新潮文庫 ソフトカバー 272ページ 文庫判 縦151mm 横106mm 厚さ11mm - 内容紹介 - 最新技術を武器に、謎を追え! なぜか竜骨が見つからないクロアチアの輸送船、水深60mのエーゲ海に沈む沈没船群、ドブ川で2000年間眠り続けた古代船に、正体不明のカリブの「海賊船」。そして、ミクロネシアの海にのこる戦争遺跡――。英語力ゼロで単身渡米、ハンバーガーさえ注文できずに心が折れた青年が、10年かけて憧れの水中考古学者になりました! 深くて魅力的な海底世界へようこそ。
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気づいたこと、気づかないままのこと | 古賀 及子
¥1,760
シカク出版 2024年 ハードカバー 182ページ 縦190mm - 内容紹介 - 「本の雑誌」が選ぶ2023年上半期ベスト 第2位の著者による初のエッセイ集! きょうだいで大笑いしたこと。 入院、いじめ、札幌旅行。 祖母の植木とリステリン。 子どもたちとの愉快な日々。 クーポン、生協、ねこ先輩。 とりとめなくてくだらない、だからかけがえない記憶を 天性の観察眼と感性で鮮やかに大胆に紡ぎ出す。 日記文学の新鋭として各界が注目する著者、 初の本格エッセイ集。 試し読み→https://note.com/shikakunote/n/neb973a0ef754 【解説・帯コメント 長嶋有(芥川賞・大江賞作家)】 向田邦子や武田百合子に伊丹十三、 僕が名エッセイストのそれと感じる文章がここにあった。 アプリに頼り、ミールキットで多忙な家事をいなしながら心の中だけがずっと豊かな、新しい時代の、待望のエッセイストの誕生である。(一部抜粋) - 目次 - 朝霧装飾 めがねの道 ものが水に溶けるとはどのようになることか 風船のまち 生協のカタログだけがおもしろい 新宿郵便局留 リステリンの泉 抱っこして行かれますか わたしたちのパンプキン 変だと思った俺やお母さんの目が未熟だったのかもしれない ねこからとても遠い せかいの恋人たち 劇薬としての音楽 和菓子を売っていまして のどのたこ取り まさか世界がひとつとは 8人、いまこの瞬間 これほど恋らしい2000円 シングルレバー混合栓 この世のすべては集めなかった 渡り廊下と札幌 卵を割るのが下手になった 窓のそとはあかるい よなかの親子 感動に宿った確かなうるささ 私たちは何でしょう iPhoneを無駄に買う真実の人生 いちじく 次のおとなへ押し上がる 解説 長嶋有 - 著者プロフィール - 古賀及子 (コガチカコ) (著/文) ライター、エッセイスト。1979年東京都生まれ。 2003年よりウェブメディア「デイリーポータルZ」に参加。 2018年よりはてなブログ、noteで日記の公開をはじめる。 初の著書である日記エッセイ『ちょっと踊ったりすぐにかけだす』(素粒社)が、「本の雑誌」が選ぶ2023年上半期ベスト第2位に選出された。
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庭師 散文詩集 | ラビンドラナート・タゴール, 内山眞理子(翻訳)
¥2,200
未知谷 2024年 ハードカバー 157ページ 縦190mm - 内容紹介 - これらは愛と人生をつづる抒情詩であり、ベンガル語からわたし自身が英訳した。英語散文詩集『ギーターンジャリ』に収録した宗教的な作品群よりも前にあらわしたものである。英訳はかならずしも直訳ではなく、抄訳あるいは意訳されている。ラビンドラナート・タゴール (本書「序文」より) *** 西の方からやって来た煉瓦職人とその妻は、煉瓦を焼く窯を作ろうと、土を掘るのに忙しい。 夫婦の小さな娘は、河辺りの船着き場へ行って鍋や食器を洗い、磨いて擦ってはきりのない仕事に精を出す。 小さな娘には丸坊主の幼い弟がいて、褐色の肌は丸裸で、手足は泥だらけだ。弟は姉の後を追って来るが、姉の言いつけを守って土手の上で辛抱強く待っている。 小さな娘は、水を満たした水甕を頭上に抱えて家へ戻る。左手に磨き上げた真鍮の器をぶらさげ、右手で幼い弟を支えてやる。娘は母の小さな召使いとして、こまごまとした家事を律儀にこなす。 ある日のこと、この裸ん坊が両足を投げ出して坐っているのがわたしの目に入った。 姉は水際で、一握りの土を手に、湯呑をぐるぐる回しながら擦っていた。 ほど近いところに柔らかい毛の子羊がいて、草を食んでいた。 子羊は幼い弟のすぐ傍まで来ると、突然メェーと大きな鳴き声をあげた。弟は飛び上がって泣いた。 すると娘は、磨いていた湯呑を放り出して土手を駆け上がった。 片腕に幼い弟を、もう一方の腕に子羊を抱いて、娘はどちらにも優しい愛撫を等しく分け与えた。動物と人の子は、愛の絆で結ばれた。 (詩篇77) *** あなたは誰ですか。今から百年後にわたしの詩を読んでいるあなたは。 この豊かな春の富から花一輪も、彼方の雲に浮かぶ一筋の金色の輝きも、わたしはあなたに贈ることができません。 あなたの扉を開いて外を見てください。 花の咲き匂うあなたの庭から、百年前に消え去った花々の香り高い記憶を集めてください。 かつて生きる喜びが春の朝をうたった、その声が、百年の時を超えてあなたに届いて、あなたが心の喜びのままに感じ取ってくださいますように。 (詩篇85) *** 原書The Gardenerは1913年出版。85篇の散文詩を収録。
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思い出せない思い出たちが僕らを家族にしてくれる | スズキ ナオ
¥1,760
新潮社 2023年 ソフトカバー 224ページ 四六判 縦191mm 横130mm 厚さ18mm - 内容紹介 - 読者のこころの中のあたたかな記憶を呼び起こす、やさしさ満点エッセイ。朝まで歌い続けた祖父の声、夢でしか会えない祖母の感触、旅の夜に聞いた息子の本音――。どんなに近くに暮らしていても、いちばん分からない。だから尋ねてみた。「あの時ってさ……」。知れば知るほど、もっと大好きになるから、家族って不思議だ。なにげなくて愛おしい記憶のかけらを拾い集めた、20のエピソード。
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川6 michi | 荒川 晋作, 関川 徳之 , 川
¥1,700
オークラ出版 2024年 ソフトカバー 128ページ B5変形 - 内容紹介 - スケートボードのシーンを撮り続ける撮影者集団「川」が作る書籍シリーズ。 日本全国各地を流れる路上で滑り続けるスケーターたちを追い、とどめるべきと感じた“今”を撮る。 スケーターをはじめ、「川」が出逢った芸術家・作家のインタビューや寄稿も掲載。 写真と文で表現する、スケートボードそのものの様に自由で柔軟な本です。 川 6 michi スケートボードを続けて何になる?行く先は誰も未だ知らず。そのひと漕ぎが道となる。行けばわかるさ。迷ってもいい。ただ穏やかなだけじゃ退屈だ。まだまだ続く未知の道。 出演者 ・戸倉 大鳳 / Taiho Tokura :スケーター ・山岸 史弥 / Fumiya Yamagishi :スケーター ・東芝 美津子 / Mitsuko Toshiba :スケートボード映像作家 ・奥脇 賢二 / Kenji Okuwaki aka jewrry :スケートショップオーナー ・村上兄弟 / Murakami bros :スケートパークビルダー ・エレメントスケートキャンプ / ELEMENT SKATECAMP :未来の可能性に溢れた若者たち ・その他、数多くのスケーターたち
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ひとりみんぱく | 松岡 宏大
¥3,520
国書刊行会 2024年 ハードカバー 256ページ 四六変型判 - 内容紹介 - もしかしたら「物の本」だと思っている人もいるかもしれないが、これは「旅の本」だ。(「あとがき」より) ◇ 「ひとりみんぱく」とはなにか? 写真家・編集者・ライターとして世界中を旅してきた松岡宏大氏の部屋には、世界各地の文物であふれている。みんぱく=国立民族学博物館。すなわち、わが家の民族学博物館、それが「ひとりみんぱく」だ。1990年代よりバックパッカーとして世界をめぐり、現地で出会った人々や景色、そして蒐集してきた数々の物もの。土器、漆器、仮面、仏像、絨毯……どこか不思議な魅力をもつ工芸、民藝の数々。インドで、チベットで、ミャンマーで、リビアで、サハラ砂漠で、文物からは旅の記憶があふれだし、含蓄? 蘊蓄? 軽快なるエッセイを挟みつつおくる本書は、物の本か? 旅の本か? 地球をまるごと感じる、The Museum of Ethnology in My Hands! 松岡氏は、『地球の歩き方 インド』をまとめ、美しき絵本『夜の木』で知られるタラブックスの本を上梓するなど、とりわけインドに造詣が深い。私家版『ひとりみんぱく123』『ひとりみんぱく45』が好評、美しい本づくりで定評のサイトヲヒデユキ氏のブックデザインを得て、満を持して世の中におくりだす! 収録物品120点超に、美しい旅の写真。美麗クロス装。 ◇ 「みんぱく」とは大阪の万博記念公園内、太陽の塔のとなりに建つ「国立民族学博物館」の愛称である。本書の『ひとりみんぱく』というタイトルであるが、これは初めて僕が「みんぱく」を訪れた際、「うちにもあるな……」という感想を抱いたことに由来する。 仕事柄、世界中を旅しながら暮らしてきたが、行く先々でその土地の文物を蒐集してしまうところがある。その文物は、世間的な価値とはまったく無縁だが、自分の好奇心の方向性から、その国の文化・歴史・神話を内包しているものを好む傾向にある。そして、日本に帰ったあと、部屋で一緒に旅の思い出を語り合える話し相手のようなものであることが重要だと考えている。もちろん日本で手に入れたものや、人からいただいたものも含まれている。しかし、自分の旅してきた道筋から外れないよう心がけている。蒐集の基準軸は、常に「個人的な旅の記憶」と「人とつながり」に置いている。 今回、本書を著すにあたり自らの蒐集した品々をあらためて見返してみたが、本当に役に立たないものばかりだ。残念だ。同時に、僕にとってはかけがえのないものばかりだ。 これらの文物を手のひらにのせ愛でてみる。重みや質感、細工、その歪みや温みを確かめる。太陽の光の下で陰が際立つものもあれば、暗闇の中でこそ光り輝くものもある。それは自分の手で触れてこそわかることで、自分の足で旅をしてこそ出会える風景と一緒だ。 僕はこれらを手に入れたときに出会った人たちの顔や祈りの景色を思い出すだろう。そこで吹いていた風や夜空を満たす星のことを思い出すだろう。 旅の記憶こそ僕にとっていちばんの財産なのだから。 (「まえがき」より) - 著者プロフィール - 松岡宏大 (マツオカコウダイ) (著/文 | 写真) 写真家・編集者など。『地球の歩き方 インド』など、インドやアフリカを中心に辺境エリアのガイドブックの取材・編集に携わる。共著に『持ち帰りたいインド』(誠文堂新光社)、『タラブックス――インドのちいさな出版社、まっすぐに本をつくる』(玄光社)などがある。またインドのTara Booksよりバッジュ・シャームとの共著『Origins of Art: The Gond Village of Pathangarh』を上梓。写真展として『アディワシ――大地と生きる人々』(bonon kyoto、KYOTO GRAPHIE KG +)、『TRIBES in BASTAR』(Rungta)を開催。KAILAS名義で著作やイベントもおこなう。
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未婚じゃなくて、非婚です | ホンサムピギョル , すんみ(翻訳), 小山内 園子(翻訳)
¥1,980
左右社 2024年 ソフトカバー 256ページ 四六判 - 内容紹介 - 結婚しないって言ってたあの子、一人で楽しくやってるって ロイター、ABC、ブルームバーグなど海外メディアで注目! 韓国の「非婚」ムーブメントを代表する話題の2人組YouTuber、初エッセイ ●結婚したくて仕方なかった私はなぜ非婚主義者になったのか ●「二重の手術と矯正が必要」? ルッキズムと脱コルセット ●かつての恋人からの激しい束縛とガスライティング ●毎月10万円以上費やして「自己破壊的な推し活」をしていたアイドルオタク時代 ●フェミニストになってから親友と疎遠になった ●職場にバレた非婚YouTuber活動 ========================= 【本文より】 私の将来には、「結婚した女」と「結婚しないまま年老いた寂しい女」の代わりに、第三の道が生まれた。手を差し伸べれば握り返してくれる、ひとり身の別の女性たちと一緒に、自由でありながら寂しくない人生を送っていくつもりだ。「結婚しないと言っていた人が、本当に結婚しないで誰よりも幸せに暮らしている」という言葉を、もっとたくさんの人に聞かせてやりたい。 --- p.9 改めて、「非婚」という決心をより正確な言葉で定義することにした。私にとって非婚は、結婚をしないことだけを意味しているわけではない。「男性中心の社会に反旗を翻し、既存の結婚制度へ反対する」という意味での非婚宣言だった。 --- p.8 =========================
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片山廣子随筆集 ともしい日の記念 | 片山 廣子, 早川 茉莉(編集)
¥990
SOLD OUT
筑摩書房 2024年 ちくま文庫 ソフトカバー 336ページ 文庫判 - 内容紹介 - 風変わりで、ゆかしく、愉しく、美しい 単行本未収録2編を加えた文庫オリジナル 虹色の宝石のような一冊 その人は言った、「まづしい日々に、何かの希望をもち、そして失望し、また希望し工夫をし、溜息をし、それを繰り返して生きることは愉しい」と。三月は雨のなかの微笑、六月は 荘厳、十月は 溜息……美を夢み、暮らしに潜む、揺るぎない生の本質を掬い、織り上げた、風変わりでゆかしく、清澄な片山廣子の世界。アンソロジーの名手により蘇る、単行本未収録の 2 作品を加えた珠玉のオリジナル作品集。 - 目次 - 或る国のこよみ 一月 霊はまだ目がさめぬ 新年 過去となったアイルランド文学 北極星 迷信の遊戯 二月 虹を織る 燈火節 古い伝説 四つの市 うまれた家 アイルランド民謡雑感 三月 雨の中に微笑する 季節の変るごとに 黒猫 L氏殺人事件 学校を卒業した時分 四月 白と緑の衣を着る 徒歩 ともしい日の記念 まどわしの四月 かなしみの後に いちごの花、松山の話など 五月 世界の青春 ばらの花五つ 子供の言葉 買食い 赤とピンクの世界 五月と六月 六月 壮厳 地山謙 その他もろもろ たんざくの客 乾あんず ミス・マーローのこと 七月 二つの世界にゐる 入浴 御殿場より 小さい芸術 芥川さんの回想 八月 色彩 三本の棗 豚肉 桃 りんご 林檎のうた 菊池さんのおもひで 軽井沢の夏と秋 九月 美を夢みる 仔猫の「トラ」 大へび小へび あけび 茄子畑 十月 溜息する よめいり荷物 「子猫ノハナシ」 花屋の窓 銀座で むかしの人 Kの返した本 十一月 おとろへる 遠慮 コーヒー五千円 身についたもの 二人の女歌人 トイレット 鷹の井戸 十二月 眠る お嬢さん イエスとペテロ 歳末 あとがき 編者解説 ウビガンの香水のような随筆 早川茉莉 - 著者プロフィール - 片山 廣子 (カタヤマ ヒロコ) (本文) 1878~1957年。東京生まれ。歌人、随筆家、翻訳家。東洋英和女学校卒業、佐佐木信綱に師事し歌人として活躍、歌集『翡翆』『野に住みて』を出版。松村みね子の筆名で、シング、イエーツなどのアイルランド文学の翻訳を手がけ、坪内逍遥、森?外らに高く評価された。1953年刊の随筆集『燈火節』(暮しの手帖社刊)は第3回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。芥川龍之介の思い人としても知られ、『或阿呆の一生』に登場する。 早川 茉莉 (ハヤカワ マリ) (編集) 編集者、『すみれノオト』発行人。編書に森茉莉『貧乏サヴァラン』『紅茶と薔薇の日々』、岩本素白『素湯のような話』、『エッセンス・オブ・久坂葉子』、『なんたってドーナツ』、『スプーンはスープの夢をみる』など。著書に『森茉莉かぶれ』など。
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さびしさについて | 植本 一子, 滝口 悠生
¥902
筑摩書房 2024年 ちくま文庫 ソフトカバー 256ページ 文庫判 - 内容紹介 - ひとりだから、できること ひとりをおそれる写真家と、 子どもが生まれた小説家による 10往復の手紙のやりとり。 「折々のことば」にも取り上げられた自主制作本を文庫化。 母のこと、子どものこと、文章を書くこと、社会のこと、戦争のこと、過ぎ去った日々のこと。近所に住む写真家と小説家が、ときに応答しながら、親密な手紙を交わす。気持ちよい正直さと、心地よい逡巡にあふれるやりとりが、いつしか読者の記憶を掘り起こしていく。完売した自主制作本に、あらたな2往復のやりとりを加える。 自主制作版解説 武田砂鉄 文庫版解説 O JUN 目次 滝口さんへ 往復書簡をやりませんか? 一子さんへ 絵を習っていた話 滝口さんへ チャイルドシートを外した日 一子さんへ 思うようにならないこと 滝口さんへ 離ればなれになる道 一子さんへ 凡庸な感慨 滝口さんへ さびしさについて 一子さんへ 「み」の距離 滝口さんへ 誰かと一緒に生きること 一子さんへ 子どもの性別 滝口さんへ 最後に会ったのはいつですか 一子さんへ 家事について 滝口さんへ 母の言葉 一子さんへ 誰かに思い出される 滝口さんへ 誰かについて書くこと 一子さんへ ひとりになること 滝口さんへ いちこがんばれ 一子さんへ 愛は時間がかかる 滝口さんへ ひとりは、わるいものじゃないですね 一子さんへ 生活 * それぞれなんとかやっていて 武田砂鉄 解説 滝口さんと植本さんの手紙のこと O JUN - 著者プロフィール - 植本 一子 (ウエモト イチコ) (本文) 写真家。1984年、広島県生まれ。2003年、キヤノン写真新世紀で優秀賞。2013年から下北沢に自然光を使った写真館「天然スタジオ」をかまえる。主な著作に『愛は時間がかかる』『かなわない』『家族最後の日』『降伏の記録』『台風一過』『うれしい生活』『家族最初の日』などがある。 滝口 悠生 (タキグチ ユウショウ) (本文) 小説家。1982年、東京都八丈島生まれ。埼玉県で育つ。2016年、「死んでいない者」で第154回芥川龍之介賞を受賞。主な著作に『寝相』『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』『茄子の輝き』『高架線』『やがて忘れる過程の途中(アイオワ日記)』『長い一日』『水平線』などがある。
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優しい暴力の時代 | チョン・イヒョン, 斎藤 真理子(翻訳)
¥1,210
河出書房新社 2024年 河出文庫 ソフトカバー 312ページ 文庫判 縦149mm 横105mm 厚さ12mm - 内容紹介 - いま韓国で「時代の記録者」といわれる屈指の作家による、代表作となる短篇集。絶望も希望も消費するいまを生きる人々の、生活の鎮魂歌。解説=西加奈子
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七十二候のゆうるり歳時記手帖 | 森乃おと, ささきえみこ(イラスト)
¥1,650
雷鳥社 2016年 ソフトカバー 208ページ A5変判 縦190mm 横150mm - 内容紹介 - もともとの暦の語源は「日読(かよ)み」。 今も昔も、暦と季節のめぐりを知ることは、日々の暮らしを豊かにしてくれます。 二十四節気は、一年を二十四分割し、風情ある二文字の言葉で表現したもの。 七十二候は、季節の移ろいを鳥や虫、草花、風などの自然の動きを短文で表現したもの。 例えば、東風解凍(はるかぜこおりをとく)、黄鶯睍睆(うぐいすなく)、魚上氷(うおこおりをいずる)ーー。 日本の暦は、花鳥風月の情緒があふれ、暮らしに役立つ知恵の宝庫でもあります。 本書は、豊富で美しいイラストとともに、四季の俳句や草花、野菜、いきものなどを紹介します。 繊細な季節の移ろいと、先人の叡知。その温故知新を、ゆうるりと楽しみましょう。 何気ない三百六十五日の日常が、かけがえのないものに変わります。 - 著者プロフィール - 森乃おと (モリノオト) (著/文) 広島県福山市生まれ。俳人。日本の年中行事や暮らしの研究を行う。 ささきえみこ (ササキエミコ) (イラスト) 北海道帯広市出身。イラストレーター、刺しゅう作家、彫刻家。
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冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ | 山本 高樹
¥1,980
雷鳥社 2020年 ソフトカバー 288ページ A5横判 縦188mm 横148mm 厚さ16mm - 内容紹介 - 第6回「斎藤茂太賞」受賞。一般社団法人日本旅行作家協会(会長/下重暁子、会員数180人)が主催する「斎藤茂太賞」の選考会が2021年7月8日(木)に行われ、第6回受賞作に山本高樹『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』が選ばれました。 インド北部、ヒマラヤの西外れの高地、ザンスカール。冬になると他の都市をつなぐすべての道が雪と氷に閉ざされるが、厳寒期の1、2月になると、凍結したザンスカール川を歩いて行き来できる幻の道が現れる。この「チャダル」と呼ばれる道を辿る旅は、遠い昔からザンスカールの人々によって受け継がれてきた稀有な伝統であり、世界中のトレッカーにとって憧れの旅路でもある。 しかし、冬のザンスカールの真の姿を見届けるには、チャダルを歩いて辿り着ける場所からさらに奥へと踏み込んでいかなければならないことは、あまり知られていない。 ザンスカールの最深部の山中にある僧院では、「プクタル・グストル」という祭礼が行われると伝えられている。真冬のこの祭りを見届けるため、マイナス20℃にもなる極寒の世界の中、著者が約4週間かけて歩きぬいた苛烈な旅を、詳細に記した紀行文。 ふんだんに掲載された真冬の街、人々、生活を捉えた写真は、資料としても価値のある一冊。 - 目次- 第一章 ザオ・ニンパ 第二章 チャダル 第三章 ルンナク 第四章 プクタル 第五章 ミツェ - 著者プロフィール - 山本高樹 (ヤマモトタカキ) (著/文 | 写真) 著述家・編集者・写真家。1969年岡山県生まれ。出版社での勤務を経て、フリーランスに転身。2007年から約1年半の間、インド北部の山岳地帯、ラダック地方に長期滞在して取材を敢行。以来、ラダックでの取材をライフワークとしながら、『地球の歩き方インド』『地球の歩き方タイ』をはじめとする取材・撮影・執筆などで、世界各地を巡る日々を送っている。2015年からはラダックを中心とした地域で現地発着ツアーのガイドも務めている。主な著書に『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』(雷鳥社)、『ラダック ザンスカール スピティ 北インドのリトル・チベット[増補改訂版]』(ダイヤモンド社)など。
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サーシャ、ウクライナの話を聞かせて | オレクサンドラ・スクヴォルツォヴァ, 西田 孝広(著/文 | イラスト)
¥1,980
雷鳥社 2023年 ハードカバー 128ページ A5変判 縦192mm 横148mm 厚さ14mm - 内容紹介 - 戦火のウクライナから逃れ、国外への避難を余儀なくされたサーシャ。 祖国を愛する彼女が案内する、「知られざる国」のビジュアルブック 著者のサーシャは、軍事や歴史の専門家でも著名人でもありません。ウクライナの工業都市ドニプロで日常を送っていた建築を学ぶ学生でした。しかし、2022年2月24日、ロシアによるウクライナ侵攻の当日、彼女は否応なく故郷を追われました。 祖国ウクライナを愛する彼女が、魅力あふれるウクライナのあれこれを紹介。一人の「普通のウクライナ人」の目を通して綴られる本書を読めば、ウクライナという国、そして、ウクライナの人々により共感を持っていただけるはずです。 サーシャの友人であり、共著者であり、通訳・美術家としても活躍する西田孝広氏の挿絵は、ウクライナの人物、風景、そして、戦争の影をも繊細に表現し、本書全編を美しく彩ります。 祖国を憂うサーシャの魂が宿る、ウクライナへの愛で満ちた一冊です。 - 目次 - 1 ウクライナといえば 国旗/ロシアによるウクライナ侵攻/ゼレンスキー大統領 キーウ/チェルノブイリ原発事故/ボルシチ 現代の食生活/ピーサンキ/民族衣装/女性と美意識 花/愛のトンネル 2 ウクライナを巡る 東部と西部/リヴィウ/オデーサ/クリミア ドニプロ/ハルキウ/ドンバス/人気の観光地 世界遺産/ホールツィツァ島 3 ウクライナを知る 国民性/家族/ペット/理想の男性像/言語/教育/祝日 政治/宗教/医療/経済/科学/欧州の穀倉地帯 4 ウクライナを楽しむ レーシャ・ウクライーンカ/タラス・シェフチェンコ ウクライナ出身の有名人/伝統工芸/美術/音楽 映画/建築/スポーツ/バレエとオペラ 5 ウクライナの歩み スキタイ/キーウ・ルーシ/コサック/ソビエト連邦時代 ホロドモール/オレンジ革命/ユーロマイダン革命/クリミア併合 ロシアと欧米のはざまで/EUにおけるウクライナ支援 /日本におけるウクライナ支援 体験記① ウクライナからの脱出 体験記② 戦場となった祖国への帰郷 前書きなど はじめに(一部抜粋) 私の本名は、オレクサンドラといいます。「サーシャ」は、ウクライナにおける女性名オレクサンドラや男性名オレクサンドルの愛称です。私の家族や友人はみな私のことを「サーシャ」と呼びます。 現在私たちが経験していることは、ウクライナ人にとって決して初めてのことではありません。自由のための戦い、死、虐殺、よりよい未来への希望と砕かれた夢。ウクライナの地ではこの世の始まり以来、幾度となく繰り返されてきました。もう二度と起こらないと考えるのは、ナイーブに過ぎます。だから、14歳の頃の私は、「もう数十年私の身近に戦争は起きてないけれど、戦争のない世紀などなかった。それは一体いつやって来るのだろう? 神様、もしそうなっても生き残ることができますように!」などと考えていました。でも、そんなことは何の役にも立ちませんでした。心構えなどできないのです。いつ戻ることができるかもわからぬまま、愛する人を残して、家を後にする時には。ロシア軍による侵攻が始まり、今も父の残る故郷ドニプロの街を出た時、私はもう帰ることはできないかもしれないと覚悟しました。「私はホームレスになった。新天地で生きるしかない。もう私に帰る家はない」。 現在、世界中のあらゆるメディアがウクライナを注視していますが、ロシアによる侵攻前は、ウクライナの話など聞いたこともない人がほとんどでした。祖国を去った私には、そんな「知られざる国」の物語、人生や夢、私たちが何を食べているのか、そのすべてを伝えることが自分の義務のように感じられ筆を執りました。ここに書かれていることは、1998年にウクライナ東部で生を受けた私の限られた人生経験と世界観に基づいています。欧州内はあちこち回りましたし、メキシコやセイシェルなどにも旅したことがありますが、人生のほとんどをウクライナで人口第4位の工業都市ドニプロで過ごしました。どちらかといえば、懐疑主義者で悲観論者かもしれませんが、ウソはついていないつもりです。 本書を通じて日本のみなさんと、私の人生、そして、魂の一部を分かちあえることを誇りに思います。もちろん、この小さな本の限られたページの中で一国のすべてを語ることなど不可能です。でも、本書がきっかけとなって、私の国に興味や共感を持ってくれる人が一人でも増えたなら、私たちの試みは無駄ではなかったと思うのです。 オレクサンドラ “サーシャ” スヴォルツォヴァ 版元から一言 ウクライナという国は、複雑な歴史を持っています。現在のロシアによる侵攻、隣国の脅威に晒され続けた過去、独立を求めた革命……あらゆる事柄が絡み合い、知れば知るほど一言では到底説明できません。強く「自由」を求めるウクライナの人々は、現在も続く戦争で激しい攻防を繰り広げています。2023年2月24日ではや1年が経過しました。 ウクライナは、日本、そして日本人にとってただ遠い国なのでしょうか?そんな「知られざる国」を、一人の「普通のウクライナ人」の目を通して、あらゆることを紹介する本を作る機会を得ました。軍事や歴史の専門家でもないサーシャの主観的で独特な視点は、面白くも分かりやすく、いつの間にかウクライナという国を、ウクライナの人々を身近に感じていただけるはずです。そして、改めてウクライナに興味・関心を持ってもらうことが、本書の目的でもあります。 サーシャの友人で共著者の西田氏の挿絵が全編に入り、ページをめくるだけでも楽しめるビジュアルブックです。 - 著者プロフィール - オレクサンドラ・スクヴォルツォヴァ (オレクサンドラスクヴォルツォヴァ) (著/文) 愛称は、「サーシャ」。ウクライナのドニプロ出身。1998年、ソビエト連邦時代のウクライナ出身の、ロシア系の父とユダヤ系の母の間に生まれる。2021年ドニプロ土木工学・建築アカデミー卒業。建築事務所での仕事やモデル業を経験。 ロシアによる侵攻を受け、ドイツのミュンヘンに避難。現在は、避難民として米国テキサス州在住。ウクライナ語、ロシア語、英語、ドイツ語を話す。 欧州各国、メキシコ、セイシェルなどに滞在経験があり、趣味は、旅行の他、乗馬、歌唱、ヨガ。2022 年夏よりヴィーガン。幼少時から日本文化に興味を持ち、アニメや村上春樹のファンで、来日を夢見ている。 西田 孝広 (ニシダタカヒロ) (著/文 | イラスト) 1965年、福岡県北九州市生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業後、ニューヨーク市立大学ブルックリン校で美術、スタンフォード大学で東アジア研究の修士号を取得。2007年オレンジ革命後のキーウ、オデーサを訪問。『世界遺産の都へ「ラトビア」の魅力100』の監修、コラム執筆を担当した後、『北欧の小さな大国「スウェーデン」の魅力150』(ともに雷鳥社)を執筆するなど、東欧・北欧にも造詣が深い。創造的翻訳を探究するサイトTRANSCREATION®Lab.にコラム連載中。美術家としての活動のかたわら、国際プロジェクト・ファシリテーター、通訳者としても国際的に活躍。本書では、表紙画、挿絵も担当した。
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常設展へ行こう! | 奥野 武範
¥2,750
SOLD OUT
左右社 2023年 ソフトカバー 352ページ 四六判 - 内容紹介 - 学芸員さんに常設展への「愛」を聞いてみたら... 初心者でも100倍楽しめるようになる 所蔵作品&コレクションの哲学が詰まってた! ◎装画&スペシャルゲスト/和田ラヂヲ(ギャグ漫画家) ◎寄稿エッセイ/和田彩花(アイドル) 珠玉の20世紀美術を堪能できる富山県美術館。 シャガールの巨大な舞台背景画に圧倒される青森県立美術館。 世界で唯一、モネから直接購入した《睡蓮》が見られる国立西洋美術館。etc. 全国12の美術館・博物館に常設展についてインタビューした 「ほぼ日」人気連載が、パワーアップして一冊の本になりました。 - 目次 - はじめに 奥野武範 ◎学芸員さんへのインタビュー 1. 東京国立博物館 2. 東京都現代美術館 3. 横浜美術館 4. アーティゾン美術館 5. 東京国立近代美術館 6. 群馬県立館林美術館 7. 大原美術館 8. DIC川村記念美術館 9. 青森県立美術館 10. 富山県美術館 11. ポーラ美術館 12. 国立西洋美術館 ◎コラム 謎めく東博の等伯。─松嶋雅人先生に聞く、国宝《松林図屏風》のこと 鳥獣戯画の不思議。─土屋貴裕先生に聞く、国宝《鳥獣戯画》のこと ◎エッセイ 和田彩花のパリ常設展探訪記 前書きなど 美術館の特別展や企画展には多くの人が集まります。 一方、同じ美術館の常設展には……あんまり人がいません。 多くの場合、特別展チケットの半券で入れるのに。 有名な人気作家の作品がかけられているのに、です。 かくいう私も、わざわざ常設展を見に行くようなことは滅多にありませんでした。 それはじつに「もったいないことだった」と、いまでは思います。 各館の常設展で見る所蔵作品にこそ、創設者の思いや設立の経緯、収集の哲学が見てとれる。 何より、作品ひとつひとつに対する「誇り」や「愛」がにじみ出ています。 学芸員さんの口ぶりから、わかるんです。 みなさん、とっても「じまんげ」だから。 そして、学芸員さんの「じまん話」ほど、気持ちよく聞ける「じまん話」はないと感じます。 「はじめに」より - 著者プロフィール - 奥野武範 (オクノタケノリ) (著/文) 1976年、群馬県生まれ。編集者。早稲田大学政治経済学部卒業。株式会社宝島社にて雑誌編集者として勤務後、2005年に東京糸井重里事務所(当時。現在の株式会社ほぼ日)に入社。2023年で創刊25年、毎日更新を続けるウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」の編集部に所属。主にインタビュー記事をつくっている。ときどきポップデュオ「レ・ロマネスク」のライブ・コンサートでギター係をつとめることがある。 企画・構成・文を担当した書籍に『インタビューというより、おしゃべり』(星海社)、『世界を見に行く』(石川直樹・著/リトルモア)、『レ・ロマネスクTOBIのひどい目。』(レ・ロマネスクTOBI・著/青幻舎)』がある。他に、はたらく人たちの悩みに33名の著名人が答えた『33の悩みと答えの深い森。』(青幻舎)、14人の編集者にインタビューした『編集とは何か。』(星海社新書)、甲本ヒロトや山口一郎など5つのバンドのフロントマンにインタビューした『バンド論』(青幻舎)、画家・笹尾光彦の「謎」に迫った『赤の謎』(リトルギフトブックス)など。
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信頼と裏切りの哲学 | 永守 伸年
¥2,860
慶應義塾大学出版会 2023年 ハードカバー 288ページ 四六判 - 内容紹介 - 人はなぜ、裏切られても信じるのか――。 社会秩序の根源にあって、私たちの生活を支える「信頼」について ホッブズ、ヒューム、カントらの哲学を手がかりに、 日常的な事例をもとに論じつくす。 目次 序論 信頼の謎を掘り起こす 第1章 裏切りの誘惑に抗う――認知的信頼 第2章 善意のしるしと、裏切りの痛み――感情的信頼 第3章 制度とともに生きる――制度的信頼 第4章 裏切らない理由を求めて――信頼の多層構造 第5章 不信の力を見きわめる――自由と抵抗の拠点として 結論 信頼と裏切りの哲学 - 著者プロフィール - 永守伸年 (ナガモリノブトシ) (著/文) 1984年生まれ。京都市立芸術大学美術学部専任講師を経て、現在、立命館大学文学部准教授。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門は近世ヨーロッパの哲学のほか、信頼研究、現代倫理学、障害学など。著書に『カント 未成熟な人間のための思想――想像力の哲学』(慶應義塾大学出版会、2019年)、共著に『モラルサイコロジー――心と行動から探る倫理学』(春秋社、2016年)、『信頼を考える――リヴァイアサンから人工知能まで』(勁草書房、2018年)、『メタ倫理学の最前線』(勁草書房、2019年)。