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ネコ学 あなたの猫と最高のコミュニケーションをとる方法 | クレア・ベサント, 三木直子(訳)
¥2,640
築地書館 2025年 ハードカバー 296ぺージ 四六判 縦195mm 横135mm 厚さ21mm - 内容紹介 - 野生動物のまま人間と同居する――――猫ほど個体差が激しい動物はいない。 だからこそ、行動、しぐさからトイレ、食事まで、 いっしょに暮らす猫について、あなたが知っておくべきことは多い。 英国の慈善団体インターナショナル・キャットケアの 最高責任者を28年にわたって務めた著者が、 科学的かつ現実的なアプローチで、そのすべてを、1冊にギュッと凝縮。 - 目次 - はじめに 猫という種を尊重し、個々の猫を理解するために すべての動物のなかで最も個体差が大きい 人間とは違う生き物の世界を理解する楽しみ 1 猫の「エッセンス」 猫はどのようにして人間の生活の一部になったのか? イエネコに残る野生の特徴 猫はこの世界をどのように見ているのか? 視覚と聴覚/触覚/嗅覚と味覚/猫の動き 他の猫とのコミュニケーション 匂いの交換/ボディランゲージ 音を使ったコミュニケーション (交尾の声と喧嘩の声/母猫と子猫の会話/成猫同士の声によるコミュニケーション 鳴き声による猫と人間のコミュニケーション/猫が発するその他の音) 2 人間と暮らす猫の行動に影響を与えるもの 猫と人間の共同生活 猫がペットになるまで 短い感受期──子猫の成長過程 感受期──生まれてから最初の2か月が大切 母猫の妊娠中のストレス 年齢──6つのライフステージ 去勢処置をするかどうか 猫の生育環境──家とその周辺 家の中と外の境目 餌と水の置き場所 トイレ 爪をとぐ場所 他の猫との同居 他の外猫 猫に優しい庭 猫の匂いを保持する 人間が猫のためにする選択 室内飼いか、外飼いか/予測可能性 身体的な健康と精神的な健康 猫に近づくには 3 あなたの猫の性格を知る 猫の行動の動機──猫の感情を垣間見る 性格とは何か? 猫の個性 育種と遺伝子の影響 クローニングから学んだこと 猫の毛色は性格に影響するか? 経験と性格 4 人は猫に何をしてほしいのか? 私たちはなぜ猫を愛するのか? 撫でたり抱いたりさせてくれること 話し相手になってくれること 他者に必要とされる必要性を満足させてくれること 飼い主の相手をしてくれること 人間と同じように考えたり感じたりすること 私たちの「愛情」を喜んで受け取ること 自分や自分の友人、家族と喜んで一緒にいること 他の猫と一緒にいたがること 清潔で、家の中を荒らさないこと 5 猫のニーズと欲求は人が猫のために求めるものと違うのか? 猫の視点 自立、選択肢とコントロール 猫が安全と感じるには すべての危険を除外できるか 安全・安心な環境と猫がしたいことの食い違い 食べ物と飲み物 健康で、疼痛や怪我を避けること 健康と幸福への好調なスタート/ワクチン接種/ノミと寄生虫の駆除 良い食生活/去勢と避妊/注意を怠らないこと/病気の兆候に気づくこと 痛みの兆候に気づくこと/獣医による診察のストレスと怖さを最小限にすること 人間といて「淋しくない」こと 他の猫との共同生活 自然に振る舞えること グルーミング/(清潔を保つためのグルーミング/コミュニケーションのためのグルーミング/グルーミングをするそれ以外の理由) トイレの場所/爪とぎ/狩りと遊び/睡眠 6 猫好きとはどういう人たちか? 猫は猫好きをどう思うのか? 猫好きな人の特徴 猫は人間をどう見ているのか? 猫に気に入られるには 人間のほうからコミュニケーションを求めるなかれ 猫のふり見て我がふり直せ 猫だって飼い主が好き ゆっくりとしたまばたきは信頼の証 飼い主の声と匂いに安心する 7 私たちは猫を利用している? 抜爪 問題を抱えやすい純血種 純血種とは何か?/スコティッシュフォールド/マンクス ペルシャ猫とエキゾチック/すべての猫種の繁殖を継続すべきか? 猫の幸福についての疑問/ハイブリッド種 善意からの行動がうまくいかない場合 猫は私たちの心の支えになるか? 8 猫との対話 猫はなぜ人の言うことをきかないのか? 猫に主導権を与える コミュニケーションを促す 猫が発する音に応える 喉をゴロゴロ鳴らす/声を使ったコミュニケーション 視線や指が示す先は猫に伝わるか? まばたきによる意思の疎通 遊びを通じて絆をつくる 猫のどこに触ればいいか 触られるのが嫌な猫 室内飼いの猫のために特に注意しなくてはいけないこと あなたの猫はどんなタイプか? 多頭飼いが飼い主と猫の関係に与える影響 あなたはどんな飼い主か? 猫から学ぼう 9 我が家の猫の場合──私たちはどうやって会話するか 猫との暮らし 猫紹介 猫同士の関係 猫同士の関係と「テル」 飼い主の注目を要求する 猫に触るとき 猫には自分の名前がわかるのか? 猫を飼う喜び 謝辞 訳者あとがき 索引 - 著者プロフィール - クレア・ベサント (クレアベサント) (著) クレア・ベサントは、獣医による猫の治療からペットとしての猫の理解、 さらには飼い主のいない野良猫の最適な世話の仕方に至るまで、 人間と猫の関わりのあらゆる側面において猫がより暮らしやすい世界をつくることを目指す慈善団体、 インターナショナル・キャットケアの最高責任者を28年にわたって務めた。 猫に関する著作も多く、これまでの著作に『The Nine Life Cat』『What Cats Want』『The Ultrafit Older Cat』 『Cat - the Complete Guide』『The Complete Book of the Cat』『Haynes Cat Manual』などがある。 三木直子 (ミキナオコ) (訳) 東京生まれ。国際基督教大学教養学部語学科卒業。 外資系広告代理店のテレビコマーシャル・プロデューサーを経て、1997年に独立。 訳書に『マザーツリー 森に隠された「知性」をめぐる冒険』(ダイヤモンド社)、 『CBD のすべて 健康とウェルビーイングのための医療大麻ガイド』(晶文社)、 『コケの自然誌』『錆と人間 ビール缶から戦艦まで』 『植物と叡智の守り人 ネイティブアメリカンの植物学者が語る科学・癒し・伝承』 『英国貴族、領地を野生に戻す 野生動物の復活と自然の大遷移』(以上、築地書館)、他多数。
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じぶんでよめる さかなずかん | 成美堂出版編集部
¥1,100
成美堂出版 2021年 ハードカバー 96ぺージ B5変型判 - 内容紹介 - 『じぶんでよめる さかなずかん』は、文字に興味を持ちはじめた子どもに、「さかな」をとおして、自分で本を読む楽しさを伝え、知的好奇心を引きだす図鑑です。 大切なお子さまへ、プレゼントしてはいかがでしょう。 幼児が聞いてもわかる徹底的にかみくだいたわかりやすい解説つき。ひらがな解説なので子ども自身でも読めます。 - 目次 - ◆ うみ ◆ <そとうみのさかな> マグロ / サバ / カツオ / シイラ / カジキ / アジ / カンパチ / ブリ / サヨリ / トビウオ / サメ / エイ / マンボウ ほか <そとうみのいきもの> ウミガメ / クラゲ / イカ <すなぞこのさかな> アンコウ / カレイ / ヒラメ / ホウボウ / ノドグロ / キス / アナゴ / ウミヘビ <すなぞこのいきもの> カニ / タラバガニ / エビ / シャコ ほか <ひがたのさかな> トビハゼ / ムツゴロウ / カブトガニ ■ しおひがりにいってみよう! <いわばのさかな> タイ / ホンソメワケベラ / コブダイ / サクラダイ / マツカサウオ / タツノオトシゴ / カサゴ / メバル / ダンゴウオ / ウツボ / タラ / フグ / ハリセンボン / カワハギ ほか ■ いわに、よくにた「かい」 <いわばのいきもの> ヒトデ / ウニ / ナマコ / フナムシ / イソギンチャク / フジツボ / イソガニ / ヤドカリ / タコ / オウムガイ ■ ふしぎなかたちの「かい」 ■ つめたいうみの「かい」 <サンゴしょうにすむさかな> ルリスズメダイ / カクレクマノミ / ナンヨウハギ / チョウチョウウオ / ミノカサゴ / カミソリウオ / ピグミーシーホース / ナポレオンフィッシュ / ナンヨウブダイ / オジサン ほか <サンゴしょうのいきもの> ヒョウモンダコ / オニヒトデ / パイプウニ / ニシキエビ / オオシャコガイ <ふかいうみのさかな> シーラカンス / ラブカ / ゾウギンザメ / タチウオ / リュウグウノツカイ / キンメダイ / チョウチンアンコウ <ふかいうみのいきもの> ダイオウグソクムシ / メンダコ / キタカブトクラゲ ◆ かわ ◆ <うみとかわ たびをするさかな> サケ / アユ / ワカサギ / シシャモ / ウナギ / ボラ / スズキ <かわにすむさかな> オイカワ / ウグイ / イワナ / ヤマメ / アマゴ / イトウ / アカザ / カジカ / カワヨシノボリ <おがわ・いけのさかな> メダカ / ナマズ / ドンコ / ドジョウ / アブラハヤ / タナゴ / コイ / フナ / ライギョ / ブラックバス / ティラピア / アリゲーター・ガー ■ かわ・いけの「かい」 <おがわ・いけのいきもの> クサガメ / カエル / テナガエビ / ザリガニ / サワガニ ◆ せかいの いろいろなさかな ◆ ピラニア / ピラルク / アロワナ / ハイギョ / チョウザメ / テッポウウオ / デンキウナギ ◆ かんしょうぎょ ◆ エンゼルフィッシュ / ネオンテトラ / レインボーフィッシュ / ベタ / ミドリフグ / グッピー / キンギョ / ニシキゴイ
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夜、寝る前に読みたい宇宙の話 | 野田 祥代
¥990
草思社 2025年 草思社文庫 ソフトカバー 296ページ 文庫判 - 内容紹介 - 空を見上げる余裕もない夜がある。 小さなことで疲れたり、つまずいたり、心が曇ってしまうこともある。 そんなとき、宇宙に思いを向けると、不思議と悩みが遠ざかる気がする。 本書は、宇宙の生い立ちや星の一生、宇宙の構造といった科学的事実をやさしくひもときながら、 人間の存在を宇宙のスケールで見つめ直す視点を提供する。 人間の存在は小さい。だが、その小ささにこそきっと意味がある。 宇宙を知ることは、私たち自身を知ること、その扉を開く一冊。 - 目次 - はじめに――夜、寝る前に心の宇宙旅行をしてみませんか 宇宙に出て大地を思う 宇宙へ――星空に出かけてみたら 水と空気と命のあたりまえ 1――水 水と空気と命のあたりまえ 2――空気と生命 地上の星空 夜空に描くイラスト――星座は深い世界の手前で輝く 太陽と月のある世界 地球のこと――年齢は、太陽のまわりを旅した回数 月のこと 1 ――月の意外な生い立ち 月のこと 2 ――月の満ち欠けと月食 太陽のこと――日の昇る惑星(ホシ) 宇宙の時間割 遠くを見て、過去を知る――猛ダッシュ編 遠くを見て、自分を知る――宇宙カレンダー編 空からのおくりもの 流れ星にねがいを――暗闇で自分と出会う時間 空から岩が落ちてくる 1 宇宙をただよう巨大岩―― 空から岩が落ちてくる 2 ――あなたにできること 人生はあなたが主人公の物語 宇宙から見た自分――科学がくれた俯瞰術 星のふしぎ 地球のふしぎ 命のふしぎ 星のさだめ――ほどよい太陽、ほどよい地球、本を読む私 地球と人のさだめ――地球と人の未来 星と人の往還――星は死んで人になる? 縦方向への旅 現実と空想の月旅行――誰とどんな旅をしましょうか 心の宇宙旅行 広い世界へ(前編)――太陽系の外への旅 広い世界へ(中編)――銀河系への旅 広い世界へ(後編)――未知への旅 それでもまわる地球の上で 星の下でつなぐ知恵と工夫――知恵のリレー ひとつ空の下で―― Under One Sky おわりに 本書に寄せて―― 和歌山大学教授 富田晃彦 謝辞/文庫版のあとがき/主な参考文献 - 著者プロフィール - 野田 祥代 (ノダ サチヨ) (著) 愛知県春日井市出身。名古屋大学理学部物理学科卒、同大学院修了、博士(理学)。国立天文台天文データセンター勤務後、2018年より「あいプラネット」代表。理系文系の垣根をゆるやかにつなぐ「体験型リベラルアーツ® “はてなアカデミー”」エグゼクティブ。親子グループ「やとっこ天文あそび」、宇宙と地球を楽しむ「うちゅう・かがくあそび」などのプロジェクトを手掛ける。「つたえよう 宇宙のふしぎ 星のふしぎ 地球のふしぎ 命のふしぎ」を合言葉に宇宙イベントを各地へ届けている。
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雪豹の大地 スピティ、冬に生きる | 山本 高樹
¥2,420
雷鳥社 2025年 ソフトカバー 256ページ A5変形判 縦188mm 横148mm 厚さ17mm - 内容紹介 - 巡り巡る命を、見つめ続けた日々。 ヒマラヤの山奥深くに棲まう幻の獣、雪豹。全世界での推定生息数は8000頭に満たず、険しい高山地帯に生息しているため、野生下では目撃することすら困難とされている動物だ。そんな雪豹たちのあるがままの姿を見届けるため、写真家はインド北部のチベット文化圏、スピティに旅立った。 標高4200メートルの極寒の高地。狩る者と狩られる者の命のやりとり。自然の摂理の中で儚い生を生きる、雪豹、狼、狐、アイベックスなどの動物たち。その傍で、大いなる存在への畏れと祈りとともに暮らす人々。ひと冬の間、彼らとともに過ごした日々の中で、写真家が巡り会ったのは……。 『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』で第6回「斎藤茂太賞」を受賞した気鋭の著者による、待望の書き下ろし長編紀行。雪豹や野生動物たちの躍動感のある姿、スピティの祭礼や高地の村の様子など、貴重な写真の数々も収録。 - 目次 - 夏の終わり 雪のない冬 母と子 村での日々 双子の兄妹 雪の到来 狩る者、狩られる者 矢と酒の祭 巡り巡る命 彼らの歌 - 版元から一言 - 雪豹の姿を捉える。その難しさは、様々な書籍や映画などで語られている通り。本書は、『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』で第6回「斎藤茂太賞」を受賞した山本高樹さんが、雪豹に会いに行った旅を記した全編書き下ろしの長編紀行です。 しかし、雪豹を撮影した、という一過性の話にとどまらず、雪豹と他の野生動物や現地に住む人々との関係を深く掘り下げた物語こそが、本書の魅力であり、真価だと思います。臨場感溢れる旅の記録を、ぜひお読みいただけると嬉しいです。 - 著者プロフィール - 山本高樹 (ヤマモトタカキ) (文・写真) 著述家・編集者・写真家。2007年から約1年半の間、インド北部のラダックを中心としたチベット文化圏に長期滞在して取材を敢行。以来、この地域での取材をライフワークとしながら、世界各地を飛び回る日々を送っている。本書のほか、主な著書に『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』『ラダック旅遊大全』(雷鳥社)、『インドの奥のヒマラヤへ ラダックを旅した十年間』『旅は旨くて、時々苦い』(産業編集センター)など。『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』(雷鳥社)で第6回「斎藤茂太賞」を受賞。
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花の辞典 | 新井 光史
¥1,650
雷鳥社 2017年 ハードカバー 282ページ A6変形判 縦120mm - 内容紹介 - 大人気「辞典」シリーズ第5弾! さあ、お気に入りの花を見つけましょう! 五感を通して私たちを癒してくれる花は、生活必需品ではないけれども、日常を豊かにしてくれる大切な存在です。 本書では、春、夏、秋、冬と季節ごとに分類した206種類の花を美しい写真とともに掲載し、 さらにはすべての花に花言葉を添えています。 また、花をより知っていただくために巻末コラムを設け、花の買い方から飾り方、長持ちさせる方法、 簡単な花飾り・アレンジのコツなど幅広く網羅。素敵なイラスト入りなので楽しく学べます。 辞典として読むことはもちろん、ハウツー&ビジュアルブックとしても読み応え十分。 デザイン、そして紙質にもこだわりぬいた一冊です。
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草の辞典 野の花・道の草 | 森乃おと, ささきみえこ(イラスト)
¥1,650
雷鳥社 2017年 ハードカバー 288ページ 15.2 x 10.2 x 2.6 cm - 内容紹介 - 野や散歩道でよく出会う、「あの」草花の名を知っていますか? 人気の「辞典シリーズ」第四弾! ! 「ハコベ」「ナズナ」「イヌフグリ」「ワレモコウ」……。 本書は、散歩道でよく見かける春夏秋冬の草花193種の美しい写真と、それぞれの花言葉を載せています。第二章では、草や花にまつわる言い回しや季語、名言などを集め、コラムでは「食事の時間」「お茶の時間」「癒しの時間」に分け、可愛いイラストとともに、〝スイバのスープ〟〝シロツメクサ茶〟〝ドクダミ化粧水〟など、野の草花を使った手づくりの料理やお茶、コスメなどのレシピを紹介します。第三章では薬草・毒草をまとめています。知れば知るほど、野の花や道の草が愛おしくなり、温かな気持ちとなれる一冊です。
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海の辞典 | 中村 卓哉
¥1,650
雷鳥社 2012年 ハードカバー 288ページ 15.2 x 10.2 x 2.6 cm - 内容紹介 - 海にまつわる素敵な言葉を四季折々の美しい海の写真とともに綴る。 目次 1 海の色・音・風 2 波・潮の名前 3 海と海まわりの呼び名 4 海の季節・時間・場所 5 海のたとえ (心・人生 行動・状況・他) 6 海にまつわる大切なことば
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数の辞典 | 澤宏司, 廣﨑遼太朗(イラスト)
¥1,980
雷鳥社 2024年 ハードカバー 336ページ 15.2 x 10.2 cm - 内容紹介 - いざ、目に見えない「数」の世界へ! 現代では「数」を見ない日はありません。朝起きたら時計を見て、昼食を買ったら支払金額を確認し、平均体重や平均年収の話題に一喜一憂し、暗証番号を入力してショッピングを楽しみ、「予測できない」スポーツの試合に胸を熱くします。 辞典シリーズ第12弾では、自然物から離れ、人間の営みともいえる「数」の世界に迫ります。0や1などの数字から、正負の数、三角関数、微分・積分、非ユークリッド幾何学、コンピュータ、現代の未解決問題に至るまで、私たちの生活をかげひなたに支える「数」にまつわる221項目を、小さな辞典にまとめました。 ・学校で習ったけど忘れてしまった数学用語-「平方根」「関数」「虚数」など ・考えれば考えるほど不思議な数の概念-「0」「無限」「次元」「パラドックス」など ・耳にしたことのある言葉-「ベクトル」「指数関数」「アルゴリズム」など ・知ると面白い数学の知識-「ヒルベルトのホテル」「モンティ・ホール問題」など 数学をまなぶ楽しみは、数学者だけでなく、私たち1人1人にあります。「サワ☆博士の数楽たいそう」を主宰する数々(かずかず)企画代表・澤宏司さんの面白く、ときに考えさせられる解説と、グラフィックデザイナー・廣﨑遼太朗さんのウィットに富んだ挿絵も見どころです。一読してわからない項目も、少しだけ背伸びをして新しい知識に触れてみると、時間を経て、ひらめく瞬間が訪れるかもしれません。気になった項目は、より専門的な数学本へと歩みを進めてみてください。 先史時代から現代へと大まかに数学史をたどる構成。数学史/数学者に関する豆知識、関連語の掲載、数学をさまざまな視点で眺める章末コラム4編も収録。 ★本書の324ページに登場するウサギのイラストは、あるルールに従ってページからページへとジャンプしていきます。ウサギのあとを追ってみると…? -- 「数とは何か」の整備、発展は今も続いている。木の実を数えるところから始まった数は、現代においてそこから大きく離れ、それゆえに応用の先が広がった。「1個のリンゴ」は目に見え、よって絵に描けるが、「1」そのものの絵は観たことがない。これが数のもつ役割と宿命である。(「はじめに」より) -- 目次 はじめに Chapter1 先史時代 Chapter2 古代 Chapter3 中近世・近代前期 Chapter4 近代後期 Chapter5 現代 あとがき 索引 Column #1 数学の苦手なこと #2 作図の意義 #3 数学の純粋と応用 #4 数学の成立時期と検索ヒット数 - 前書きなど - 数とはものやことの性質である。収穫した木の実を一族の皆に渡したい。足りるだろうか。あるいは、この先に渡らなければならないいくつもの川がある。約束の日までの昼と夜はあとこれだけ。間に合うか。木の実の数、仲間の数、川の数、残りの日数。賢い者がこれらのあいだの一致や過不足を見出した。目に見えるもの、見えないものと区別をせず、それらがもつ性質として認め、考え、伝えるための道具が「数」だ。 数とは、飛び飛びのきっちりしたものである。1個、2個、3個。リンゴと人の数が同じであれば1つずつ渡せる。ちょうど倍であれば2つずつ渡せる。このような数は今では「整数」と呼ばれる。では、5個を2人で分けてあまった1個をどうするか。ナイフで切って半分ずつ持っていけばよい。ある日、これも数と思えた者がいた。 こうして、数は比やわり算の商のこととなった。5個のリンゴを2人で分ける。100の距離に等間隔で8本の木を植える。5/2=2.5、100/(8+1)=11.111…。わり切れないこともあるけれど、どんな小数でも整数のわり算で表せるはず。だけどあれ? 正方形の対角線の長さは? 円の円周は? 比やわり算のみで表すことに限界を感じ、1辺が1の正方形の対角線は√2、直径が1の円の円周はπと、新しい表現をかたちにした者が数を発展させた。 √2もπも数。負の数、2乗して負になる数も認めよう。こうして数は発展し、その意味するところが広がった。1、2、 3、 …の整数をもとに、そこからなんでも作ることができる。それだけでなく、古代エジプトで円や三角形の性質をかたち作ったときのように、「数とは何か」が整理され、数はルール化された産物になった。 「数とは何か」の整備、発展は今も続いている。木の実を数えるところから始まった数は、現代においてそこから大きく離れ、それゆえに応用の先が広がった。「1個のリンゴ」は目に見え、よって絵に描けるが、「1」そのものの絵は観たことがない。これが数のもつ役割と宿命である。 * 本書の執筆では、2つのことに留意した。 1つは本書をお読みいただいた方が、数学を自分のこととして感じていただけるように心を砕いた。数学に数や方程式は必ずしも必要でなく、ふと気になったことに向き合ったときに数学は始まっている。知識や経験にかかわらず、私たち1人1人と数学のあいだに渡らなければならない川はない。 もう1つとして、本書が数学に親しむためのよいカタログになることを目指した。個人的な話で恐縮だが、私が小学校高学年のころ、3歳上の兄から借りた保健体育の副読本に載っている、スポーツ競技の紹介を読むのが好きだった。見開き2ページで1競技、野球やサッカーだけでなく、数あるマイナーなスポーツのルールや競技場の大きさ、技術や戦略の簡単な説明を読んではドキドキした。のちにそのうちの1つに挑戦することになったが、この本を手に取った方にとっても、本書が同じような機会になることを願っている。 本文は全221項目、あれがあるのにこれがない、その分野は多過ぎと、項目の選択にご異論があろうことは了解している。また一部の項目は数学の範疇にないものもある。これはひとえに私の興味やなじみ具合が影響しているとご了承いただきたい。 * いつかの未来、未知の宇宙人と交流することになったときのことを想像してみる。そのときにはきっと数が役に立つだろう。SF映画『コンタクト』(監督:ロバート・ゼメキス)では、数学が通信の役割を担う。役に立つだけではない。そこで私たちは宇宙人と私たちの「数」の違いを知るであろう。過去と現在、それぞれの時代の数学にずれがあるのと同じだ。数とは何か。便利に使い、時々の必要に応じて発展させたものが数である。ほかに代わりがなく、あまりに身近なそれを言い換えるとすれば、数とは、私たちの営みそのものである。 - 著者プロフィール - 澤宏司 (サワ コウジ) (著/文) 数々企画代表。博士(理学)。1994年早稲田大学理工学部数学科卒。2010年神戸大学大学院理学研究科地球科学惑星科学博士後期課程修了。同志社大学准教授を経て、2024年4月から現職。専門は数理科学、数理論理学。近年は論理と時間・空間の関係に関するモデルの研究に従事。簡単な計算を伴う全身運動プログラム「サワ☆博士の数楽たいそう」主宰。好きな映画監督はポール・バーホーベン。 廣﨑遼太朗 (ヒロサキ リョウタロウ) (イラスト) 1996年生まれ。名古屋出身のグラフィックデザイナー、イラストレーター。 名古屋市立大学芸術工学研究科を修了、その後都内グラフィックデザイン事務所を経て、現在はフリーランスとして活動中。
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「科学知」と「人間知」を結びつけるために わたしの最終講義 | 池内了
¥2,640
青土社 2025年 ソフトカバー 288ぺージ 四六判 - 内容紹介 - 世界の見方を広げるための九つの科学講義 「「科学的」とはどういうことか」という問いかけから、松尾芭蕉が天の河の美しさを詠んだ俳句の考察まで。わたしたちの生きる世界にある大小さまざまな事柄を科学の視点から捉え直す。
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「土」の本 | 金澤 晋二郎
¥2,420
株式会社Pヴァイン ソフトカバー 240ぺージ 四六判 縦188mm 横128mm 厚さ16mm - 内容紹介 - 地球も、私たちの体も、過去も未来も、 すべて「土」の上に成り立っている! 「土」ってなんだ!? 土の博士がお話しします。 半世紀以上「土」を研究してきた日本の土研究の第一人者、 土壌微生物/農学博士の金澤晋二郎の単著がついに刊行! ●「土」の問題がなぜここまで重要か ●良い「土」と悪い「土」とは何か ●「土」が生活にもたらす影響 ●「土」と健康の重要な関係 ●日本ではどこの「土」が良いのか ●どうすれば「土」をよくできるか ●江戸時代、どれほどの苦労があって東京で野菜を栽培できる土壌にしたか ●宇宙農業とは何か 写真、イラスト、図表を交えて実践的でわかりやすく解説! 四六判/240頁+別丁8頁 [目次] 献辞 はじめに イントロダクション 第一章 「土」の誕生と微生物 第二章 世界の「土」と、日本の「土」 Column 「温故知新」が導く御神木 “海岸黒松” の再生技術 第三章 「森」は生命の源 Column 竹には大きな未来がある 第四章 「土」の薬膳 Column 土ピープル 微生物視点から見る、土と体のつながり/土から育つバラへの思い/植物愛による、生誕土壌再生への挑戦 第五章 土壌研究と緑茶栽培 Column アートで表現する土 第六章 「土」に還すコンポストの可能性 Column 地産地消コンポストシステム 第七章 物質循環、分解のその先へ 第八章 宇宙農業の可能性 おわりに 謝辞 主要な研究と内容 [著者プロフィール] 金澤晋二郎 株式会社金澤バイオ所長。土壌微生物学農学博士、中国河南省科学院名誉教授、九州バイオリサーチ研究会会長。1942年北海道小樽市生まれ。東大大学院農学系研究科修了。鹿児島大学農学部助教授、九州大学大学院農学研究院教授を経て、2016年に金澤バイオ研究所を設立。日本土壌肥料学会学会賞(1986年)、第13回 国際土壌科学会議(西ドイツ)土壌生物部門最優秀賞(1986年)、愛・地球賞―Global 100 Eco-Tech Awards(1986年)、第13回 微量元素の生物地球化学会議『福岡観光コンベンションビューロー国際会議開催貢献賞』(2017年)など受賞歴多数。
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見たこともない宇宙 | キャロライン ハーパー, 中野 太郎(訳)
¥3,850
柏書房 ソフトカバー 224ぺージ B5変型判 - 内容紹介 - 2021年12月に打ち上げられたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡。 ビッグバンの後、最初に誕生した恒星を観察するために開発された最新の宇宙望遠鏡。 30年前の1990年に打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡の後継機として、今まで見ることができなかった赤方偏移をした光を観測できるように設計されている。遠方からくるさらに波長の伸びた光を見ることができるわけだ。つまり、これまでよりも宇宙の始まりに近づくことができることになる。 また、口径も2.4mから6.5mと2.5倍以上となり、解像度と集光力が格段に高まり、さらに精密な観測が期待されている。 本書は、そのジェイムズ・ウェッブの開発の経緯から、各装置の説明、赤外線からの影響を防ぐための工夫、たとえば望遠鏡は-266℃に冷却されサンシールドに覆われ、微細な振動からも守られていることなど、その驚異の技術も紹介されている。 本書は、この望遠鏡による太陽系、恒星、深宇宙、銀河、系外惑星、ブラックホールなどの観測結果から、さらに将来へのミッションまでを観測写真、解説図などとともに展開していく。 まずはこれまで見ることのできなかった最新の宇宙の映像をご覧下さい。 - 目次 - 第1章 太陽系 第2章 恒星 第3章 深宇宙 第4章 銀河 第5章 系外惑星 第6章 ブラックホール 第7章 将来のミッション - 著者プロフィール - キャロライン ハーパー (キャロライン ハーパー) (著) 宇宙科学者。英国宇宙庁(UKSA)宇宙科学部門長、ESA科学プログラム委員、英国王立天文学会フェロー。 中野 太郎 (ナカノ タロウ) (訳) 東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。フリーライターとして天文・宇宙関連の記事を執筆。
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【バーゲンブック】Ask a Scientist | Robert Winston
¥2,000
2019年 ハードカバー 128ページ A4変判 英語 バーゲンブック: 定価よりも値引して販売することのできる新古本です。 (定価のおよそ50%〜70%ほどの価格で販売しています) 新品とはいえ、経年による劣化などが見られる場合もございますので、ご理解の上ご購入くださいませ。 - 内容紹介 - 6〜9歳の子供向けのこのスリリングな本で、科学に楽しさを取り戻します。生物学:「なぜ顔にそばかすが点状になるのですか?」、物理学:「地球から飛び降りることはできますか?」、地球:「なぜ空は青いのですか?」、化学:「なぜ沸騰したお湯に泡があるのですか?」、自然科学:「犬は泣くのですか?」、宇宙:「なぜ太陽が爆発して人類を絶滅させるのですか?」
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建築と利他 | 堀部 安嗣, 中島 岳志
¥1,980
ミシマ社 2025年 ソフトカバー 168ぺージ 四六判 - 内容紹介 - 「いのち」と響き合う「住まい」へ 土、光、風、生き物たち、歴史、記憶… その土地に「あるもの」が活きる設計は、いかにして可能か。 近代の「建築」を未来に向け更新する、画期的対話。 ――本文より―― 堀部: アーキテクチャーを正確に訳せば、「何とか道」ではないか、という話なんです。茶道、華道、柔道、武士道のような。そうなると建築の見え方が変わってくると思うんですね。 中島: 人間の「自力」を自然に押しつける産物になっていってしまっているのが、現在の建築かもしれません。おそらく堀部さんは、その真逆の方向を向いて建築を進めていこうとされる。 - 目次 - 第1章 土木に宿る救済思想 第2章 パッシブデザインと利他 第3章 住まいの重心を下げる 第4章 建築という「道」 第5章 未来のために建築ができること - 著者プロフィール - 堀部 安嗣 (ホリベ ヤスシ) (著) 1967年、神奈川県横浜市生まれ。建築家、放送大学教授。筑波大学芸術専門学群環境デザインコース卒業。益子アトリエにて益子義弘に師事したのち、1994年、堀部安嗣建築設計事務所を設立。2002年、〈牛久のギャラリー〉で吉岡賞を受賞。2016年、〈竹林寺納骨堂〉で日本建築学会賞(作品)を受賞。2020年、〈立ち去りがたい建築〉で毎日デザイン賞を受賞。主な著書に『建築を気持ちで考える』『住まいの基本を考える』などがある。 中島 岳志 (ナカジマ タケシ) (著) 1975年、大阪生まれ。北海道大学大学院准教授を経て、東京科学大学リベラルアーツ研究教育院教授。専攻は南アジア地域研究、近代日本政治思想。2005年、『中村屋のボース』で大佛次郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞受賞。著書に『思いがけず利他』『保守のヒント』『保守と立憲』、共著に『料理と利他』『ええかげん論』『現代の超克』、編著に『RITA MAGAZINE テクノロジーに利他はあるのか?』『RITA MAGAZINE 2 死者とテクノロジー』などがある。
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文化財に泊まる。 | 偏愛 はな子
¥1,980
エクスナレッジ 2025年 ソフトカバー 156ぺージ 四六判 - 内容紹介 - ●週末をちょっと特別にする 美しい宿、おいしい旅● 名建築のなかには 宿泊できる・食事ができる文化財の建物もあることをご存じですか? 由緒正しき温泉宿に日本建築史に残るクラシックホテル、 昭和レトロな元商店から明治期の学生を支えた元下宿屋の旅館まで、 その個性はじつに豊かで 訪れる人の好奇心を満たしてくれます。 本書は、国指定・重要文化財を含むそんな宿泊施設をご紹介。 どの施設も一度訪れたら忘れがたく、 何度訪れても新たな発見があるのが魅力です。 文化財のまちあるきマップと 知っていると建築がぐんと面白くなる「文化財の宿を読み解くキーワード」も必見! 唯一無二の宿体験で、ワンランク上の旅をお楽しみください。 ■目次 §週末ゆったり小旅行 ――長野・福島 ・BYAKU Narai(長野・奈良井) ・向瀧(福島・会津) ・湯田中温泉 よろづや(長野・湯田中) ・別所温泉 旅館 花屋(長野・上田) ・Satoyama villa 本陣(長野・松本) ・万平ホテル(長野・軽井沢) §人気温泉地に光る名宿 ――静岡・神奈川 ・新井旅館(静岡・修善寺) ・旅館 おちあいろう(静岡・修善寺) ・沼津俱楽部(静岡・沼津) ・川奈ホテル(静岡・伊東) ・萬翠樓 福住(神奈川・箱根) ・箱根小涌園 三河屋旅館(神奈川・箱根) ・ホテルニューグランド(神奈川・横浜) ・葉山加地邸(神奈川・葉山) ・かいひん荘 鎌倉(神奈川・鎌倉) §いつもの街の特別な宿 ――東京・千葉・埼玉 ・佐原商家町ホテル NIPPONIA(千葉・佐原) ・NIPPONIA 秩父 門前町(埼玉・秩父) ・東京ステーションホテル(東京・丸の内) ・ホテル雅叙園東京(東京・目黒) ・鳳明館(東京・本郷)
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おいしい雑草図鑑 | 前田 純
¥1,650
扶桑社 2025年 ソフトカバー 144ぺージ B6判 - 内容紹介 - 日本に生育している雑草のほとんどは食べられます。 実は、慣行農法の影響でこの50年で野菜の栄養価が大幅に下がっています。 しかし、野生種である雑草は現代の野菜が失った栄養を豊富に備え、タンパク質や食物繊維が多く、ビタミンやミネラルを豊富に摂取できます。 食べやすいものから、料理の味わいを広げてくれる滋味深く個性的な味わいのものまで味のバリエーションは幅広く、海外では野菜として栽培されているものもあります。雑草はまた、生鮮食料品が手に入りにくくなる、被災時の栄養源としても役立ちます。 そんな、おいしい雑草の魅力と見分け方、おすすめの調理法、生薬としての効能、誤認すると危険な毒草までを、京都大学農学研究科農学専攻雑草学研究室で雑草学を学び、現在は雑草栽培をする会社を立ち上げた「雑草のプロ」で雑草料理研究家の前田 純が、詳しく紹介します。 散歩やハイキングにも持ち出しやすいハンディなサイズながら、充実の情報量で、身近な雑草の魅力を再発見してみませんか? - 目次 - はじめに 雑草をおいしく食べる基本の調理法 採取の服装・道具と採取の方法 この本の使い方 Part.1 道端・あぜの雑草 Part.2 野原・畑地の雑草 Part.3 荒地・河川敷の雑草 Part.4 水田・湿地・海岸の雑草 Part.5 毒草の雑草 索引 - 著者プロフィール - 前田 純 (マエダジュン) (著) 1982年8月、石川県生まれ。雑草料理研究家。京都大学農学研究科農学専攻雑草学研究室で雑草学を学び、在学時より、NPOや野外調査等にて雑草を題材として、ダッチオーブンや七輪等を用いて料理を行う。2015年2月に合同会社つむぎてを設立。休耕田や耕作放棄地で無農薬・無化学肥料の雑草を栽培して、食品や化粧品を販売している。
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科学メガネ読本 | 池内 了
¥1,870
アノニマ・スタジオ 2024年 ソフトカバー 320ぺージ B6変型判 - 内容紹介 - 幅広い世代に向けて科学に関する多くの書籍を執筆してきた池内了さん。本書は、雑誌「BIG ISSUE」で連載をしている「池内了の市民科学メガネ」の連載100回を記念して80篇に再構成した科学エッセイ集です。 日常を科学的な視点で見て考えることの楽しさコンパクトに、明快、痛快に伝え、科学の目で暮らしを見てみることで面白さや意外な視点を発見できる内容です。 - 目次 - まえがき ◆1章 身体と脳の不思議 1 塩、その知られざる不思議な作用 2 熱中症と低体温症 3 涙は脳をリセットする 4 寒い朝、健やかな眠りのために 5 「時間栄養学」のすすめ 6 血圧と呼吸のリズムが同調するとき 7 「旨いものは別腹」って本当? 8 その美しさに感動する腸内フローラ 9 人の心を惹きつける香りの効能 人工的香りで化学物質過敏症 10 ガムを噛む効用 11 第三の脳、皮膚感覚 12 薄毛と抜け毛が気になっても 13 難聴は認知症を昂進する? 14 ほんわか、ほっこり入浴剤 15 笑いの効用と人間関係の調節 16 塗り絵が流行っているのはなぜ? 17 免疫力って、なに? 18 写真を見る視線にも東洋と西洋の文化の差 19 絵画における右と左 20 プラシーボ効果とノーシーボ効果 21 表情は遺伝する? ◆2章 動物と虫、生態系の謎 22 生物世界のシンクロ現象 23 働きアリの七割は怠け者 24 都会の小鳥が早口になっている? 25 異性を前にすると緊張する鳥 26 失恋したハエのやけ酒 27 モルフォチョウの神秘の輝き 28 色のマジック。驚くべきヤリイカの能力 29 ハサミムシの究極の子育て 30 ゴキブリの愛すべき側面 31 魚に多く含まれる、EPAとDHAの効能 32 霜降り牛と筋肉牛 33 シマウマの縞模様 吸血昆虫との攻防の証し 34 蚊が持つ脅威の能力 35 たくましい、海を渡るチョウ 36 数を数える動物 37 道具を使うイルカ 38 海の酸性化とクジラの受難 39 歌うクジラ 40 春先、三つの出合いの危機 ◆3章 植物と遺伝子とウイルス 41 野菜の鮮度を測る 42 リンゴの皮の輝き 43 バナナの歴史とクローンの弱点 44 古くから珍重されたユズ 45 薬になる身近な雑草 46 花咲か爺さんの灰の謎 47 素敵な花時計 48 町の雑草と田舎の雑草 49 花粉と種子を散布する植物の作戦 50 ゴマの力 51 ダイコンの上手な食べ方 52 香りマツタケ。味シメジ 53 第七の栄養素「フィトケミカル」 54 恐竜が愛したモクレン ◆4章 未来と社会と子どもとの関わり 55 可能性の錯覚 56 叱ることと褒めること 57 近いほど遠い、遠いほど近い 58 寝る子の海馬はよく育つ 59 フィルターバブルと情報の偏り 60 カマキリ占いとすばる占い 61 愛と数学を謳う短歌 62 年をとると時間が経つのが速いわけ 63 ピラミッドは古代の公共事業 64 「三項原理」のすすめ 65 アインシュタインの手紙 66 「女子大生の日」と三人の女性科学者たち 67 「不気味の谷」は乗り越えられるのか 68 日本の科学に未来はあるか 69 オスプレイ=未亡人製造飛行機のわけ ◆5章 月と宇宙と地球の未来 70 緑のオーロラは生命の証 71 貝殻の縞模様が語る地球の歴史 72 宇宙人が地球にやってこないわけ 73 宇宙が四次元であれば 74 夜空はなぜ暗い? 75 番頭さんの無限宇宙論 76 芭蕉は越後で天の川を見たのか? 天文学的芸術鑑賞法(その1)文学編 77 ゴッホの「星月夜」のテクニック 天文学的芸術鑑賞法(その2)絵画編 78 エオルスの竪琴と「もんじゅ」の事故 79 恒星は“核”の世界、惑星は“原子”の世界 80 遥かな宇宙から地球を眺めれば あとがき - 著者プロフィール - 池内了 (イケウチサトル) (著) 1944年生まれ。宇宙物理学専攻。京都大学理学部物理学科卒業。同大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士(物理学)。名古屋大学大学及び総合研究大学院大学・名誉教授。著書『物理学と神』(講談社学術文庫)、『疑似科学入門』(岩波新書)、『科学の落し穴』『禁断の科学』(以上、晶文社)、『科学者心得帳』(みすず書房)、『科学の考え方・学び方』(岩波ジュニア新書)、『科学と人間の不協和音』(角川one テーマ21)、など多数。
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【バーゲンブック】坂茂の建築現場 | 坂 茂
¥1,500
平凡社 2017年 ソフトカバー 360ページ A5判 定価2860円 バーゲンブック: 定価よりも値引して販売することのできる新品の本です。 (およそ定価の50%〜70%ほどの価格です) 新品とはいえ、経年による劣化などが見られる場合もございますので、ご理解の上ご購入くださいませ。 - 商品紹介 - 「紙の住宅」や震災支援で知られる建築家、坂茂が、自作品のコンセプトを解説する実践的建築論集。写真・スケッチ多数。
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絵と図でわかる科学事典 ~星の誕生、ロボットの歴史からいびきのメカニズムまで~ | カミーユ・ジュゾー, モルガーヌ・レビュラール, コラン・カラデック, 吉井 大志(監修), 原 正人(訳)
¥2,860
グラフィック社 2025年 ソフトカバー 144ページ B5変型判 縦257mm 横178mm - 内容紹介 あらゆる事象を美しいイラストと簡潔な文章で学ぶ、新感覚の大人向け雑学事典。 1ページに1トピックをインフォグラフィックで解説。 幅広い分野の話題がランダムに配置され、どこからでも楽しめる工夫が施されている。 - 目次 - Nº 1 動物の足跡、Nº 2 指紋、Nº 3 隕石の起源、Nº 4 大規模森林火災、Nº 5 カタツムリの殻、Nº 6 移動式住居、Nº 7 最初の木、Nº 8 ヨガ文献史、Nº 9 自然毒、Nº 10 不死のクラゲ、Nº 11 石油ができるまで、Nº 12 宇宙汚染、Nº 13 水に飲み込まれた都市、Nº 14 動物が死を悼む儀式、Nº 15 プロクセミックス(近接学)の原理、Nº 16 共感のニューロン経路……etc - 著者プロフィール - カミーユ・ジュゾー (著) 作家、ディレクター。 ラジオやポッドキャストでドキュメンタリーからフィクションまでさまざまな番組を手がけるかたわら、執筆活動を行う。 大学で歴史と科学哲学を学び、人間と自然の関係にフォーカスした仕事を多く残している。 吉井 大志 (ヨシイ タイシ) (監修) 2006年岡山大学大学院自然科学研究科博士後期課程修了。博士(理学)。 ドイツRegensburg大学、Würzburg大学で博士研究員などを経て、2011年岡山大学・助教として着任。 その後、2014年に准教授、2022年に教授に就任。 専門分野は「時間生物学」「行動遺伝学」、昆虫をもちいて体内時計の神経メカニズムの研究をおこなっている。
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虫を描く女(ひと) 「昆虫学の先駆」マリア・メーリアンの生涯 | 中野 京子
¥1,320
SOLD OUT
NHK出版 2025年 NHK出版新書 ソフトカバー 256ページ 新書判 - 内容紹介 その画家はなぜ、強烈に「知」を求めたのか──? 近代の夜明け前、フンボルトやリンネ、ダーウィンよりはるか昔に、昆虫学という学問が存在しないなか独学で研究を行い、メタモルフォーゼ(変態)の概念を絵によって表現、さらに大西洋を渡って南米を調査旅行し、昆虫や植物の姿を生き生きと描写した破格の女性が17 世紀にいた。小さな虫の中に「神」を見たその女性、マリア・シビラ・メーリアンとは何者だったのか──。科学と芸術が混じり合った豊かな時代の輝かしい偉業を、中野京子が生き生きと蘇らせる。2002 年刊の幻の名著、『情熱の女流「昆虫画家」──メーリアン波乱万丈の生涯』が満を持して復刊! 第一章 フランクフルト時代(~18歳)──小さき虫に神が宿る 第二章 ニュルンベルク時代(~38歳)──科学と芸術の幸福な融合 第三章 オランダ時代(~51歳)──繭の中で変化は起こる 第四章 スリナム時代(~54歳)──悦びの出帆 第五章 アムステルダムでの晩年(~69歳)──不屈の魂は何度も蘇る - 著者プロフィール - 中野 京子 (ナカノ キョウコ) (著) 作家、独文学者。北海道生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。著書に『「怖い絵」で人間を読む』『印象派で「近代」を読む』『「絶筆」で人間を読む』『異形のものたち』(NHK出版新書)、『怖い絵』シリーズ(KADOKAWA)、『名画の謎』シリーズ(文藝春秋)、『美貌のひと』(PHP新書)、『西洋絵画のお約束』(中公新書ラクレ)など多数。
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魔女の植物園 魔女が大切にする37の植物 | しらとあきこ
¥1,100
山と渓谷社 2025年 ヤマケイ文庫 ソフトカバー 224ページ 文庫判 - 内容紹介 魔女との関わりを知れる38の植物たち! 魔女から身を守る薬草―オレガノ カノコソウ 魔法の杖―アーモンド 女性のための薬草―ヨモギ 「魔女と植物」という組み合わせについてはそれほど違和感を持たれないと思う。というのは、魔女は強烈な有毒植物を使って人間に害を与える邪悪な女性だったというイメージがあり、また、魔女は薬草について豊富な知識を持っていて、それを用いて人のためになる医療行為を行う「賢い女」だったというイメージもある。つまり、良いも悪いも、魔女のイメージは植物と結びついているからだ。 本書は、その「魔女と植物」を結びつける歴史的背景やその関わりを、37種類の植物とそれにまつわる伝説やエピソードとともに解説する。 ※本書は2014年2月に発刊された『不思議な薬草箱 魔女・グリム・伝説・聖書』を再構成し、加筆修正のうえ、文庫化したものです。 - 目次 - ■内容 はじめに 魔女と植物 第1章 魔女がつくる薬草料理 魔女の薬草料理 魔女キルケ―の飲み物/キルケーの作ったキュケオーンのレシピ(麦角菌・蜂蜜・セイヨウオニシバリ・ミント・魔女草・モーリュ・アリウムモリー、クリスマスローズ) ヴァルプルギスの夜の料理 魔女の厨で作る若返りの飲み物/魔女の姿が見える薬草(ハナハッカ・セイヨウカノコソウ) 女魔法使いの野菜畑ラプンツェル (フェルトザラート) 白雪姫が食べた毒リンゴ(セイヨウリンゴ) コラム:将軍マクベスの未来を占う地獄の雑炊(ドクニンジン・イチイ) 第2章 魔力を秘めた植物たち 魔女が空を飛ぶのは植物の力 空飛ぶ軟膏(ヒヨス・ベラドンナ・チョウセンアサガオ・イヌホウズキ・イヌサフラン・アサ・ケシ) 魔法の杖 アロンの杖とアーモンド(アーモンド・アーロンシュタープ) 伝説になったマンドラゴラ(マンドラゴラ) よみがえりの木ネズ(セイヨウネズ) 魔法を解く花 (ハナニラ・アストランティア・マヨール・セイヨウイラクサ) 魔的な力と聖なる力の両方を持った木(セイヨウヤドリギ) この世とあの世をつなぐユリの花(ユリ) 第3章 幸せをもたらす植物 富をもたらす木(セイヨウハシバミ) ホレおばさんからの贈り物~最高の家庭薬(ニワトコ) 女性のための薬草 女神アルテミスの薬草(ヨモギ)/聖母マリアの薬草(ハゴロモグサ)/産婆(助産師)の守り草(ハナハッカ・ニガハッカ) 男性のための薬草(ヘンルーダ・ヤネバンダイソウ・ディル) コラム:大きな病気の救いとなる薬草(ツルニチニチソウ・イチイ) 第4章 魔女の植物がみられるドイツの植物園 薬草と人間の橋渡しをしてきたパイオニア 修道院の薬草園 ザンクトガレン修道院/ライヒェナウ修道院/ミヒャエルシュタイン修道院/メムレーベン修道院 大学付属植物園 ヴュルツブルク大学付属植物園 ハンブルク大学付属植物園 ヒルデガルトの薬草園 ヒルデガルトフォーラム(ライン河畔)・ビンゲン(ライン河畔) ハイデルベルク薬事博物館 コラム:ハンブルクのスパイシー博物館 おわりに
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空間九鬼 | 文脈のカタチ研究会
¥1,980
蜜柑と銀鱗 2025年 ソフトカバー 64ページ A4判変型 - 内容紹介 - 建築学者のマニアックなメガネをかけて漁村を歩くと、暮らしの本質と、海と山にかこまれた生活の空間に魅了される理由が見えてくる… 日本各地の集落を主なフィールドとして、まちに存在する魅力的なカタチを様々な文脈の切り口から捉え、建築的批評性を見出す「文脈のカタチ研究会」による、三重県尾鷲市の漁村「九鬼」の調査記録。
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僕には鳥の言葉がわかる | 鈴木 俊貴
¥1,870
小学館 2025年 ソフトカバー 264ページ 四六判 - 内容紹介 - ようこそ シジュウカラの言葉の世界へ 山極壽一先生(総合地球環境学研究所所長)絶賛! 「類人猿を超える鳥の言語の秘密を探り当てたフィールドワークは 現代のドリトル先生による新しい動物言語学の誕生だ」 :::::::::::::::::::::::: NHK『ダーウィンが来た!』をはじめ国内外のメディアが注目する気鋭の若き動物言語学者による初の単著、ついに刊行! 古代ギリシャ時代から現代に至るまで、言葉を持つのは人間だけであり、鳥は感情で鳴いているとしか認識されていなかった。 その「常識」を覆し、「シジュウカラが20以上の単語を組み合わせて文を作っている」ことを世界で初めて解明した研究者による科学エッセイ。 動物学者を志したきっかけ、楽しくも激ヤセした森でのシジュウカラ観察の日々、鳥の言葉を科学的に解明するための実験方法などを、軽快に綴る。 シジュウカラへの情熱と愛情あふれるみずみずしい視点に導かれるうちに、動物たちの豊かな世界への扉が開かれます。読後に世界の見え方が変わる一冊。巻頭口絵にはシジュウカラたちのカラー写真が、巻末にはシジュウカラの言葉を聞ける二次元コードつき。 【編集担当からのおすすめ情報】 本書の草稿を拝読したとき、何より感動したのは、鈴木先生が「シジュウカラのことが好きだ、もっと知りたい」というまっすぐな気持ちで、自然の中に身を置いて根気強く鳥たちをよく観察する姿勢でした。文系、理系、アウトドア派、インドア派問わず、何かを「好き」と思う気持ちを大事にすることで、日常生活の中でも新鮮な驚きや気づきが得られ、ひいては世界的な発見にまで繋がる--これは読者の皆さまにとっても、ポジティブなメッセージとなることと思います。 ちなみに、初の単著となる本文内のイラストはすべて鈴木先生自身によるもの! こまかなところまでかわいらしく描かれているのは、愛と興味をもって丁寧に相手を観察する鈴木先生ならではのタッチです。ぜひお楽しみください。 - 目次 - はじめに 鳥たちの世界へ 小鳥が餌場で鳴く理由 救いと拷問のキャベツ ヒロシ先生の思い出 巣箱をかけた話 都会の住宅事情 繁殖の観察 修士課程の秋と冬 巣箱荒らしの犯人 大発見! ヒナの力 パースの思い出 動物の博士 実家の巣箱 ヒナ救出大作戦 井の中の蛙 シジュウカラに言葉はあるのか? 「ジャージャー」はヘビ! シジュウカラは文を作る ルー語による文法の証明 「ぼく・ドラえもん」実験 翼のジェスチャー カエル人間救出作戦 動物言語学の幕開け おわりに 特別付録 シジュウカラの鳴き声を聞いてみよう 参考文献
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ダーチャ 失われゆくソビエト時代の小屋とコテージ | フョードル・サヴィンツェフ, 石田 亜矢子
¥2,970
グラフィック社 2024年 ソフトカバー 240ページ A4変型判 - 内容紹介 - 本書はソ連時代に都会に住む人びとの別宅として建てられた木造の小屋やコテージである「ダーチャ」を集めた貴重な資料集。 本書は革命、戦争、共産主義の崩壊などを乗り越え、その過程で人びとの生活の不可欠な一部となったダーチャ。その特徴的な歴史的・文化的背景の解説も収録。 - 著者プロフィール - フョードル・サヴィンツェフ (フョードル サヴィンツェフ) (著/文) 1982年、モスクワ生まれ。1999年に写真家として活動をスタートし、AP通信、AFP通信などニュース配信会社の仕事に従事。2003-06年、イタルタス通信のチーフフォトグラファーを務め、その後、個人的な写真プロジェクトを手がけていく。2015年以降、“ドキュメンタリー・アート”と名付けたジャンルのプロジェクトを展開し、ギャラリーでの作品展示をメインに活動している。 石田亜矢子 (イシダ アヤコ) (著/文) 翻訳家。早稲田大学教育学部国語国文科卒、米国デラウエア大学留学。 読売新聞社英字新聞に勤務したのち、フリーランスのアート/デザイン・ライターに転向。 現在、主にアート及びデザイン本の翻訳を手がけている。
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遺伝子が語る免疫学夜話 | 橋本 求
¥1,980
晶文社 2023年 ソフトカバー 272ページ 四六判 - 内容紹介 - 「人類はウイルス、細菌、寄生虫との戦いと共生の歴史。読むとやめられなくなる」──養老孟司 リウマチ・膠原病、クローン病、さらに花粉症、アトピー性皮膚炎などの疾患は、なぜ起きるようになったのか? その背景から、人類が何万年もかけて積み重ねてきた進化の物語を読む。 自己免疫疾患(体を守る免疫が逆に自分の体を攻撃する疾患)とは、清潔で快適な環境を求めてきた人類の代償というべき「宿業の病」。そのような病が生まれたのはなぜか? マラリアやインフルエンザなど感染症との戦いの歴史、寄生虫との共生、腸内細菌叢の知られざる力、爬虫類・昆虫などとの毒を介した生存競争、脊椎動物の「顎」の獲得、ネアンデルタール人との混交、農耕革命・産業革命などの生活様式の変化……数々の驚くべきトピックとともに語る、読み出すとやめられない「遺伝子と免疫」の秘密。 目次 序章 「免疫学」から学ぶこと ■第I部 免疫と遺伝子──時空を超えてつながる病 第1章 病原体なき病 第2章 ガラパゴス島の啓示 第3章 史上最悪のインフルエンザ 第4章 コウモリの不吉 第5章 シマウマのステルス戦略 第6章 進化医学の考え方 ■第II部 免疫と環境──運命を異にする双子の姉妹 第7章 「清潔」という病 第8章 昭和の子ども「青洟」のヒミツ 第9章 寄生虫という「古き友」 第10章 腸内細菌のチカラ ■第III部 免疫系の進化──自己免疫とアレルギーの起源 第11章 顎の出現とともに現れた病 第12章 哺乳類の勝利の代償 第13章 旧人類との邂逅と新型コロナ 第14章 農耕革命の光と影 終章 免疫進化のガラパゴス 前書きなど 本書がご紹介するのは、「自己を攻撃する病」がなぜ起きるようになったのかについての夜話です。ただし、その夜話は、できるだけ現代医学の最新のエビデンス(根拠)に基づいてお話ししたいと思っています。根拠として用いたのは、遺伝学やバイオインフォーマティクスの考え方。この最先端の学問を使って、自己免疫疾患やアレルギーといった病気がなぜ起きるようになったのか、その謎について迫りたいと思います。(序章より) - 著者プロフィール - 橋本求 (ハシモトモトム) (著・文・その他) 大阪公立大学医学部膠原病内科学教授。京都大学医学部卒業。京都大学大学院医学研究科・臨床免疫学、大阪大学免疫学フロンティア研究センター研究員、京都大学リウマチセンター講師、などを経て、現職。